イーサン・ホーク、子役の成長に家族の絆感じる…『6才のボクが、大人になるまで。』
メイソンの母親役のパトリシア、父親役のイーサン、姉役のローレライも、それぞれの役の変化と成長を見事に演じ切っている。
12年という長い間、家族を演じ続けたキャストたちにとって、本作は家族のあり方に改めて想いを馳せる、いいきっかけになったそう。中でも、メイソンを演じたエラーは「息子であることについて、それと、ぼくの母との関係についてもたくさん学んだな」とふり返る。
「ことに撮影の後半になるとね。(母親の)オリヴィアの傷つきやすさを見ると、特にそんな気がする。ふり返ってみると、ぼくの母との関係について、それがどんなに大切なものか、いろいろと教えてくれたと思うんだ」と、自らを役に重ねた。
パトリシアもまた、12年の間に大人になり、遠ざかっていく子どもたちの姿を、本当の母親のように見守っていたという。「残酷よ!ほんと残酷。
でもそれは最初から分かってた。私もイーサンも。まるで微速度撮影みたい。夜が明けて、小さなバラのつぼみが開いて、小さな美しい花になる――それが子どもたち。そのつぼみが開いて、花びらが落ち始めるのが、私とイーサン。花びらが全部落ちるところまでは見せないわ。それは最後に来るの、私たちの余生の間にね」