2015年11月16日 17:00
紀里谷和明監督に人生相談してみる【前編】 結婚とは? 幸せとは…?
「周りのことなんてどうだっていいじゃん!」で終わりますけど。
――結婚に限りませんが、先ほどの人間関係然り、どうしても周りと自分を比べて見てしまったり…
紀里谷:要は「他人に笑われたくない」、「バカにされたくない」んですよね。さっきの作法の話も同じで。小学校のころに抱いた「みんなの前で間違えて笑われると恥ずかしい」という恐怖から、いまだに逃れられないわけですよ。
――そういう恐怖を持ったことないんですか?
紀里谷:ありましたよ。でも結局「そうやって笑ってる人たちって何なの?」って話ですよね。「私は結婚して、勝ち組です」って思ってる人は本当に幸せなのかと。資格を取るのと似てますね。
「○○ソムリエ」「△△マイスター」「■■コンシェルジュ」とか。
――ちょっと話がキナ臭くなってきました…(笑)。
紀里谷:いや、そういう資格自体が悪いわけじゃないですよ。ただ「私はその資格を持ってるからすごい」じゃなくて、大事なのは、それで何ができるのかという中身ですよね?「私は結婚してるからすごい」というのは単に、肩書を欲しがってるだけということ。そう見られたいという、第三者からの承認欲求がすごいけど、それは、周りに認められて優越感を持ちたいということですよね。