『カメ止め』生んだシネマプロジェクト最新作!『河童の女』公開
そんな時間を感じる映画でした。それぞれがそれぞれの問題を抱えた、癖のある登場人物たち。そんな彼ら彼女らが大集合して大騒ぎするラストシーン。彼らの行動は正しいのか、正しくないのか? そんな事を超えて、なんとも奇妙で清々しい多幸感に襲われました。
足立紳(脚本家・映画監督)
色んなものをしょいこんで立ち止まってしまった主人公が51歳の新人監督辻野さんと重なる。きっと辻野さんは人間が大好きなんだと感じるラストシークエンスに笑い泣き! 主人公同様にこれから突っ走るはずだ。
伊藤さとり(映画パーソナリティ)
監督独自の視点による愛溢れる画だった。人の心に寄り添う脚本とワンカットワンカット、ひとりひとりに見せ場を作りながら、映画でしか表現できない“過去から未来へ飛び出す”ダスティン・ホフマンの『卒業』のような瑞々しい2人の姿が、今も目に焼き付いている。
ストーリー
柴田浩二(青野竜平)は、川辺の民宿で生まれ、いまもそこで働きながら暮らしている。ある日、社長である父親(近藤芳正)が、見知らぬ女と出て行った。浩二は1人で民宿を続けることとなり、途方に暮れる。そんな中、東京から家出してきたという美穂と名乗る女性(郷田明希)