2015年8月13日 17:30
【特別映像】『クーキー』パペットのピンチを救ったのは…“鳥”!?
鳥がイメージ通りに動いてくれるまで、何時間も待つということはザラだったそうだ。本来、映画に出てくる動物は、訓練されている動物を使用することが通常だが、今回は調教の難しい小型の鳥なうえに、一緒に演技をするのがパペットということもあり、通常の方法をとれないということで、ヤン監督を悩ませたという。しかし、鳥のつがいを用意し、オスの鳥がメスの鳥に求愛するシーンを何度も撮影することで、後で600種類ほどのVFXを加えて、“クーキー”と“鳥”の共演を可能にした。
また、映画の主役は、当初、テディベアのぬいぐるみではなく犬と石だった、ということも監督は明かす。「最初のアイディアは犬を主人公にした無声映画にしようと思った。その後、木の棒と石にしようと思った」と、現在の形とは全く違ったものをイメージしていたという。
しかし、いざ進めていくうちに限界があり、そのときの撮影の様子をヤン監督は、「いざ撮影を始めると、木の棒は動物に持っていかれたり、川で水に流されたりと考えられるけど、石は動物、人間にけられる、タイヤにぶつかる…」と散々な様子だったという。しかし、そのときに、監督の息子のオンジェイがクーキーのようなやわらかいぬいぐるみで遊んでいるのを見て、現在の形を思い浮かんだそうだ。