【インタビュー】安田顕 現代の“怪優”の誕生のきっかけは「職場から逃げただけ」!?
!そういう、ある意味で軽妙というか、深く考えすぎないようなスタンスは普段から?
安田:考えてないわけじゃないでしょうけどね。だからって胸を張って「してます」って言うことでもないですよね。「○○的には…」じゃないですけど(笑)、「亀岡はこう言わないですよね?」みたいなアプローチってしたことないですね。そこは演出家さんが決めること。僕は将棋の駒だと思ってますから。「ここは“○○だっぺ?”でお願いします」と言われたら「○○だっぺ!」と言いますね。
――亀岡が酒を飲むシーンで、安田さん自身も実際に酒を飲んで臨んだそうですが、これは横浜聡子監督と相談の上だとか?でも「安田顕が実際に酒を飲んで撮影に臨んだ」とだけ聞くとファンは「そういうことやりそう!」「リアルに飲んで、哀愁あるシーンを作り上げたんだな」とか思ってしまいそうです。様々な役をやってきたからこそ、いろんなイメージを持たれるでしょうが、そういうパブリックイメージはどう受けとめてますか?
安田:そこは「そういうイメージ持ってくださるんだ」と思うだけで、楽しんでるわけでもないし、否定する必要もないし、ただそれだけですね。
優しい役をやって「優しいですね」