くらし情報『【インタビュー】『メアリと魔女の花』に刻まれたジブリの教えとは?作画監督が語る』

2017年7月13日 20:00

【インタビュー】『メアリと魔女の花』に刻まれたジブリの教えとは?作画監督が語る

僕自身が大学などで講義もしているので、身近に接する若者たちとの共通点も感じました。そんな風に理解を深めることで、メアリの造形も進みましたし、イキイキした主人公になったと思います」。

本作を手がける西村義明プロデューサーから、スタジオポノック設立の一報を受けたのは2015年4月。稲村氏が『バケモノの子』の作業を終えるタイミングだった。米林作品では『借りぐらしのアリエッティ』で原画を、『思い出のマーニー』では作画監督補として携わっていただけに、米林監督&西村氏の“再始動”は「正直うれしかった」とふり返る。

『メアリと魔女の花』-(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
「スタジオジブリの制作部門が解散したことで、長年かけて培った大切な思想や技術が失われるのは残念だし、もったいないと僕自身も強く思っていましたから。それに米林監督には、前作の『思い出のマーニー』が少し文学的すぎて、小さい子にはちょっと難しかったという反省もあったようで、楽しく前向きな作品。それこそかつてのジブリ作品がそうだったように、子どもが純粋に楽しめるものを作りたいという気持ちがあった。
ジブリの志を引き継ぎたいという西村さんの意気込みも感じましたし、2人とも新しい可能性にかけているんだなと」。

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