【インタビュー】ディズニープロデューサーが語るヒットの理由…ファンタジー描く“現代性”
そういった意味では、なんらかの新しい要素を入れるなり、ひねりを利かせるなりして、新しい切り口で名作を伝えていくことは大事だと思う」。
――そうして現代性を取り入れた本作だが、アニメーションである『アナと雪の女王』と比べ難しいのは、実写であるが故のキャスティングだっただろう。日本でも海外でも最近ではよく「実写化」という作り方で映画が製作されるが、どの作品を見てもやはりキャスティングの部分が肝となってくる。イメージに合っているか、そうでないかで大きく作品の評価が変わってくる。そういった意味で本作のそれは、大成功を収めているのではないだろうか。
マレフィセントを演じたアンジェリーナ然り、オーロラ姫を演じたエル然り、彼女たちが初めてスクリーンに登場した瞬間…その佇まいに観客は納得し、物語に引き込まれていくはずだ。
「アンジェリーナ・ジョリーに関しては、はっきり言って他に候補がいなかったんだ(笑)。もう最初から彼女に決めていたよ。
彼女以外にマレフィセントを演じられる人はいないと考えていたし、この企画が立ち上がった当初だから、かなり前から実際にアンジェリーナ本人に話を持ちかけていたんだ。幸いにして、子どもの頃から『眠れる森の美女』の映画も、マレフィセントというキャラクターも大好きだったらしく、彼女も凄く乗り気で主演はすんなり決まったんだ。