【インタビュー】ディズニープロデューサーが語るヒットの理由…ファンタジー描く“現代性”
企画立ち上げ当初から関わっていたアンジェリーナは、本作の製作総指揮も務めているのだ。来日した際にアンジー自らが、女優業の割合を減らし、映画監督業や慈善事業に注力すると語っており、徐々に裏方の仕事へとシフトしているが、彼女の手腕は、長きにわたりプロデューサー業を務めてきたドンから見てどんなものだったのだろう?
「今回でいうと、特にマレフィセントのビジュアルの部分に関しては、彼女のアイディアが大きく取り入れられているんだ。ファッショニスタとしても知られているアンジェリーナだからこその、素晴らしい感性を魅せてくれたよ。
劇中で6回~7回くらい衣装変えしてるんだけど、すべてその時々の、その場面で、そのキャラクターが何を感じているのか、どういう立場に立たされているのか、ということをビジュアルで表現したかったんだ。
マレフィセントは、基本的には“悪者”。悪女でありながらも、オートクチュールの衣装を着てキャットウォークを歩くモデルみたいに、エレガントで美しい雰囲気を出すのはなかなか難しいかったんだけど、彼女がいたからこその納得の仕上がりになったんだ。
彼女は最近、監督業にも進出していて、もともと非常に優れたストーリーテラーだから、いろんな角度から物語を伝えるということに関して優れた感性をもっているんだ。