中村倫也、“一人七役”の演じ分けは「舞台の経験が生きているかも」
と、7つの役という大役に挑んだ際の気持ちをふり返った。
その流れで、現場で考えていることに関して話が続くと、「吉野監督の天才的な頭の中にあるものを現場のスタッフで共有できた方が絶対得だと思っています。現場で色々な選択肢が無数にある中で、どれを選択するか(という状況が)が、一番いい気がしていて、その選択肢のひとつになるアイディアがあるならば、その場にポンと置いてみんなで眺められれば、より良いモノづくりができるんじゃないかなと思うので、思ったことは言ってしまいますし、他の人の言ったことで“いいな”と思ったことに自分が乗っかるならばどうしたらいいかなとか考えます」と打ち明ける。
今回の主演を務めた心境を聞かれると、「年々、中村倫也どうでもいいって思っているので。(笑)いままではスパイスみたいな役柄で、作品に刺激をもたらす役が多くて、それにはそれのかかり方があるけど、(今回は)そうではない。色々な人と色々なシーンで呼吸を合わせることは意識してました。それがより一層楽しくなってきた年ごろ、そんなぴちぴちの17歳(笑)」と、真剣な想いを冗談混じりに話す中村さんならではの受け答えに、客席も盛り上がりを見せた。