くらし情報『【インタビュー】ジョニー・デップが極めた“悪”…「俳優は観客にサプライズを与える責任がある」』

【インタビュー】ジョニー・デップが極めた“悪”…「俳優は観客にサプライズを与える責任がある」

バルジャーを“つかむ”うえで高いハードルだった。だけど、彼のかつての友人や仲間に会うことができて、参考になったよ。おかげで人物像の輪郭がつかめたし、演技のたたき台にすることもできたんだ。バルジャーは一触即発の爆弾だったけど、一方では感傷的でデリケートな一面もある。そんな人物を演じるのは綱渡りをするような感覚だったね」。

とはいえ、バルジャーは“サウシー”を取りしきるアイルランド系ギャングのトップに君臨し、ボストン北部のイタリア系マフィアと抗争を繰り広げていた人物。「それで(幼なじみの)FBI捜査官のコノリーが、バルジャーにこんなふうに密約をもちかけたんだ。『イタリアン・マフィアを潰す手助けをしてくれれば、犯罪に関して目をつぶってもいい。
あまりにもイカれたことをしない限りは、目をつぶる』ってね。このとき、バルジャーの反応は、密告者なんかになるものか、誰のためでも、何のためでも、裏切り者にはならない、というものだった。この密約は、彼にとっては“ビジネス”だった。彼は自分の仲間を売ったりはしない。それはギャングとしての信条に反する。だから彼はビジネスとしての決断を下したんだと思う。それは間違いなく彼の利益になった。

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