本当に服を10着しか持たない!? 『パリ、恋人たちの影』に見る着回しファッション
まず、夫・ピエールに愛されたいマノンは、夫の前では大人な女性でありつつも、どこか少女のよう。そんなマノンのファッションは、V字ネックのレトロな柄のドレスワンピースをメインに、エレガントになりすぎないように、ジャケットを羽織ってカジュアルらしさをプラス。しっかりと脚を見せるアンクルストラップサンダルは、可愛らしさのアクセントに。大人の女性の魅力と少女らしさがミックスしたスタイルを披露する。
一方、愛人と過ごすときはひと味違う。信じていた愛を見失い、別の男性に愛情を見出そうとするマノン。迷いながらも、誰かに必要とされている実感を得たマノンはどこか自立しているようにも見える。そんなマノンのファッションは、飾り気のないラフなダークトーンのカットソーにジャケット、ジーンズというメンズライクなコーディネート。
内面を見つめようとしてくれる愛人の前だからこそ、見せられるスタイルといえるかもしれない。
また、夫と愛人の間で揺れながらも、家では夫のために尽くすマノンが、部屋でくつろぐときのルームウェアは、背中に大きな花柄がデザインされたオシャレなガウン。アップにまとめた髪が、ラフなスタイルの中にも女性らしさを演出する。