新作が公開されるたびに、国内興収が倍増したミニオン映画の快進撃は、まさに「いつの間にか」の増殖と拡散を物語っている。
こうしたミニオンの魅力に加えて、本来の主人公である怪盗グルーと、彼が出会った孤児の三姉妹、グルーと結婚したルーシーが織りなす家族愛がテーマになっている点も、映画の見どころ。シリーズを重ねるごとに、彼らの絆と信頼が深まっており、ファンはその過程を温かく見守っている。家族のあり方が多様化する時代、血縁を超えた疑似家族の結束は、例えば
『ワイルド・スピード』シリーズにも見て取れる共通点だ。
『怪盗グルー』シリーズだけではなく、『ペット』『SING/シング』の連続ヒットによって、これらの作品を手がけるイルミネーション・エンターテインメントの知名度とブランド力が、着実に浸透しているのは言うまでもない。春には絶好のタイミングで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に新エリア「ミニオン・パーク」がオープンし、この夏は『怪盗グルーのミニオン大脱走』のさらなる快進撃が予想される。『怪盗グルーのミニオン大脱走』は全国にて公開中。
(text:Ryo Uchida)
■関連作品:
怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開
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