2016年2月15日 16:00
【特別映像】“カリスマ”と親友との間にいったい何が…?『スティーブ・ジョブズ』
が懇願しているにも関わらず、ジョブズはプレゼンでのAppleIIチームへの謝辞を決して認めない、というシーンだ。相変わらず“上から目線”の態度のジョブズに、ウォズは「マシンを創り出したのは自分なのに、何もしていないジョブズがなぜ天才と言われるのか、君が何をしたのか」と憤慨。その言葉に対し、ジョブズは「オーケストラの演奏さ。君は音楽家としては一流だ」と言い放つが、そんなジョブズに絶望した様子を見せながら、ウォズはひと言、「今回の主役のNeXT Cubeはパソコン史上最大の失敗作だ」と告げるのだ。
ウォズを演じたセス・ローゲンはこのときのやりとりを、「ウォズが背負った十字架」と呼ぶようになったと言う。「(大ヒット商品となった)iMacが出るまでのアップルでいちばん成功した製品はAppleIIで、僕のキャラクターが手塩にかけたマシンだ。ただ、徹底したコントロールはできなくて、Appleブランドではないハードウェアをいろいろ積めばよく動いたんだけど、スティーブは自分のコンピューターは“徹底したコントロールができなければだめだ”と言い張った。脚本では、『でも、消費者はこういうのを待ち望んでるんだ!』みたいなことをウォズは常に言う。