【シネマ羅針盤】リーアム・ニーソン、劇中の殺害人数は?“キルマップ”が海外で話題
先述した『96時間』3部作に加えて、『アンノウン』『フライト・ゲーム』といった最近の作品。『スター・ウォーズ/エピソード1 』で倒したドロイドも数えられている。
復讐に燃えるマフィアに追われる殺し屋という設定だけに、『ラン・オールナイト』でもリーアムは敵を殺しまくり。鑑賞中、メモを片手に“正”の字でカウントしてみたが、目にもとまらぬ早ワザゆえ途中であきらめるハメに…。加えて、家族というテーマを軸に、疎遠だった息子との確執と和解、マフィアのボスが殺された息子に抱く悪人なりの愛憎といった普遍的なドラマ性にも存分に魅せられ、ワンランク上のアクション映画を堪能した。
近年のリーアムがすごいのは、アクション俳優の新たな進化形態を提示し、興行的な成功も収めているという点。62歳にしてこれほど大暴れできるスターはほかにいない…と思ったら、あのスティーブン・セガールも1952年生まれの“同級生”だと言い、いつか対決が実現すればと期待したくなる。『ラン・オールナイト』では、マフィアのボスを演じるエド・ハリス、ジミーの父親を演じるニック・ノルティら激渋スターが作品に深みを与えている。
『ラン・オールナイト』は5月16日(土)