2016年2月3日 20:00
【インタビュー】MIYAVI、アンジー監督作『アンブロークン』で迎えた“試練”
撮影中は、他のキャストとは距離を置いていましたが、撮影を終え、一緒にセッションをやったり乾杯できて楽しかったです」。
きっとアンジーにとって、信頼して誰かと仕事をするということは、人としても惚れこむということ。仕事が終わってからの付き合い方にも、彼女の人柄が表れています。「映画作りは、僕が音楽でしていることと共通するんです。音楽なら、メロディがあって、ドラムやギター、オーケストラならヴァイオリンやチェロがあって、みんなが自分たちの役割を持ってハーモニーを作り、ひとつの作品を生む。そうやって作品の一部になる。それと同じだと感じました。役どころは難しいものだったけれど、自分が役に徹するほど、この作品のメッセージは浮き彫りになる。
ならば意義はあると思い挑戦させてもらいました。」
狂気の中に色気すら漂う渡辺伍長。自らがキャスティングされた理由をどう考えているのでしょう。「役者でなく、ミュージシャンであるということ。表現するという意味では、ステージでパフォーマンスするのも、カメラの前で演じるのも同じこと。アンジーはこの役のキャスティングにエキストラが大勢いる中で、その場を支配する力を求めていたと聞かされました。