2020年6月16日 17:30
“トランプのアメリカ”知られざる現実映す『行き止まりの世界に生まれて』公開
に位置する。2016年の大統領選では、“夢を失った”ラストベルトの人々による投票がトランプ大統領誕生に大きな影響を与えた。
ビン・リュー監督は、10代の頃から撮りためたスケートビデオと共に、閉塞感のある故郷で必死にもがく若者3人の12年間を通して、親子、男女、貧困、人種...様々な分断を見つめ、“トランプのアメリカ”の知られざる現実をも映し出す。
「21世紀アメリカの豊かな考察」(ニューヨーク・タイムズ)、「ドキュメンタリーの新時代」(WIRED)とも評され、初監督作品にして第91回アカデミー賞&第71回エミー賞にWノミネート、サンダンス映画祭をはじめ59の賞を受賞、「ロッテントマト」100%フレッシュと全米の批評家・観客が絶賛。さらにオバマ元大統領が「感動的で、示唆に富む。ただただ惚れ込んだ」と年間ベストにも選出した。
この度解禁されたポスタービジュアルには、コンクリートの道路の上をスケートボードで日の光を目指すかのように前へと進む3人の姿。メインコピーは「傷だらけのぼくらが見つけた明日――」と、彼らが未来へ向かって進むことへの微かな希望が託されたものとなっている。
現在、反人種差別デモで揺れるアメリカだが、11月に控える大統領選の鍵を握るラストベルトは改めて注目を集め、本作の主人公たちの等身大の物語を通して、未来のアメリカが見えてくるだろう。