エルサやジーニーと同じ!? 『モアナと伝説の海』人気キャラクター誕生の秘密
原案では、頭がよく、うぬぼれ屋という設定だったが、実際には真逆に“キャラ変”されたという。
実は、2014年、空前の社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』のエルサも、同様だった。彼女はもともと“嫉妬深い姉”という悪役の設定だったが、あの主題歌「Let It Go」ができあがり、“ありのままの自分でいい”というメッセージが込められたとき、「この曲は悪役が歌うべき歌ではない。悩み、傷ついているキャラクターのための歌だ」と、コンプレックスを持ちながらもそれを受け入れていくという現在の設定になったという。そして、周りと違う自分に悩み、傷つきながらも、“ありのまま”の自分自身を受け入れていく優しい姉エルサの姿は圧倒的な共感と支持を集め、大人気キャラクターとなった。
さらに、楽しいキャラクターでおなじみ『アラジン』のランプの魔人ジーニーもまた、原案の時点では“緑色で普通のテンション”だったことをディズニー社内史料を担当するリックは話す。制作が進み、作品のコンセプトが固まり、声優がロビン・ウィリアムズに決定すると、彼の“大半がアドリブのマシンガントーク”という伝説的なアフレコ収録を受けてキャラが一変。