でもこの映画は平和と友好を描いた大切な作品です。日本とトルコだけでなく、世界にメッセージを送れる作品だと思います。トルコを代表してこの作品に参加できたことを誇りに思います」とうなずいた。
ケナンさんと、忽那さんは共に1人で2役を演じており、1890年に海難事故のパート、1985年のエピソードと両方に出演している。忽那さんは「人を思う気持ちや絆が何世代も受け継がれていく、その責任を持って、2役に臨みました」と語る。撮影でトルコを訪れたが「撮影の合間に街を歩いていると、この映画を撮っていると知っていて、温かい言葉を掛けていただきました」と人々のやさしさ、親日ぶりに感激したよう。自身も本作で初めてこの史実に触れたというが「日本の方に多く知っていただくきっかけになれば」と語った。
田中監督は日本とトルコで6か月、延べ1万人のエキストラを起用しての撮影を終えて「まずはトルコの国と国民のみなさんにお礼を言いたい」と感謝。
完成に向けた編集作業に入ってるが「1カット1カットに手応えを感じています」と自信をうかがわせた。
『海難1890』は12月5日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
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