2019年12月16日 13:00
ソン・ガンホ「さすがポン監督」『パラサイト』キャスト・スタッフが語るメイキング映像
とふり返っている。
ふたつの家族の生活の格差が現れているのは美術のみにとどまらない。キム一家の暮らす半地下は「日光が入らず夜は緑がかった蛍光灯」、パク一家の暮らす豪邸は「高級感を出し黄色みのある照明」と、撮影監督ギョンピョがこだわった対照的な光の演出にも注目だ。
カンヌを筆頭に世界中を沸かせた俳優たちの演技
メイキングの終わりには、キャストによる役柄紹介も。ロカルノ国際映画祭でアジア人初のエクセレンスアワードを受賞したソン・ガンホは「僕が演じたギテクはまるで軟体動物のように彼特有のスタイルで状況を解釈して受け入れます」と自身の役柄を語る。カンヌ国際映画祭をはじめ、世界中で高い評価を受けているキャスト陣の役柄の解釈と、各々の演技に対する監督や共演者からのコメントは必見。
最後に、貧乏一家の長女を演じたパク・ソダムが本作を「見終わったあとで一杯飲みながらいろいろ語り合える映画です」と表現。ソン・ガンホが「これまでにない新しさと独創性にあふれた映画です」とアピールする。
そして「あれこれ考えてもらえたら嬉しいです」というポン・ジュノ監督のもと、キャスト、スタッフ一丸となってこだわり抜いた舞台裏が凝縮されたメイキング映像となっている。