【シネマカフェ的海外ドラマvol.319】ドラマ俳優の“映画な顔”vol.1/「ダウントン・アビー」
英国青年から米軍兵へ、誠実で正義感あふれるマシューからどこか危険な香りのするセクシーなデイヴィッドへ。ダンの衝撃的変身こそに製作陣の意図があるようで、脚本を手がけたサイモン・バレットは「マシューを演じるダンしか知らなかったら、筋骨隆々で、背筋が凍るほど熟練した元アメリカ人兵士に扮した彼を見て衝撃を受けるだろうね」とコメント。ダン自身も、マシューのイメージを打ち砕く新しい役を探していたことを認めます。
そんな彼にとって、デイヴィッドは「僕が演じるだろうと人々が思っているものよりはるかにダークな役。挑戦するのは楽しかったよ」とのこと。ジムでのトレーニング、格闘技や射撃の特訓はもちろん、南部訛りのアメリカ英語習得にも余念がなかったそうで、役作りの成果は映画の中のデイヴィッドを見れば一目瞭然です。柔らかな物腰でロマンスに身悶えるマシューか、鋭いナイフのような存在と化してスリルをまき散らすデイヴィッドか、どちらも素敵なのは確か。マシューの意外な一面、いいえダン・スティーヴンスの幅広い演技力にドキッとさせられるはずです。
『ザ・ゲスト』はシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開中。
(text:Hikaru Watanabe)
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