英国版“おくりびと”から手紙の代筆、南極の料理人まで…映画で見る“お仕事図鑑”
(Photo:cinemacafe.net)
2015年1月、シネスイッチ銀座ほかで公開されるイギリス映画『おみおくりの作法』。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で「監督賞」含む4賞ほか、数多くの映画祭を席巻してきた本作は、身寄りなく亡くなった人を弔う仕事をする公務員、いわば“イギリス版おくりびと”のような主人公の物語。
本作のようにいままでなかなか知られなかった職業や、初めて耳にする職業にスポットをあてた映画は数多い。今回は、そんな一風変わった仕事を描いた映画の数々をピックアップ。また、本作のようにコツコツ真面目に仕事と向き合うことから人生が輝きだす主人公たちにも注目してみた。
『おみおくりの作法』は、ひとりきりで亡くなった人を弔う、几帳面で誠実なロンドン市の民生係ジョン・メイが、故人の人生を紐解き、人と出会うことで新たな人生を歩みだす物語。死者にも、誰に対しても丁寧にあたたかく向き合う主人公の姿と思いがけないラストには、万国共通に観る者の胸を打ち、ヴェネチア国際映画祭始め、世界各国の映画祭で数多くの賞を受賞した。
監督は大ヒット作『フル・モンティ』を生み出した名プロデューサー、ウベルト・パゾリーニ。