くらし情報『【インタビュー】向井理×片桐はいり 可哀想で優しい“姉弟”の「不器用な関係」』

【インタビュー】向井理×片桐はいり 可哀想で優しい“姉弟”の「不器用な関係」

優しさが時に人を傷つけるってよく言いますけど、この姉弟の場合は、傷つけるというよりは前に進もうとするのにお互いの優しさが足枷になっている気がします。姉ちゃんが幸せにならないと自分は…と言いながらも、実は幸せになることを面倒くさがっているところもあるのかもしれなくて。姉ちゃんを理解しているからこそ、ただ優しいだけじゃない生々しい優しさ、人間のいやな部分も含めた優しさも描かれているし。いい姉弟ではあるけれど、それと同じくらい可哀想な2人だなって思う。キレイゴトじゃない人間の感情が出ていて面白いんですよね」。

無器用に生きる進とより子を誰よりも理解し、微細な演技で観客をいつのまにか感動へと導く向井さんと片桐さんは、間違いなく“器用”な俳優だが、向井さんは言う──「無器用な人って空回りしているんだろうけど、空回りするってことは努力しているということですよね。努力している姿って素敵だと思うんだよなぁ」という弟の発言に、「でも、向井理としては無器用な女性は恋愛対象にならないんでしょ?」と、からかう姉。やっぱりいいコンビ。
小野寺の姉弟のような生き方があってもいい、そう思わせてくれる彼らはたしかに素敵だ。

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