【インタビュー】安田顕 現代の“怪優”の誕生のきっかけは「職場から逃げただけ」!?
そういう意味で、僕は彼になれないので、素直に「うらやましい」という言葉が使えますね。
――亀岡に対し、理解や共感を覚える部分は?
安田:原作の小説(戌井昭人)の中にも、オムツをはいてバイクを飛ばして、好きな人のところに行き、オムツの中にオシッコをしてしまうという描写が出てきますが、ひとつひとつの行動は謎なんだけど、つなげて線にすると理解できるというか分かるんですよね。何となく、僕自身の内面と重なるところがあるというか…突飛で謎なんだけど、彼の行動に共感できるなって思いました。
――俳優が俳優を演じるということについて難しさややりづらさはなかったですか?
安田:そうですね、酔っ払いに酔っ払いの演技はできないと言いますが、やはり、客観性が重要になってきて、自分の日常をうまく引き出すという意味で……といま、いろいろ答えさせてもらいましたけど、要はそんなに特別な意識は持ってなかったと思います(笑)。無理に答えを出そうとしてましたけど…すいません(苦笑)。
――演じ終えて「俳優」という仕事について考えさせられるような部分も…?
安田:正直に言わせてもらうとなかったんですけど、それじゃ記事にならないですよね…?じゃあ…
――無理はされなくて大丈夫です(笑)