【インタビュー】ディズニープロデューサーが語るヒットの理由…ファンタジー描く“現代性”
そうするとオーロラ姫は、アンジェリーナと並んだ時に引けを取らない存在感があり、そして演技力もないといけない。これが、なかなかいないんだ(笑)。自然と候補は絞れてくる。そんな時にエル・ファニングに思い当ったんだ。『マレフィセント』は中世のヨーロッパをモチーフにしているんだけど、そこに今時の子が出てくるとどうしても浮いてしまう。ただ、エルには時代を超えた美しさがあって、凄くクラシックな要素・容姿をもった女優という意味でもぴったりだったよ」。
――妖艶さを兼ね備えた大スターの主演女優と、ブロンドの髪をなびかせる天真爛漫な若手女優。この共演にはドン自身も驚いたという、意外な化学反応があったそう。
「“真の映画スター”と呼べる人は世界でも数少ないけど、アンジェリーナはキャリアも長く、紛れもなく成功を収めているベテランの映画スターだ。一方のエルは“これから”の女優。キャリアを始めたばかりだ。でも、その『今からだ!』という特別な勢いみたいなものがあって、そんな2つの大きなエネルギーがぶつかった瞬間がちゃんとスクリーンに出ていると思うよ」。
――ドンが絶賛を贈るアンジェリーナだが、本作でその才能は女優としてだけでなくプロデューサーとしても発揮されている。