【インタビュー】世界的女性監督スサンネ・ビア、ディザスター大作で“興味深い母親”を描く
生き残るためには、“それ”を見てはいけない――。ジョシュ・マラーマンの同名小説を映画化したNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』は、人間たちが次々と死に至る終末世界が舞台。“それ”を目にした者は異常をきたし、ほどなく死を迎えてしまう。
脚本を手掛けたのは、『メッセージ』で高い評価を受けたエリック・ハイセラー。監督のスサンネ・ビアはハイセラーの脚本を受け取り、「一刻も早く読み終えたいと思った」という。
いままで描かれなかった母親像「とても魅力的だと思えた」
「すごく面白い脚本だったから。私は常々エキサイティングなストーリーとリアルで魅力的なキャラクターを探している。脚本には、その両方があったの。
しかも、サンドラ・ブロックが主役を演じたがっていると言われて。ただ、この脚本を7~8年、いいえ6年前に読んでいたら、全く惹かれなかった気がする。いま映画にすることに意味がある物語だと思えたわ。説明が難しいのだけど、いまの世界にはディストピア的ムードがある。だからこそ、とてもタイムリーに感じられたの」。
さらに、「最も重要だったのは、興味深い女性の主役だったこと」。想定通りサンドラ・ブロックが演じることになった主人公マロリーも、ビア監督の興味を引いたようだ。