西島秀俊、この秋は“二番手”俳優に!『オズランド』では弾ける笑顔も
1994年、『居酒屋ゆうれい』で映画初出演。以降は、諏訪敦彦監督のもと台本なしの撮影に挑戦した『2/デュオ』(’97)や、黒沢清監督による初主演作『ニンゲン合格』(’99)など、気鋭監督の独立系映画で徐々に注目を集めるようになる。西島さんは後のインタビューで、「この2人の監督と出会ったことが大きい」と自身の俳優人生をふり返っており、「『映画ってこんなにもとてつもないものなんだ』と見方が変わってきた」と明かしていた(2015年『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』公開時)。
さらに、2002年の北野武監督『Dolls/ドールズ』では菅野美穂と赤い糸でつながり、当てもなく彷徨い続ける恋人同士を演じた。憧れでもあった北野監督ことビートたけしとは、その後もドラマ「菊次郎とさき」で“たけし”の担任教師役を務める縁があり、『劇場版MOZU』(’15)では役者として初共演(しかも宿敵役!)、香港出身の名匠ウェイン・ワン監督『女が眠る時』(’16)でも共演が実現した。
当時のインタビューではこの豪華タッグに、「現場でももちろん勉強になりましたけど、完成した映画を見て『一からやり直そう』って思いました」