【気になる隣の男子】台湾が舞台の2作品で多彩な表情を見せるシー・チーティエン
共演してみたいのは染谷将太
白石一文の小説の引用がさらりと出てくるあたり、日本の文化にも関心が高いことが分かります。日本映画もよく観るようで、機会があれば仕事をしてみたい監督を聞くと「本当に大勢いる」と前置きしたうえで、是枝裕和監督の名前を挙げてくれました。「大学時代に『誰も知らない』を観て衝撃を受け、その後、『海街diary』のメイキングや監督の著書を読み、謙虚で思いやりのある人柄に尊敬の念を覚えました。共演してみたい俳優なら、染谷将太さんですね。『ヒミズ』のお芝居が好きで、独特の魅力と深みのある俳優だと思います。年齢も近いので、交流する機会があればいいな」
「将来チャンスがあれば監督もやってみたい。もちろん、俳優としてしっかり足場を固めてからですが」と言うチーティエン。話の端々から勉強家で仕事に情熱を持っていることが伝わる。
普段から様々な映画を観て、時折感想をインスタグラムにアップしているが、「今一番好きな映画は『ペパーミント・キャンディー』」だそう。「改めて見直したのですが、生きることの意味を問うこの作品はやはり味わい深いですね」
現在、台湾では主演映画『失路人』(原題)が公開中で、さらに今年はもう1本、レイニー・ヤン主演『靈語』(原題)