その恋…想定外 揺れる女たちに共感? 反感? 『それでも恋するバルセロナ』
(Photo:cinemacafe.net)
ひと夏を過ごすためにバルセロナへやって来たヴィッキーとクリスティーナは、セクシーな画家・アントニオと出会い強く惹かれていく。1人の男と2人の女──さらにアントニオの元妻・マリアも加わり4人の関係は予想もしない展開に…。ウディ・アレン監督の最新作『それでも恋するバルセロナ』は、太陽が似合う情熱の街・バルセロナを舞台に4人の男女の“想定外”の出会いと恋を綴ったラブ・ロマンスだ。
恋愛体質のヒロイン、クリスティーナを演じるのはウディ・アレンのミューズ、スカーレット・ヨハンソン。『マッチポイント』、『タロットカード殺人事件』に次いで3度目の起用となる。ヴィッキー役には新星レベッカ・ホール。また、彼女たちが恋に落ちるアントニオ役のハビエル・バルデムは『ノーカントリー』のおかっぱ頭の殺人鬼とは一変、本作でアカデミー賞助演女優賞に輝いたペネロペ・クルスの演じるマリアを含めた3人の女性から想いを寄せられるセクシーで魅力的な役どころに挑んでいる。女性目線としては、このアントニオに魅力を感じるか感じないかで、面白さはかなり違ってくるはず。
申し分のない婚約者がいるのに揺れ動く女、望まないものは分かるけれど望むものが分からない女、情熱的すぎで感情的すぎる女。