【シネマ羅針盤】映画のネタバレ、どこまでOK?“衝撃結末”『セッション』公開
こんなご時世こそ情報との距離感と、自分好みの映画を見極める感性が求められる。
結局、ネタバレの明確な線引きに答えは出ないままだが、現在は映画を紹介する際の「情報量のさじ加減」も非常に難しく、宣伝担当者や映画ライターはジレンマを抱えている。あまりにも踏み込んだ情報は「ネタバレだ」と批判されてしまうし、かといって批判を恐れて情報を小出しにすると、よほどの話題作でなければ、映画ファンに対する訴求力が単純に薄まってしまい、作品そのものが認知されぬまま…なんて事態を招いてしまうのだ。
最後に“ネタバレ厳禁”の王道作品と、21世紀に公開された要注意作品をピックアップ。王道作品に関しては、もはやネタバレそのものが“ネタ”として別の映画やドラマで扱われることも多々あるが、それでも「見たことないし、結末も知らない」と言う人は予備知識なしで見てもらえれば。近年ではデヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーランらが“ネタバレ要注意”監督として位置づけられ、ファンの期待に応えたり、応えなかったりしている。
【王道のネタバレ厳禁作品】
『猿の惑星』
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』
『ユージュアル・サスペクツ』
『シックス・センス』
『ファイト・クラブ』
【近年のネタバレ要注意作品】
『アザーズ』(アレハンドロ・アメナーバル監督)