【インタビュー】三浦春馬が想う「愛すること」 行定勲・監督作『真夜中の五分前』
良について言えば、彼自身、どちらの女性を愛していたのか…そして自分の中の愛とは何なのか?という問題に焦点が当たっている作品なんじゃないかと感じました。でも現実的な問題が後半に出てくる。後半、いろいろなことが起きて、自分の愛と現実の狭間で揺れる感情が面白い。観ている方にも、自分の愛とは何なのか、ということを考えていただけたら嬉しいですね」。
リウ:「ルオランとルーメイという双子をはっきり分けて演じようとは思わなかったんです。一卵性なので、あまりに違いを出すと、観客も違和感があるでしょうから。同じようで、違うところを見せ、自分でも曖昧な部分を演じてみたかったんです」。
チャン:「愛というものは、何かものを作り上げるパワーであると同時に、壊すパワーもあると思うんです。
ティエルンという人物は最初、大人で包容力があるように見えましたが、愛の力によって自分が崩壊してしまう。一方、良は子どもっぽいところはありつつ、愛に対して一直線です。そこが対照的で面白いと思いますね」。
ーー愛する人の存在を疑うわけですが、それは自分自身をも疑うことにも繋がるのでは?
行定:「誰もが人を愛することはあるけれど、何において愛しているのか。