くらし情報『【レビュー】『マティアス&マキシム』お互いにとって唯一無二の恋ならば、それでいい』

2020年9月23日 13:00

【レビュー】『マティアス&マキシム』お互いにとって唯一無二の恋ならば、それでいい

本作を準備しながら、『ある少年の告白』や『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』で抑圧、迫害されるゲイの青年を演じたことも大きいかも知れない。

ドランは本編の冒頭で、影響を受けた『ある少年の告白』監督のジョエル・エジャトンや、『君の名前で僕を呼んで』監督のルカ・グァダニーノ、『ゴッズ・オウン・カントリー』監督のフランシス・リー、そしてマティアスの取引相手を演じたハリス・ディキンソンが眩しい『ブルックリンの片隅で』監督のエリザ・ヒットマンといった4人の先輩たちに本作を捧げている。今度は自分の作品が誰かにとってそうありたい、と言わんばかりに。

これらの作品に匹敵するくらい、2人が交わした情熱的なキスは忘れられないほどの美しさだった。

『マティアス&マキシム』は9月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

(text:Reiko Uehara)

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