全米興行収入ランキングで初登場第1位を記録した、ダイアン・レインとケビン・コスナーが出演する映画『すべてが変わった日』(原題:LET HIM GO)が、8月6日(金)より日本公開されることが決定した。1963年、モンタナ州の牧場。元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、落馬の事故で息子のジェームズを失う。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘ローナが、ドニー・ウィボーイと再婚。暴力的なドニーがローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に引っ越したと知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲で全てを仕切る異様な女家長、ブランシュ・ウィボーイだった…。これまでも共演経験のあるダイアンとケビン。ハリウッドを代表する2人が共演した本作は、1960年代を舞台に、西部劇の香りを纏わせたサイコスリラー。到着した日本版ティザービジュアルでは、2人の姿と共に、燃え盛る家屋から逃げてきたと思われる人物が写し出され、不穏な雰囲気漂う1枚となっている。そして2人のほかにも、『ファントム・スレッド』で数々の映画賞にノミネート・受賞を果たしたレスリー・マンヴィル、『プライベート・ライフ』のケイリー・カーター、『ボーダーライン』シリーズや「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」のジェフリー・ドノヴァン、『ディセンダン』のジェイ役で注目を集めたブーブー・スチュワートが出演している。『すべてが変わった日』は8月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2021年06月10日『スター・ウォーズ』『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン主演最新作『ファイナル・プラン』(原題:Honest Thief)の公開が決定。予告編とポスタービジュアルが到着した。カーターは、全米のあらゆる金庫を開けてしまうスゴ腕の銀行強盗だったが、偶然出会った女性アニーと恋に落ち、新たな一歩を踏み出したいと願う。そして彼は、全ての罪を告白するべくFBIに出頭するが、2人の捜査官はカーターの盗んできた金を横領し、彼もアニーも危険に晒される。カーターは愛のため、全てにケリをつけるため、最後の復讐計画=ファイナル・プランに挑む――。全米2週連続No.1ヒットを記録した本作でリーアム・ニーソンが演じるのは、運命の女性・アニーのためにFBIと対峙する伝説の強盗カーター。アニー役には、「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」や、「プライベート・プラクティス 迷えるオトナたち」のアディソン役で一躍スターとなったケイト・ウォルシュが務め、敵対するFBI捜査官をジェイ・コートニーと、『イン・ザ・ハイツ』の主演に抜擢された新星アンソニー・ラモス、事件の真相を追うベテラン捜査官役をジェフリー・ドノヴァンが演じている。声優・津田健次郎がナレーションを務める今回の予告編は、カーターがFBIに自首するシーンからスタート。しかし、2人の捜査官がカーターの盗んだ金を横領し、彼を罠に嵌めようと画策、さらにはアニーにまで危害が及び、カーターの怒りは頂点に達する!そして「覚悟しろ」というカーターの宣戦布告からカウントダウンがスタートし、激しいアクションが展開されていく。併せて公開されたポスタービジュアルは、怒りを露わにした顔で力強く銃を構えるカーターと敵対するFBI捜査官、そして恋に落ちた運命の女性アニーと抱き合うシーンが写し出された迫力ある1枚となっている。『ファイナル・プラン』は7月16日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ファイナル・プラン 2021年7月16日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 Honest Thief Productions, LLC
2021年04月30日グザヴィエ・ドランがナタリー・ポートマンやキット・ハリントンなどを迎えた、初めての英語作品となる前作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を観たとき、これは彼の集大成であり、もしかしたら、もう映画を撮らないつもりなのかも…という思いが一瞬よぎってしまった。ドランの作品はいつでも自伝的で、左腕にタトゥーを入れるほど心酔する『ハリー・ポッター』のダンブルドアことマイケル・ガンボンが、“瞬く間に時代の寵児になった”主人公ジョンに示唆を与える役として特別出演していたからだ。だが、そうではなかった。同作の撮影1年前から準備していたという『マティアス&マキシム』で、彼は原点に帰ってきたのだ。成熟期のドランが“ホーム”に帰ってきたこの最新作でドランは、『トム・アット・ザ・ファーム』以来6年ぶりに役者として自身の監督作品に出演している。故郷であるカナダ・モントリオールを舞台にケベック訛りのフランス語を話しながら、実際の友人たちと生み出した『マティアス&マキシム』は恋と友情の青春ストーリー。もはや早熟の天才でも、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)でもない成熟期に入ったドランが演じたのは、設定は異なれども『マイ・マザー』の少年から10年たったような姿だった。マティアス(マット)とマキシム(マック)、名前も似ている2人の青年の友情の揺らぎと、切なく、じれったいまでの恋心に焦点を当てつつも、彼が演じたマキシムは相変わらず母親に対して複雑な思いを抱えており、30代を前にようやく母親から離れようとしている。その母親役を演じているのが、『マイ・マザー』『Mommy/マミー』でも主人公の母親を演じていたアンヌ・ドルヴァルなのだから、まさに“ホーム”。そして、監督ドランは自分流の映像表現とその伝わり方を承知の上で、『たかが世界の終わり』や『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』のように家族や友人同士の会話によってキャラクターや関係性を紹介し、感情を代弁する音楽をかき鳴らす。ドキュメンタリー映画のようなたわいないやりとりに、恋を自覚した2人の視線の交わりを忍ばせていく。また、『君の名前で僕を呼んで』のエリオとオリヴァーを彷彿とさせる、マティアスとマキシムの青と赤の色彩の対比は衣装だけでなく、マティアスが一心不乱に泳ぎ続ける湖の色や、マキシムの血の涙の跡のようなアザなどにもうかがえる。ゲイのラブストーリーと母子の愛憎を描く…だけじゃないドランさらに注目してほしいのは、窓越しに撮られた景色や人物たちだ。特に、友人の妹であるエリカに自主短編映画への“出演”を約束させられ、皿洗いをしながら困惑するマティアスとマキシムをとらえた窓が切り取った画角にはハッとさせられた。それは『Mommy/マミー』で話題となった1:1=正方形のインスタサイズではなく、Tik Tokやインスタストーリーズの9:16の画角。エリカはデジタルネイティブのZ世代、「ドラゴンボール」の話をしても通じない新世代なのだ。その上、マティアスとマキシムを混乱させるきっかけを作った、この若き映像作家は「物事をラベルで判断したくない」と言ってのける。まるで、オープンリー・ゲイであるドランについて「常にゲイの恋愛と母子の愛憎を描く」といったラベル=レッテルを張りつけていた批評家や私たちファンの凝り固まった決めつけに、ドラン自身が自分はそんなに単純じゃないと新たな挑戦状を叩きつけているようにも思えてくる。いろんな形があっていい、お互いにとって唯一無二の形であればそれでいい、と。エリカに代表される、多様性のその先のインクルーシブ(包括性)をすでに受け入れている者たちのように、この映画を、グザヴィエ・ドランのありのままを観てほしいと投げかけられているような気がする。本作を準備しながら、『ある少年の告白』や『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』で抑圧、迫害されるゲイの青年を演じたことも大きいかも知れない。ドランは本編の冒頭で、影響を受けた『ある少年の告白』監督のジョエル・エジャトンや、『君の名前で僕を呼んで』監督のルカ・グァダニーノ、『ゴッズ・オウン・カントリー』監督のフランシス・リー、そしてマティアスの取引相手を演じたハリス・ディキンソンが眩しい『ブルックリンの片隅で』監督のエリザ・ヒットマンといった4人の先輩たちに本作を捧げている。今度は自分の作品が誰かにとってそうありたい、と言わんばかりに。これらの作品に匹敵するくらい、2人が交わした情熱的なキスは忘れられないほどの美しさだった。『マティアス&マキシム』は9月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:Reiko Uehara)
2020年09月23日今月9月、シネマカフェでは、カナダの若き才能グザヴィエ・ドランを特集。6歳で子役としてデビューし、監督・脚本・編集、ときには主演など、ほとんど全てをこなしてしまうドラン監督は、19歳で初監督作『マイ・マザー』を手掛け、新作を発表するたびに世界の映画祭を席巻している。今回は、そんなドラン監督がメガホンを取った作品や出演作品を一挙にご紹介。監督作品鮮烈なデビューを飾った『マイ・マザー』から、日本でもスマッシュヒットとなった『わたしはロランス』、そして今月公開の最新作『マティアス&マキシム』まで、順番にチェック。監督デビュー作!『マイ・マザー』(’09)【監督・脚本・出演】ストーリーカナダ・ケベック州の町で暮らす少年ユベール・ミネリは最近、母が疎ましく思えてしょうがない。その一方で、理由もなくいら立ってしまう自分にも嫌気がさしていた。昔は大好きだった母への憎しみが日に日に増す中、ユベールは川沿いで母を偶然見かけ、その光景が幼い頃に見た情景と重なり、安心感を覚える。そんな幼少期への郷愁と折り合いをつけるべく、とある行動にでるのだが…。★Pick up!cocoユーザーの声この作品を19歳で監督主演したグザヴィエ・ドランの才能に脱帽。ガラスの十代とは言い得て妙だが、監督の繊細な美意識が全体を貫いている。画の撮り方、音楽の挿入も絶妙。美しいナルシズムにほろ酔いになる良作だった『マイ・マザー』、早熟の天才グザヴィエ・ドラン自身の半伝記的な物語。監督・脚本・主演を務め、いわば<私小説>ならぬ<私映画>ということか。青年が親離れするための衝突なのだろうが、安息の地を求めてたどり着く先が“そこしかなかった”というのが切ない。色調の美しさが印象に残る。三角関係…『胸騒ぎの恋人』(’10)【監督・脚本・編集・出演】ストーリーフランシスは、親友マリーも思いを寄せる青年ニコラを好きになる。相手の心の内を探るため悪口を言ったり、ニコラの思わせぶりな態度に揺さぶられたり。複雑な三角関係が展開する。★Pick up!cocoユーザーの声3人三様、ベクトルの方向は常に一方通行。片思いはどんな形であれ辛く、1人で悶々とする。結末をしりたいけど知るのが怖い、失うのが怖い。そんなヒリヒリした感情が痛いほど伝わってきてしまう作品現れた美少年はかつてないほど心を掻き乱し、二人の男女の境界線のようにも思える。ビンテージ感溢れる見事な色彩の中から飛び出すおし潰されそうな感情にこちらまでも魅了されてしまった。愛おしく切ないこの作品に逢えて良かったずっと自分を偽っていた――『わたしはロランス』(’12)【監督・脚本・衣装・編集】ストーリーモントリオール在住の小説家で国語教師のロランスは、美しく情熱的な女性フレッドと恋をしていた。30歳の誕生日、ロランスはフレッドにある秘密を打ち明ける。「僕は女になりたい。この体は間違えて生まれてきてしまったんだ」。それを聞いたフレッドはロランスを激しく非難。しかし、ロランスを失うことを恐れたフレッドは、ロランスの最大の理解者・支持者として、一緒に生きていくことを決意する。メイクを教え、女性の服装で生活すべきだと促すも、田舎町で生活するのは困難がつきまとう…。★Pick up!cocoユーザーの声人を愛することを正面から描いた、重い、素敵な作品。大切で愛しているのは本当なのに、セクシャルな壁がどうしても立ちふさがる。越えようともがく。その葛藤と切なさ。美しい映像と音楽。168分、見応えあり。難しい恋愛だけど、二人にしかできない特別な恋愛を切なく駆け抜ける。美しく映像が多くて好き。音楽もよくて、おもしろかったです戯曲を愛のサイコサスペンス仕立てに『トム・アット・ザ・ファーム』(’13)【監督・脚本・衣装・編集・出演】ストーリーモントリオールの広告代理店で働くトムは、交通事故で死んだ恋人ギョームの葬儀に出席するため、実家の農場に向かう。そこには、ギョームの母アガットと兄フランシスが暮らしていた。トムは到着してすぐ、ギョームが生前、母親にはゲイの恋人である自分の存在を隠していたばかりか、ガールフレンドがいると嘘をついていたことを知りショックを受ける。さらにトムは、フランシスからギョームの単なる友人であると母親に嘘をつきつづけることを強要される。恋人を救えなかった罪悪感から、次第にトムは自らを農場に幽閉するかのように、フランシスの暴力と不寛容に服していく…。★Pick up!cocoユーザーの声秀逸の出来栄えのサイコスリラー。静寂の中で高まる緊張感に最後までゾクゾク感が止まらない。なまじなホラー映画よりずっと怖いフランシスの狂気とトムの恐怖。ドラン監督は天才だわ『トム・アット・ザ・ファーム』 嘘 暴力 抑圧 不穏な空気 不在の存在 そして息苦しいほどの官能 サスペンスドラマとしての定形や、あからさまな隠喩の陰にある、解ける事のないいくつかの謎 そのアンバランスな危うさに魅了されるカンヌ審査員賞!『Mommy/マミー』(’14)【監督・脚本・衣装デザイン・編集・出演】ストーリーとある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2か月後、内閣はS18法案を可決。公共医療政策の改正が目的だ。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案。発達障がい児の親が、経済的困窮や身体的・精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることに――。★Pick up!cocoユーザーの声マイマザーを観た時に味わったこのテーマを撮ったのが弱冠18歳の男子だっていう驚愕。今度は15歳のADHD障害の息子と母の物語。1:1の正方形画面から溢れ出す躍動感とヒリヒリするエモーション。凄いめちゃくちゃで破壊的な場面が多いが見事に計算され尽くされた作品で、何から何までリアルな演出で五感を揺さぶる。特に色彩の美しさは秀逸だある家族の1日を切り取る『たかが世界の終わり』(’16)【監督・脚本・編集】ストーリー「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ。母マルティーヌは息子の好きだった料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹シュザンヌは、慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ2人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ、彼の妻のカトリーヌはルイとは初対面。戸惑いながらも、デザートの頃には打ち明けようと決意するルイだが、過熱していく兄の激しい言葉が頂点に達したとき、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる―――。★Pick up!cocoユーザーの声家族愛の話だが、なんか日本映画見たい。この手の話は日本映画がお得意とするものだと思っていたけど、アップの見せ方とか台詞回しとか微妙な間とか難解さとか秀逸限られた登場人物による室内劇は、俳優の演技力に依るところが大きく、誰が撮っても同じだと思っていたが・・・。フランスを代表する俳優たちの演技が素晴らしいのは当然、その演出、映像、カットが冴え渡るドラン作品豪華キャストとタッグ!『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(’18)【監督・脚本・編集・プロデューサー】ストーリー2006年、ニューヨーク。人気俳優のジョン・F・ドノヴァンが29歳の若さでこの世を去った。自殺か事故か、あるいは事件か。謎の真相の鍵を握るのは、一人の少年。それから10年の歳月が過ぎ、ドノヴァンと当時11歳の少年だったルパート・ターナーの“秘密の文通”が一冊の本として出版される。いまでは注目の新進俳優となったルパートが、100通以上の手紙の公開に踏み切ったのだ。さらにルパートは、著名なジャーナリストの取材を受け、全てを明かすと宣言するのだが──。★Pick up!cocoユーザーの声純粋な二つの魂が心無い者達に踏みにじられていく。才能ある若者が開花できずに終わるのは何ともやるせないがラストシーンに爽やかさと明るい希望が感じられる少年役のジェイコブ君が心に刺さる演技で泣かせる泣かせる。キット・ハリントンは、特徴的な含みのある笑みが複雑な感情を抱えるジョンにぴったりだった恋と友情の狭間で揺れる『マティアス&マキシム』(9月25日公開)【監督・脚本・編集・衣装・プロデューサー】ストーリー30歳のマティアスとマキシムは幼なじみ。その日も一緒に仲間のパーティへ向かうが、彼らを待ち受けていたのは、友達の妹からのあるお願い。彼女の撮る短編映画で男性同士のキスシーンを演じることになった2人だが、その偶然のキスをきっかけに秘めていた互いへの気持ちに気付き始める。婚約者のいるマティアスは、芽生えた感情と衝動に戸惑い、一方のマキシムは、友情が壊れてしまうことを恐れオーストラリアへと旅立つ準備をする…。出演作品『マイ・マザー』や『トム・アット・ザ・ファーム』など、監督する作品で自ら出演することもあるドラン監督だが、ほかの監督作品で演技者として挑んだ作品にも注目。まず、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2015」にて上映された短編『鏡』(’06)。本作の監督エチエンヌ・デロシアーズは、80人のオーディションの中でドランを発掘したという。15歳のドランが主人公のジュリアンを演じ、彼の思春期の多感な心の悩みや自身の性への目覚めを描いた作品だ。また、パスカル・ロジェ監督のトラウマ・ホラーの代名詞『マーターズ』(’07)。脚本に惚れこみ、出演を熱望したというサスペンス・ヒューマンドラマ『神のゆらぎ』(’14)。そして脚本を読み、「これは僕だ。僕に演じさせてほしい」と自ら出演を熱望したという『エレファント・ソング』(’14)も必見。精神科病棟を舞台にした本作は、ブルース・グリーンウッド、キャサリン・キーナーら実力派俳優が出演、たたみかけるような会話劇が繰り広げられる心理サスペンス。ドランは、他人を翻弄しつつも痛々しいまでに愛を渇望する青年マイケルを好演している。>見逃し注意!? 近年ではあの作品にも登場…また最近では、同性愛を“治す”という矯正セラピーについて描く衝撃の実話を基にした『ある少年の告白』(’18/ジョエル・エドガートン監督)。ワケありホテルを舞台にした『ホテル・エルロワイヤル』(’18・未/ドリュー・ゴダード監督)。スティーヴン・キング原作のホラー映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(’19)にも出演した。>グザヴィエ・ドランをもっと知りたい方におすすめのドキュメンタリー作品ドランの素顔に迫る奇跡のドキュメンタリー『グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル』。自身の映画作りへの思いやこだわり、数々の名シーン誕生秘話が語られるほか、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイなど、ドラン作品に出演した名優たちが、ドランの魅力の秘密を話す。(cinemacafe.net)■関連作品:わたしはロランス 2013年9月7日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開トム・アット・ザ・ファーム 2014年10月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンク、テアトル梅田ほか全国にて公開© 2013 - 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinema© Clara PalardyMommy/マミー 2015年4月25日よ新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開© 2014 une filiale de Metafilms inc.たかが世界の終わり 2017年2月11日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© Shayne Laverdière, Sons of Manualグザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル 2017年11月11日よりYEBISU GARDEN CINEMAほかにて限定公開© 2016 Tangaro – Shoot again productions – MK2 – Sons of Manual – Metafilmsある少年の告白 2019年4月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開Ⓒ2018 UNERASED FILM, INC.IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 2019年11月1日より全国にて公開©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年09月16日麗しく、繊細で、才気あふれる映画監督。現在31歳のグザヴィエ・ドラン監督は早熟の天才であり、映画界の希望の星だ。最新監督作『マティアス&マキシム』の劇場公開(9月25日)を記念し、「ドランの名は知っているけれど、観たことはないかも」という方に改めて、彼の魅力をご紹介したい。「愛」を描き、秀逸な映像表現で魅せる幼少期から子役として活動を始めたドランは、若干19歳にして映画監督デビュー。初監督作『マイ・マザー』(09)では主演と脚本も務め、いきなりカンヌ国際映画祭の監督週間での上映を勝ち得た(これは新人監督にとって、極めて栄誉なことだ)。その後、現在に至るまで8本の長編映画を監督し、カンヌ国際映画祭の審査員賞も受賞している。日本では、『そして父になる』(13)が選ばれた賞だ。ドラン作品の特徴はいくつか挙げられるが、全てに共通するのは「愛」を描いていること。特に、母が子に向ける、清濁併せ持った強固な愛――そして、子が母に向ける複雑な愛憎が、異性・同棲を問わない恋愛感情と絡まり、ドラマティックに彩られていく。「言いすぎて、傷つける」家族の愛と、「言えなくて、遠ざかる」恋人や友人の恋の対比が、美しくももの悲しいムードをかき立てるのだ。感性を刺激するスタイリッシュな映像表現も秀逸で、キャラクターの目の動きをじっと見つめるショット、対象に一直線にズームするカメラ、セリフを排し、劇的な音楽と走馬灯のように駆け巡る映像だけに特化した見せ場のシーンの演出など、感情ベースの映像作りが特色だ。鮮やかな中にも“手触り”を残した色彩感覚と質感も、味わい深い。ドランの映画は、否応なしに観る者の感情を刺激し、激情を引きずり出す。批評家層はもちろん、多くの映画ファンに厚く支持されるゆえんだ。監督業だけではないマルチな才能また彼は、『マイ・マザー』から最新作の『マティアス&マキシム』まで、多くの監督作で出演も兼ねており、マルチな才能を持つ次世代型のクリエイター。端正な顔立ちに物憂げな眼差し、どこか舌足らずな発声など、役者としても観る者を引き付けるオーラにあふれている。監督作以外だと、恐怖のピエロ、ペニーワイズの餌食になる青年に扮した『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(19)や、若手実力派ルーカス・ヘッジズと共演した『ある少年の告白』(18)など、精力的に活動。ちなみに子役時代はレオナルド・ディカプリオに憧れていたそうで、彼に宛てたファンレターに着想を得た『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(18)も製作している。余談だが、ドランは2015年に、世界的歌姫アデルのミュージックビデオも手掛けた。全編モノトーンで構成された本作では、ドランらしい「人物の表情のアップ」や「心情を表す風や煙の表現」が確認でき、エモーショナルな仕上がりになっている(ちなみに、監督作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』の冒頭でも、アデルの曲を使用)。“想い”を映像に綴じ込める詩人、グザヴィエ・ドラン。彼の豊饒な世界に触れるとき、私たちの感性も無限に開かれていくのだ。(SYO)
2020年09月09日ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスが豪華競演するウディ・アレン監督最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。本作は、脇を固めるキャストも主役級の顔ぶれで超豪華。ダンディなイケオジ揃いの実力派俳優たちの場面写真が到着した。妻の浮気が心配な脚本家テッド・ダヴィドフ役には、『リプリー』『コールドマウンテン』で2度アカデミー賞(それぞれ助演男優賞、主演男優賞)にノミネートされ、『ホリデイ』『シャーロック・ホームズ』シリーズから『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』や『キャプテン・マーベル』、現在公開中の『ポップスター』といった話題作にも出演するジュード・ロウ。歳を重ねるごとに大人の渋みが増し、根強い人気を誇る彼が熱演を見せる。また、ハンサムなラテン系映画スター、フランシスコ・ヴェガ役には、アルフォンソ・キュアロン監督の『天国の口、終りの楽園。』でヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を盟友ガエル・ガルシア・ベルナルと共に受賞、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のキャシアン・アンドー役で知られ、『ビール・ストリートの恋人たち』やNETFLIXオリジナルシリーズ「ナルコス:メキシコ編」などに出演、甘いマスクを持ったディエゴ・ルナがフェロモン全開。そして、スランプ気味な映画監督ローランド・ポラード役には、人気TVシリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」でゴールデン・グローブ賞テレビ部門(ドラマシリーズ)主演男優賞に5度ノミネート、アカデミー賞受賞作品『スポットライト 世紀のスクープ』をはじめ、『犬ヶ島』『スパイダーマン:スパイダーバース』では声の出演を果たしたダンディな俳優リーヴ・シュレイバー。この度解禁された新場面写真9点では、ローランド・ポラードがアシュレー(エル・ファニング)からインタビューを受けているシーンや、業界関係者のパーティーでアシュレーと再会し、彼女の無垢な魅力に惹かれていくシーンも。はだけた胸元がセクシーなフランシスコ・ヴェガのカットや、アシュレーをディナーへ誘い、優しい微笑みで甘い言葉を語りかけている姿。さらに、試写後に行方をくらましたポラード監督を探しに、アシュレーと一緒に彼の行きつけの店にいるテッド・ダヴィドフのカット、車中でポラード監督作についてアシュレーと楽しく会話を弾ませる場面が切り取られている。エル演じるアシュレーに魅了された3人のイケオジたちの出現により、アシュレーとティモシー演じるギャツビーとの関係はどうなってしまうのか、気になるところだ。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は7月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レイニーデイ・イン・ニューヨーク 2020年夏、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開©︎2019 Gravier Productions, Inc
2020年06月11日思春期の少年同士の淡い恋愛を描き、世界を席巻した映画『BOYS/ボーイズ』が、本日6月3日(水)より一律1500円(税別)でデジタルロードショーされることになった。多感な時期の少年同士のラブストーリーを繊細に描いた本作は、当初オランダでTV映画として製作されたが、放映後に大反響を呼んだため急きょ劇場公開された話題作。第33回オランダ映画祭でもオランダ映画批評家賞と最優秀助演男優賞の2冠に輝き、最優秀主演男優賞にもノミネート。日本でも2019年、『ゴッズ・オウン・カントリー』を日本に紹介した「のむらコレクション」で上映されて以来、反響を受け上映館数を徐々に増やして劇場公開されていた作品。主演を務めるのは、あのグザヴィエ・ドランの目に留まり、『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』にも登場したオランダの新星ヘイス・ブローム。注目の若手俳優コ・サンドフリットとともに、大人になる一歩手前の思春期の少年同士の恋を、瑞々しく演じている。なお、8月5日(水)に発売予定の本作DVDは、美麗な写真の数々を使用した特製ミニ写真集、ポストカードセット、そしてアウターケースが付属した豪華な仕様が予定されている。『BOYS/ボーイズ』は6月3日(水)より2週間限定・先行配信でデジタルロードショー。(text:cinemacafe.net)■関連作品:BOYS/ボーイズ 2019年11月15日より<のむコレ>にてシネマート新宿ほか全国にて順次公開
2020年06月03日「ぴあ」調査による2020年3月20日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、日本を代表する作家のひとり、三島由紀夫と東大全共闘の討論会の模様を記録したドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』が第1位になった。ランキングは以下の通り。1位『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』89.1点2位『恐竜が教えてくれたこと』89.0点3位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』88.8点4位『一度死んでみた』88.6点5位『もみの家』87.5点6位『弥生、三月-君を愛した30年-』85.1点7位『21世紀の資本』81.7点8位『人間の時間』70.7点1969年5月、作家の三島由紀夫は東京大学駒場キャンパスの教室で、1000人を超える学生たちと向かい合っていた。旧体制の打倒のためには手段を選ばないと声をあげる東大全共闘のメンバーの招きでキャンパスを訪れた三島は、警察が警備を申し出るも断り、単身、彼らと向かい合う。そこで三島は何を語ったのか? 映画はテレビ局が保管していた“世界にただ一つ”の映像で構成されている。劇場は40代以上の年配の観客の姿が多かったが、親子連れや、10~20代の観客の姿も目立った。上映後の出口調査では「三島さんも学生たちも“覚悟”を見てとることができました。現代の人にはないものだと思います」「いまの時代に公開したことに意義があると思う。議論する大切さ、自分と違う考えの人と面と向かった話し合うことの大切さについて考えたい」「三島さんも学生も“言葉の熱量”が違う!」などの感想が寄せられた。三島と学生たちの討論は50年以上に渡って語り継がれてきた“伝説”だが今回、映像がスクリーンで上映されたことで「三島が学生たちとフランクに話していることが意外だった。神格化しすぎていたのかも」との声も。本作の公開をきっかけに“伝説”の歴史的評価に変化があるのか? この討論からまた新たな議題や対話が生まれるのか? 劇場では観たばかりの映画についてロビーで感想を交わしたり、対話する観客もおり、盛り上がりを見せていた。(本ランキングは、3/20に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)直近1か月の満足度ランキング結果■3月13日、14日公開作品のランキング1位『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』92.5点2位『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』88.0点3位『シェイクスピアの庭』86.1点4位『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』83.6点5位『ムルゲ 王朝の怪物』82.0点6位『コロンバス』81.0点■3月6日公開作品のランキング1位『ジュディ 虹の彼方に』89.4点2位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』88.8点3位『仮面病棟』87.8点4位『星屑の町』85.7点5位『酔うと化け物になる父がつらい』82.2点■2月28日、29日公開作品のランキング1位『劇場版 SHIROBAKO』93.6点2位『架空OL日記』93.0点3位『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』92.8点4位『娘は戦場で生まれた』92.5点5位『ママをやめてもいいですか!?』90.5点6位『子どもたちをよろしく』89.3点7位『黒い司法 0%からの奇跡』88.8点8位『PMC:ザ・バンカー』87.5点9位『初恋』87.1点10位『レ・ミゼラブル』86.5点
2020年03月23日全米初登場No.1を飾り、6週連続トップ10入りを果たしたモンスターヒット青春コメディ『グッド・ボーイズ』で、“オトナの世界”に好奇心が止まらない少年を演じるのは、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』などで世界中の注目を浴びる天才子役ジェイコブ・トレンブレイ。この度、その才能が一目瞭然の比較写真を入手した。これまで、その圧倒的な演技で天才子役の地位を確立してきたジェイコブだが、ここにきて、さらなる新境地を見せている。一方の写真は、3月13日より公開したグザヴィエ・ドラン監督作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』から、物憂げで儚げな、まさに絵になる美少年ぶりが炸裂した1枚。劇中では主人公ジョン(キット・ハリントン)との文通相手である子ども時代のルパート・ターナーとして重要な役どころを演じており、その美少年ぶりと演技の素晴らしさに「元天才子役ナタリー・ポートマンに張り合える新天才子役」「演技が素晴らしすぎて引き込まれた」「神童過ぎてしんど!」などSNSでは絶賛の声で溢れかえっている。かたや青春コメディ『グッド・ボーイズ』から初解禁となる場面写真では、車の入り乱れる道路を全速力でこちらに向かって全力で駆けてくる!恐怖に目は見開かれつつ、絶叫のあまり大口を広げて、なりふり構わない“笑撃”の表情だ。容赦ない下ネタ連発の『ソーセージ・パーティー』を手掛けた俳優セス・ローゲンが本作でもプロデューサーを務める中、ジェイコブ演じるマックスは“オトナの世界”に好奇心が止まらない。生真面目で曲がったことが許せないルーカス(キース・L・ウィリアムズ)、ワルを気取りつつも天使の歌声を持つソー(ブレイディ・ヌーン)との3人で巻き起こす下ネタギリギリの大冒険は、爆笑必至、そしてなぜか感涙の大騒動へと発展していくという。『グッド・ボーイズ』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月22日19歳での鮮烈なデビューから、『Mommy/マミー』でカンヌ国際映画祭審査委員賞、フランスのスター俳優を招いた前作『たかが世界の終わり』で同グランプリに輝いたグザヴィエ・ドラン。本日3月20日、ドラン31回目の誕生日を記念し、ハリウッド俳優たちと撮影した初の英語作品となる最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』について、演出の醍醐味から映像へのこだわりまで制作秘話を語り尽くすインタビュー映像がシネマカフェに到着した。誕生日を記念して届いたのは、19歳のデビュー作『マイ・マザー』から6作、彼の映画作りの全てを詰めた本作の制作エピソードを明かす貴重なインタビュー映像。母と息子をはじめとする物語のテーマ、彼が子ども時代から見続けてきた90年代から00年代初めのアメリカのTVドラマや映画への愛、盟友ジェイコブ・ティアニーと組んだ脚本制作秘話を英語とフランス語を交えながら語るドラン。さらに、「映画作りにおいて僕が最も魅せられているのは役者の演出だ。衣装やセットデザイン、照明やカメラワークなど、他のクリエイティブな作業ももちろん大事だ。でも僕が何よりも大事にしてて、愛してるのは演技なんだ」と豪華キャストたちへの演出について語っている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月20日「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンに、天才子役ジェイコブ・トレンブレイ、ナタリー・ポートマンらが出演するグザヴィエ・ドラン監督の最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、本編から惜しくもカットされてしまった、人気スターのジョンが自身のスキャンダルを目の当たりする未公開シーンが解禁された。ついに日本公開を迎えると、劇場には初めてドラン作品を鑑賞する若者や、映画ファンなど幅広い層が来場、「ラストシーンが最高で泣ける」「ラストの美しさに涙がボロボロ」「あのオマージュカットはずるい!」「ドランの選曲がエモすぎて、泣ける」といった絶賛の声が続々と上がっている。そんな中、今回解禁された映像は、当初4時間あった本編を短くするため惜しくもカットされてしまったシーンで、劇場版本編では見ることができない貴重なシーン。人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)がジョギング中に、街の売店で自らのスキャンダルを報じるゴシップ誌を手に取り、激しく動揺。唇を震わせる緊迫のシーンとなっている。「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役で一躍有名になった、ジョン・F・ドノヴァン役のキットは、「僕はドノヴァンという役を演じるにあたり他の誰かを参考にしたりはしなかった。あれはすべて自分の中から湧き出てきたものなんだ。映画の中で俳優役を演じるとき、自分自身からまったくかけ離れたものにすることなんてできなかった。自分の中にある一面で、どの部分をとってもそれは自分だということだと思う」と、自身とも重なる役柄について明かしている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月18日『ルーム』『ワンダー 君は太陽』、そして『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』のジェイコブ・トレンブレイが主演する青春コメディ『グッド・ボーイズ』から、“オトナの世界”に好奇心が止まらない少年たちをとらえたPG12指定の場面写真が解禁となった。その圧倒的な演技で天才子役の地位を確立させたジェイコブが、おませなモテ男子マックスをコミカルに演じ、新たな一面を披露、生真面目で曲がったことが許せないルーカス(キース・L・ウィリアムズ)、ワルを気取りつつも天使の歌声を持つソー(ブレイディ・ヌーン)の3人が爆笑必至の大騒動を巻き起こす。この度解禁されたのは、初キスのために少年たちが知恵を絞って奮闘する場面写真の数々。マックス、ルーカス、ソーが真剣な眼差しでラブドールを囲んでキスの練習をしようとする場面や、ドローンを操作して隣人のキスをのぞき見する作戦を決行する場面など、彼ら3人がキスを習得するために奮闘するキュートな姿といったら!さらに、主人公マックスを追い詰める謎の美女2人や、警察官ににらまれるカットもあり、大騒動を予感させる場面写真も。彼らは初キスを達成するために隣町までの小さな大冒険を繰り広げることになるのだがその道中、彼らは一体何をしでかしてしまうのか!?容赦ない下ネタ満載の『ソーセージ・パーティー』を手掛けた俳優セス・ローゲンがプロデューサーを務めた本作は、本国ではR指定作品となり、出演した3人の少年たちは完成作を観ることは叶わなかったという…。『グッド・ボーイズ』は5月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年03月17日「ぴあ」調査による2020年3月13日、14日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、米郊外の農場を営む夫婦の姿を描いたドキュメンタリー映画『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』が第1位になった。ランキングは以下の通り。1位『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』92.5点2位『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』88.0点3位『シェイクスピアの庭』86.1点4位『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』83.6点5位『ムルゲ 王朝の怪物』82.0点6位『コロンバス』81.0点『ビッグ・リトル・ファーム…』は大都会にあるマンションから移動し、郊外の農場を自分たちで経営しようと奮闘する夫婦の姿を描いたドキュメンタリー作品。自然や動物たちと共存しながら、あらゆる食材を伝統的な農法で育てようと考えた夫婦は、様々な賢人たちの助けを借りながら、土壌をよみがえらせ、虫や獣の被害に対処し、少しずつ理想の農場をつくりあげていく。劇場には幅広い層の観客が集まり、多くの観客から賞賛の声が集まった。「私は都会で育ったので新鮮だった」と語る女性は「薬に頼らず自然の声を聞き力を借りた農業は、奥が深くておもしろい!」と語り、19歳の女性は「自然の力を用いた農業の素晴らしさを改めて感じた。日本政府は農業のIT化を進めようとしているので考えさせられた」とコメント。映画は理想や美しい場面だけでなく、自然の厳しさや農場経営の難しさも描いており「酷い現実も包み隠さず出てくるので、こんなことがあったのかと勉強にもなった」と語る人もいた。映画はドキュメンタリーだが、単に農場の様子を追うだけでなく作品を観ていく中で、人間と自然の関わりや、生命が時に連関したり調整しあったりしながら存続してくることが伝わってくる内容になっており、出口調査でも映画の面白さを評価するだけでなく、作品が投げかけるメッセージについてじっくりと語る人が目立った。(本ランキングは、3/13と14に公開された新作映画6本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)直近1か月の満足度ランキング結果■3月6日公開作品のランキング1位『ジュディ 虹の彼方に』89.4点2位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』88.8点3位『仮面病棟』87.8点4位『星屑の町』85.7点5位『酔うと化け物になる父がつらい』82.2点■2月28日、29日公開作品のランキング1位『劇場版 SHIROBAKO』93.6点2位『架空OL日記』93.0点3位『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』92.8点4位『娘は戦場で生まれた』92.5点5位『ママをやめてもいいですか!?』90.5点6位『子どもたちをよろしく』89.3点7位『黒い司法 0%からの奇跡』88.8点8位『PMC:ザ・バンカー』87.5点9位『初恋』87.1点10位『レ・ミゼラブル』86.5点■2月21日、22日公開作品のランキング1位『スウィング・キッズ』92.1点2位『世界一初恋プロポーズ編』90.5点3位『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』90.2点4位『映画 ねこねこ日本史 ~龍馬のはちゃめちゃタイムトラベルぜよ!~』88.2点5位『名もなき生涯』87.8点6位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』86.5点7位『スキャンダル』84.1点8位『ミッドサマー』82.5点9位『Red』80.1点10位『チャーリーズ・エンジェル』79.2点
2020年03月16日今月発売の雑誌「ユリイカ」4月号は、現在公開中の映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』の監督グザヴィエ・ドランの魅力に迫る特集号。この度、表紙とSPビジュアルが到着した。『Mommy/マミー』でカンヌ国際映画祭審査委員賞を受賞し、『たかが世界の終わり』でカンヌ国際映画祭グランプリに輝いたドラン監督。着想から10年の時を経て完成した本作は、デビューから一貫して描き続けてきた「母と息子」というテーマにおける集大成。幼き日のドラン少年が“憧れのスター”レオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から生まれた物語が描かれている。キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツら豪華キャストが出演する本作の公開を記念して今回、雑誌「ユリイカ」でドラン監督特集が決定。『マイ・マザー』(’09)や『わたしはロランス』(’12)などを手掛けたドラン監督の、19歳でのデビューから最新作までの軌跡を有識者が徹底解剖する。この発売に先立ち、表紙ビジュアルと誌面限定SPビジュアルが先行公開。表紙は羽良多平吉がデザインし、誌面限定SPビジュアルが大島依提亜が担当した。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』公開記念!「ユリイカ」2020年4月号 特集=グザヴィエ・ドランは3月27日(金)発売。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月14日まだ10代のうちに、『マイ・マザー』の監督・脚本家として鮮烈なデビューを飾った、カナダの天才児グザヴィエ・ドラン。その後、『Mommy/マミー』(2014年)、『たかが世界の終わり』(2016年)などで世界的な賞を獲り続け、ついにアラサーとなったドラン監督が、初めて手がけた英語作品が、本作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』だ。物語の始まりは、2006年のニューヨーク。人気の若手俳優ジョン・F・ドノヴァンが死去したというニュースが大々的に報じられる。多くの人が彼の死の真相を知りたがるなか、その鍵を握っていたのは、彼と長い間文通をしていた11歳の少年・ルパートだった。それから10年。自らも俳優として活躍し始めていたルパートは、あるジャーナリストにドノヴァンとの思い出を話し始める……。ジョン・F・ドノヴァンを演じるのは、TVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン。少年時代のルパートを、『ルーム』のジェイコブ・トレンブレイが演じ、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツなどの豪華な出演陣が脇を固めている。また、出演者とともに、映像の質感もこれまでにない重厚なものに仕上がっているのも本作の特徴。本作はドランにとって、映画監督としての新しい扉を開けるものとなっている。だが同時に、若くして才能を授かったジョン・F・ドノヴァンもルパートも、これまでのドラン本人を強く感じさせるキャラクターであり、ジョン・F・ドノヴァンと母親(サランドン)、ルパートと母親(ポートマン)の確執をそれぞれ描くなど、“母と息子の関係”というテーマが、これまで同様、この作品においても繰り返される。そこで我々観客は、これがドランの作品だということを改めて意識することになるのだ。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』本日より公開
2020年03月13日少年時代のグザヴィエ・ドラン監督が、“憧れのスター”レオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から生まれた物語『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、ドランが現場で見せた強い信念が覗く本作のメイキング映像が到着した。今回届いたメイキング映像では、ドラン監督が役者の演技を見て満足そうに微笑む姿や、監督自ら役者にアクセサリーを付ける姿など、撮影の裏側を垣間見ることができる。19歳でその名を世界に知らしめた若き才能ドランといえば、妥協なき映画作りをすることで有名。本作の現場でも、その徹底ぶりが分かる様々な出来事が。「ある日セットに来ると125人のエキストラがいたのだけれど、グザヴィエは彼らの衣装やセットに納得していなかったんです。そして彼は『僕は間違ったやり方では撮りたくない。もう一度あとで撮ろう。きっとうまくやれる方法が見つかるはずだよ』と言ってエキストラ全員を帰したんです」と証言するのは、撮影監督を務めたアンドレ・テュルルパン。ドラン監督本人は、自身の映画製作について「僕は、企画から完成まで映画制作の過程全てに携わりたいと思っている。映画というのは様々な芸術の融合なんだ。衣装、台詞、アングル、カメラの位置はすべて一体で、お客さんは全てのものを見て、感じ取ってる。だから全てが切り離せない、それが映画なんだ」と語っており、その中でも「衣装は別格。本当は自分で作りたいくらいだよ」と語る。本作では素材選びからデザイン作業を始めたという裏話も。初めてドランの現場を体験したナタリー・ポートマンは、撮影をふり返り「グザヴィエは、映画界で稀有の勢いのある監督で、彼ほどに独自の世界観を持っている人はなかなかいない。子役の子を持つ母サムという役を演じるにあたり、グザヴィエから彼女の服装や雑誌の写真、彼女が聴いている音楽が次々に送られてきたので、彼女の生きている世界を共有することができました」と語っている。覚悟と責任を持って作品を世に送り続けるグザヴィエ・ドラン。本作でもその強い信念を確かめてみてほしい。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月12日グザヴィエ・ドランの最新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』から、「Hello」のPV以来のタッグとなったアデルの名曲「Rolling in the Deep」が使用されたオープニング映像が到着した。アデルとドラン、2人の天才による最高のコラボレーション実現今回新たに公開されたのは、アデルの名曲「Rolling in the Deep」が冒頭からサビまで贅沢に使われた圧巻のオープニングシーン。ニューヨークの摩天楼をバックに、キット・ハリントン演じる人気俳優ジョンの煌びやかな表舞台を映し出している。ジョンが大勢のスタッフやモデルに囲まれながら撮影をするという、美しきスターの“光”の部分を華やかに描きつつも、アップで映し出されるジョンの物憂げで虚ろな表情がこの後に待ち受けるスターの“影”を予感させる。短い時間でスターの光と影を凝縮させた映像だ。このような贅沢なシーンが実現したのは、アデルがもともとドランの大ファンだったから。過去にドランはアデルからのラブコールで大ヒット曲「Hello」のPVを監督し、その際ドランはアデルからのオファーに関して「アデルから連絡が来た時にはすごく驚いたけど、アデルは僕のデビュー作『マイ・マザー』にすごくインスパイアされていたみたいなんだ」と明かし、「特に主人公ユベールが自身にカメラを向けて語っているモノクロの独白シーンが好きだと言ってくれた。僕もそのシーンが一番好きだったから嬉しかったよ」と語っている。また、アデルも後に「ドランと一緒に仕事をして、いつかドランの映画にも出てみたいと思った!」と本作に強く関心を示しており、自身も出演を熱望していたほど。それを聞いたドランが重要なオープニングシーンにおいて彼女の曲をフルで使用することを決め、2人の再タッグが本作で叶う形となった。「Hello」から約5年の時を経て、再びタッグを組んだドランとアデル。アデルの名曲と、ドランのセンスが光る煌びやかな壮大な映像が織りなす3分40秒は、2人の天才の出会いによって生まれた圧巻のオープニングシーンとなっている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月11日3月7日、8日の全国映画動員ランキングは、東日本大震災時の福島第一原発事故を題材にした人間ドラマ『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』(全国346館)が初登場で首位になった。知念実希人の同名小説を坂口健太郎の主演で映画化したミステリードラマ『仮面病棟』(全国322館)は初登場2位に。公開9週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国337館)は先週1位から3位になった。そのほか公開3週目の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(全国319館)は先週2位から4位に。公開5週目の『犬鳴村』(全国204館)は先週4位から5位になった。新作では、映画『オズの魔法使』で知られるミュージカル女優、ジュディ・ガーランドに焦点を当てた人間ドラマ『ジュディ 虹の彼方に』(全国273館)が初登場8位に入った。次週は『エキストロ』『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』『コロンバス』『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』2位『仮面病棟』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』5位『犬鳴村』6位『劇場版 SHIROBAKO』7位『ミッドサマー』8位『ジュディ 虹の彼方に』9位『1917 命をかけた伝令』10位『野性の呼び声』
2020年03月09日グザヴィエ・ドランが衝撃のデビューから10年を経て、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。デジタル撮影が映画界の主流になった現在でも、あえてフィルムでの撮影にこだわる作家性を放つ監督は数多い。スティーブン・スピルバーグ、クリストファー・ノーラン、クエンティン・タランティーノ、ポール・トーマス・アンダーソンら、名だたる映像作家がフィルムを後世に残す活動に力を注いでいる。本作のグザヴィエ・ドラン監督も、「デジタルで撮影することはない」と語るほどの圧倒的なフィルム派。今回は、本作と共にぜひチェックしておきたい、フィルムならではの質感を堪能できる作品に迫った。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』35mmと65mmを併用して追求した圧倒的映像美カンヌ国際映画祭審査委員賞を受賞した『Mommy/マミー』ではInstagramのような正方形の画面が、あるシーンで一気に広がりを見せるなど、独自の映像へのこだわりで知られるドラン。ドラン史上最大規模の大作となった本作では、過去に使用していた35mmフィルムに加え、いまではめったに使用されることがない65mmフィルムを使って撮影に臨んだという。自らファインダーを覗き、撮影構図を決定し、撮影監督が担当する仕事の大部分を自らこなし、究極の質感を求めて65mmフィルムが誇る圧倒的映像美に酔いしれる傑作を完成させた。「費用がかかろうが日程が伸びようが、ドランの納得がいくまで同じシーンを撮り続けた」と撮影監督が証言するほど。ドランがフィルムならではの質感にこだわった、同じ孤独を抱えたスター、ジョン・F・ドノヴァンと少年ルパートの文通を巡る物語には、どこか懐かしさが漂うヴィンテージな雰囲気が醸し出されている。また、大規模な予算をかけた65mmフィルムのシーンでは、映像美が光り、まさにスクリーンで堪能すべき1作となっている。『君の名前で僕を呼んで』北イタリアの避暑地が35mmフィルムで絵画のように1980年代の北イタリア、17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)が大学教授の父が招いた大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会い、激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて――。全編1種類の35mmフィルムで撮影した『君の名前で僕を呼んで』(2017)。極力自然光を生かし、フィルムの質感を最大限に活かすことを目的として撮影は進められた。フィルムで切り取られた、夏のまばゆい太陽がきらめく中のエリオとオリヴァーの姿はまるで絵画のような美しさ。太陽の光が眩しい北イタリア、何ひとつ忘れられない恋は、きめの細かい35mmフィルムによる映像にマッチ。『キャロル』16mmフィルムで映し出される映画史に刻まれる出会い1952年ニューヨークの高級デパート。娘へのクリスマスプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に、テレーズ(ルーニー・マーラ)はひと目で心を奪われ……。カンヌやアカデミー賞をはじめ、多くの映画批評家から絶賛された美しい愛の名作『キャロル』(2015)は、物語の舞台となった1950年代初期当時の空気感を再現するため、荒い粒子が特徴の16mmフィルムで撮影された。衣装やセットも、当時使われていた色合いのみ使用する徹底的ぶり。自然主義的なアプローチを取ることで、観る者が50年代に飛び込んだような感覚になるほど、物語の世界観にのめり込ませることに成功した。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:君の名前で僕を呼んで 2018年4月27日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© Frenesy, La Cinefactureジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月09日おとな向け映画ガイドグザヴィエ・ドラン新作と夢のような農場の実話、が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/09(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は17本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのは『貴族降臨-PRINCE OF LEGENDー』1本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が16本です。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』いまや、ネットの時代になって、絶滅危惧種的な存在かもしれませんが、ファンレターが重要な役割を担っています。世界が注目する映画監督のひとり、グザヴィエ・ドラン、待望の新作です。ドランは、子供の頃、レオナルド・ディカプリオに夢中で、ファンレターを書いたことがあり、そんな思い出をモチーフに作られたそうで、ちょっとノスタルジックな味もある映画です。タイトルバックの前、いわゆるアバンタイトルが、いかにも意味深にまとめられ、物語が始まります。2006年、ニューヨーク。テレビの人気俳優ジョン・F・ドノヴァンが29歳で謎の死を遂げます。そのショッキングなニュースが流れた時、ロンドンでは、11歳のルパートが自分宛ての手紙のことでお母さんを責めています。彼は子役、母はいわゆるステージ・ママです。11歳の少年の手紙の相手は、その人気俳優でした。なぜ彼らは100通を超える秘密の文通をしていたのか。ドノヴァンにとっての少年はどんな存在だったのか。10年の時を経て、21歳の若手俳優になったルパートが、ドノヴァンとの思い出を書いた著書『若き俳優への手紙』について、語りはじめます。ドラン作品ではおなじみのテーマ「母と子」も、やはり映画の大切な要素です。ルパートの母親役はナタリー・ポートマン、ドノヴァンの母親役はスーザン・サランドン、これにドノヴァンのマネジャー役でキャシー・ベイツ、とアカデミー賞受賞&ノミネートの女優たちが脇を固めています。さすがに名優たち、監督の脚本力も加わって、見事に「キャラ立ち」しています。ドノヴァン役はTVの人気者キット・ハリントン。11歳のルパート役ジェイコブ・トレンブレイは、天才子役!です。神童といわれたドラン監督も30歳。アップを多用し、時に70ミリフィルムを使い、構図もすべて自分で決めるという映像や、音楽の使い方など、いたるところに才器を感じます。冒頭、少年が手紙をなくした母を問い詰めます。「インクの色は何色だったの?」。インクの色、匂い……、手紙が伝えるのは文だけではありません。『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』こんなときこそ、自然の無限の可能性を感じ、とてもポジティブな気持ちになれる、このドキュメンタリーをオススメします。ロサンゼルス郊外、ジョンとモリーという若い夫妻が、2010年から8年間で作りあげた「理想の」農場のお話です。妻は野菜を中心とした料理研究家でブロガー、夫は野性生物番組の監督・カメラマン。マンション暮らしだったのですが、殺処分から救ったワンちゃんと暮らし始めたのがきっかけとなり、農場経営を決意します。動物と共生し、あらゆる食材を伝統農法で育てるのがモリーの夢。それを実現しようというわけです。最初は相手にされなかった資金集めも、話題が話題を呼んで、なんとか成功。東京ドーム約17個分もあるロス郊外の農地を手にします。そこからの奮闘。一部始終をジョンがカメラに収めていきます。まずは、死んだ土壌を生き返らせるところから。ここに伝統農法のプロ、アラン・ヨークという仙人のような人物がサンダルをはいて登場します。そして、仲間の協力も得て、まるで「ビフォー・アフター」のように土地が劇的に変わり、野生植物の楽園と化していきます。が、難問は続出します。果樹園の樹にアブラムシが大量発生したり。でも、それはどこからともなくやってきたてんとう虫が食べてくれます。そう、そんな風に、自然の難題は自然が解決してくれると彼らは身を持って気づいていくのです。ときに、コヨーテがニワトリを襲います。ジョンは、銃で駆除すべきか、苦渋の選択で悩むのですが……。製作・監督・脚本・撮影監督はジョン・チェスター自身。トロント映画祭、サンダンス映画祭など多くの国際映画祭で「観客賞」を受賞した作品です。生きとし生けるものが共生しあうこと、意味のない命はない、そんなことを痛感します。若い人たちに観てもらいたいなあ。首都圏は、3/14(土)からシネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他で公開。中部は、3/28(土)から伏見ミリオン座他で公開。関西は、4/3(金)からシネ・リーブル梅田他で公開。
2020年03月09日グザヴィエ・ドラン監督がハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、当初4時間あったという本編から泣く泣く出演シーンが全カットされた、ジェシカ・チャステインの幻の本編映像が公開された。ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツら豪華アカデミー賞女優たちが参加している本作。実はもともと、『ゼロ・ダーク・サーティ』(主演女優)『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』(助演女優)でアカデミー賞にノミネートされ、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』『女神の見えざる手』などでも知られるジェシカ・チャステインも出演していた。その役柄は、人気スターのジョン(キット・ハリントン)と少年ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)との“秘密の文通”をスキャンダルとして世間に報じたゴシップ誌の編集長。今回解禁になる、本編で見ることができないジェシカ出演シーンでは、ジョンがスキャンダルを報じた編集部に乗り込んでいく様子が描かれている。「難しい決断だった」ドラン監督、「いつかまた彼女と作品を作りたい」撮影2年、完成までに10年かかった本作についてドラン監督は、「作品のアイデアが浮かんだのは、10年前に『マイ・マザー』を監督していた時。それから5年間頭の中で構想を練り、脚本を書き始めた。もともと僕は駆け足で映画を作るタイプで、いつもは2カ月ほどで編集してしまうんだけど、この作品は違った。撮影に2年かけたことなんて初めてだけど、それだけ今回は僕にとって特別な作品なんだ」と言う。「今回も自分が書いた脚本で撮影したんだけど、全部で160ページもあったから、はじめは本編が4時間あったんだ。撮影にじっくり時間をかけたことによって、映画作りの新しい側面を学ぶことができた。苦しい時期もあったけど、何よりこれまでとは違う方法を発見できたのは新鮮だったよ」と、もともと4時間あったという本編の撮影をふり返る。さらにジェシカの出演シーンについて、「もともとは“ヒーローと悪”のような構図を考えていたから、彼女はスターを苦しめるゴシップ誌の編集長として出演してもらったんだ。でも4時間の本編を短くする必要があり、彼女が出演したシーンや役柄をカットすることにした」と告白。「ショービジネス界の話ではありながら、核にあるのは母と息子の話だったり、少年時代の夢についてだから。とはいえ、初期の段階からこの作品のプロジェクトにかかわってくれていたジェシカのシーンをカットするのは難しい決断だった。でも彼女は才能もあると同時にとても賢い人だから、きちんと説明し広い心で理解をしてくれたんだ。いつかまた彼女とは作品を作りたいと思っているよ」と苦汁の決断だったことを明かし、ジェシカも理解を示してくれたと語っている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年03月06日2009年の衝撃のデビューから、新作を発表するたびに世界の映画祭を席巻し、『Mommy/マミー』でカンヌ国際映画祭審査委員賞を受賞、前作『たかが世界の終わり』では同グランプリの栄誉に輝いたグザヴィエ・ドラン。これまで、1作ごとに表現を研ぎ澄まさせ、“母と息子”や“同性愛”という主題を繰り返し問い続けた彼は、30歳という若さながら留まることなく進化し続ける若き天才。最新作となる『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』の公開を控えるドランに加え、新時代の映画を担う者として話題作を作り続け、世界が熱狂する同世代監督の作品が今年相次いで公開される。「恐怖映画の新たな神」―TimeOut誌『ミッド・サマー』アリ・アスター(33歳)1986年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)でMFA(美術修士号)を取得。自身初の長編映画となった『ヘレディタリー/継承』(’18)はサンダンス映画祭で上映され批評家が絶賛、世界中で「21世紀最高のホラー映画」とまで評された。同作はサターン賞を受賞したほか、ゴッサム賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、インディペンデント・スピリット・アワード、オンライン映画批評家協会賞など多数の映画賞にノミネートされ、主演のトニ・コレットは数々の主演女優賞を受賞した。現在公開中の『ミッドサマー』では、さらにその真価を発揮する。スリラー映画の定番を覆す、暗闇とは真逆の明るい祝祭が舞台。天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本、観る者を魅惑する極彩色の映像美が一体となり、永遠に忘れられない結末に到達する。そこに待つのは究極の恐怖と、未体験の解放感。体験した者は二度と元には戻れない“フェスティバル・スリラー”。すでに公開された国々では高評価レビューが続出しており、日本でも2019年秋に先行上映されると「美しいのに恐ろしい」「すべてにおいて『ヘレディタリー』を超えている」「恋人がいる人は観ない方がいい」などの感想がSNS上を飛び交う熱狂状態に!アリ・アスター監督は来日時に、「これはホラーではなく失恋映画」と断言しており、シネマカフェのインタビューでは「ダークコメディという表現がしっくりくる」という言い方もしている。「一生に一度の傑作!」―Variety誌『WAVES/ウェイブス』トレイ・エドワード・シュルツ(31歳)1988年、アメリカ・テキサス州生まれ。子どもの頃から映画製作を始め、ビジネス・スクールに在籍後に映画界に飛びこむ。名匠テレンス・マリックの元で腕を磨き、2014年には自身が監督を務め、実話を基にした作品『Krisha』(原題)がサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で審査特別賞を受賞。翌年に『WAVES/ウェイブス』を長編として完成させ、インディペンデント・スピリット賞のジョン・カサヴェテス賞、ゴッサム賞のビンガム・レイ新人監督賞、LA批評家協会賞のニュー・ジェネレーション賞、ニューヨーク批評家評価協会賞の最優秀初監督映画賞などを多くの賞を受賞した。4月10日(金)公開の本作は、昨年9月のトロント国際映画祭でも『パラサイト 半地下の家族』『ジョジョ・ラビット』など注目作が上映される中、同映画祭始まって以来、最長のスタンディングオベーションを浴びて話題をさらい、「一生に一度の傑作」「今年、最もまばゆい体験」とメディアから熱狂的な支持を受けた。シュルツ監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された本作は、監督自身が「ある意味でミュージカルのような作品」と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝える。従来のミュージカルとは一味違う、<プレイリスト・ムービー>を作りあげた。「信じられない程の才能の持ち主。ただものではない」―EMPIRE誌『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』グザヴィエ・ドラン(30歳)1989年、カナダ・ケベック州出身。監督、脚本家、編集者、幼少期より映画やテレビ番組に出演する子役出身の俳優でもある。自身が19歳の時に監督、主演、脚本、プロデュースをした半自叙伝なデビュー作『マイ・マザー』(’09)が第62回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選ばれ鮮烈な監督デビューを飾る。第3作目『わたしはロランス』(’12)がトロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門女優賞とクィア・パルム賞を受賞。25歳の時に『Mommy/マミー』(’14)で、カンヌの審査員賞ほか、カナダ・スクリーン・アワードで最優秀作品賞を含む9部門を受賞。『たかが世界の終わり』(’16)はカンヌ・グランプリを27歳という若さで最年少受賞し、セザール賞最優秀監督賞と最優秀編集賞など多くの映画賞に輝いた。3月13日(金)公開の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』ではN.Y.とロンドンを舞台に新境地を切り開く。母と息子というこれまで描いてきたテーマの「集大成」と語り、5年に及ぶ構想期間を経て初の英語作品を誕生させた。完成までに『トム・アット・ザ・ファーム』『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』を世に送り出し、満を持して挑んだ本作は、カナダで子役として活躍していた8歳のグザヴィエ少年が“憧れだったスター”レオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から生まれた物語。ハリウッドの豪華キャストの最高峰の演技、歌詞と物語がシンクロする絶妙な音楽、登場人物のほとばしる感情に揺れる映像で、セレブの光と影、映画界の表と裏にも迫る。自身の実体験からドランがたどり着いた答えに胸が熱くなる、人生の真実に迫る1本。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミッドサマー 2020年2月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.WAVES/ウェイブス 2020年4月よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年02月23日人気TV俳優と彼に夢中な少年の秘密の文通を軸に、グザヴィエ・ドラン監督自身が集大成と語る“人生の真実”を描いた愛の物語『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、ジェイコブ・トレンブレイ演じる少年ルパートが“秘密の文通相手”の憧れのスター、ジョンの出演ドラマに絶叫交じりに大興奮する本編映像が解禁された。今回公開された映像は、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』で映画ファンの心を鷲掴みにする演技力を魅せたジェイコブ・トレンブレイの熱演ぶりが明らかになる本編映像。主人公の人気俳優ジョン(キット・ハリントン)が出演するテレビドラマ「ヘルサム学園」の映像からスタート。ツッコみを入れながらテレビを見て笑い、息子の帰りを待つ女性は、ジョンと“文通”を続ける少年ルパートの母親サム(ナタリー・ポートマン)。そんな中に、本作のもう1人の主人公のルパートが大急ぎで家に帰ってくる。母サムとアメリカからロンドンに引っ越してきたばかりのルパートは、将来ジョンのような有名な俳優になることを夢見る子役少年。子役をしていることから、学校では少し浮いた存在として周りに扱われるルパートにとって、ジョンが出演する人気ドラマ「ヘルサム学園」を見ることは何よりの楽しみだった。ルパートは「ただいま」の一言も言わずに、靴を履いたままリビングに滑り込み、「どんな展開なの?」と母を質問責めに。展開を説明するサムを見向きもせず、画面の中のジョンにくぎ付けのルパートは、憧れのスター、ジョンの一挙手一投足に大騒ぎ。ドラマのOPクレジットが始まると、ルパートの興奮度はさらにアップ。「すごい、すごい、すごいよ!」と叫びながら、「僕はこの瞬間のために生まれた!」と叫び、画面の中のジョンに大興奮しながら、しまいには絶叫。そんなジェイコブ渾身の演技は、ルパートがいかにジョンに心酔しているかがよく分かる熱演。そんな息子に「声が大きい」と注意しながらも、微笑みながら息子を見守るナタリー演じる母サムの姿も印象的な映像となっている。ルパートを演じたジェイコブは、「ルパートは大好きなジョンに憧れて大スターになることを夢見ています。そして、ジョンとルパートの二人は、月に1~2度の手紙のやりとりを通して、お互いのことを『自分の本音を話すことができる唯一の人間』だと思い始めるんです」と、自身が演じたルパートの夢と、ジョンとルパートの関係性について語っている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年02月21日若き天才監督グザヴィエ・ドランが、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。本作は、ドラン監督が8歳のときにレオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から誕生した物語だが、この度、いまは亡き美しきスター、リヴァー・フェニックスにオマージュを捧げたシーンが登場することが分かった。幼き日のドラン少年が当時の“憧れのスター”ディカプリオに宛てた手紙から生まれた本作。これまで、自分の母親との関係や同性愛者としての自分を作品に反映させてきたドランが本作で描くのは、幼少のころの自身の思い出。あるTVスターの謎の死を、彼と一人の少年の秘密の文通から紐解いていく。この度解禁となったのは、リヴァーとキアヌ・リーブスが共演した『マイ・プライベート・アイダホ』(’91)にオマージュを捧げたシーンの場面写真。バイクに跨った金髪と黒髪の青年2人の姿はまさに同作のリヴァーとキアヌを彷彿とさせる。自身のベストムービーのひとつとしてこの作品を挙げているドラン。実は以前にもこの作品にオマージュを捧げたカットを撮影したことがある。それは監督2作目『胸騒ぎの恋人』(’10)で、ドラン演じる主人公が思いを寄せるストレートの男の子に気持ちを伝えるシーンは、『マイ・プライベート・アイダホ』で焚き火を囲みながらリヴァー演じるマイクがキアヌ演じるスコットに愛の告白をする場面とほぼ同じ構図で撮られ、台詞も似通っている。また、監督デビュー作『マイ・マザー』(’09)では、自身が演じた主人公の部屋にリヴァーのポスターが貼られており、ドランのリヴァー愛が作品の随所に散りばめられていることが分かる。新作『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』ではどのような形で表現されているのか、注目だ。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年02月19日親や教師から批判が殺到し、全米の学校図書館に置くことが禁じられたいわくつきの短編集を原案にギレルモ・デル・トロ企画、製作で映画化した『スケアリーストーリーズ 怖い本』。この度、ラナ・デル・レイが歌う「魔女の季節」が彩るモンスター満載のMVが公開された。デル・トロたっての希望でエンディング曲「Season of the Witch」を提供したのは、アメリカ人シンガー・ソングライターのラナ・デル・レイ。2年ぶり6枚目のアルバム「ノーマン・ファッキング・ロックウェル」により第62回グラミー賞の「年間最優秀アルバム」と「年間最優秀楽曲」の主要2部門にノミネートされ、2月12日に開催された英国の音楽誌「NME」が主催するNME Awards 2020では「Best Album In The World」を受賞し、いま最も勢いにのるアーティストのひとり。今回エンディング曲として採用された「Season of the Witch」のオリジナルは、“英国のボブ・ディラン”と呼ばれたドノヴァンが1966年に発表した「魔女の季節」。過去にはアル・クーパーやロバート・プラント、ジョーン・ジェット、「ホール」など錚々たるアーティストにカバーされてきた名曲として知られる。彼女に「魔女の季節」を歌ってもらいたいデル・トロはラナを起用したことについて、「以前から彼女のファンだったけど、この映画の企画が進んでいるときに直感で彼女に『魔女の季節』を歌ってもらいたいと思ったんだ。彼女ならきっと魔法をかけたみたいにこの曲を歌ってくれるって。彼女に頼んだのは大正解だった。彼女は素晴らしいアーティストで、彼女に参加してもらったことはとっても誇らしいよ」と絶賛。また、最近では新生『チャーリーズ・エンジェル』でアリアナ・グランデ、マイリー・サイラスとのコラボ、過去にはレオナルド・ディカプリオ主演『華麗なるギャツビー』やティム・バートン監督の『ビッグ・アイズ』などに楽曲提供してきたラナも、デル・トロへの想いは格別のよう。彼がハリウッドの殿堂入りを果たした式典でも敬意を表すスピーチを行い、本作のアメリカでの公開時には「『スケアリーストーリーズ 怖い本』とともに、私の歌が広がっていくなんて感激!」とTwitterでコメントしていた。今回解禁されたMV映像内に流れる彼女の歌は、本作の物語とリンクし、ガンメルの不気味なイラストや本作に登場するモンスターたちとも相性抜群。また1950年代・60年代のアメリカーナを取り入れたラナのスタイルや哀しみを帯びた声は、1968年のアメリカ郊外を舞台にしたレトロな雰囲気にもマッチ。何度も“♪~魔女の季節がやってきた”と繰り返す抽象的で不穏な歌詞も、呪われた本がひとりでに書いた物語に沿って、次々と人が消えてゆく不可解な恐怖に拍車をかけている。『スケアリーストーリーズ 怖い本』は2月28日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。ラナ・デル・レイ「Season of the Witch」(アルバム未収録)はデジタルで配信中。(text:cinemacafe.net)
2020年02月18日ハリウッドの人気俳優が集結した、グザヴィエ・ドラン監督初の英語作品となる『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。デビューから一貫して描き続けてきた「母と息子」というテーマにおける集大成と監督自身が語る最新作で、“母”を演じるナタリー・ポートマンが“息子”ジェイコブ・トレンブレイについて語った。主人公ジョンと“秘密の文通”を続ける少年ルパートの母・サムを演じるのは、『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマン。かねてからドラン監督のファンだったナタリーは、彼と一緒に仕事ができることにとても興奮したと明かす。「オファーを受けた時、グザヴィエ・ドランと仕事ができることに興奮しました。彼は、映画界で稀有の才能と勢いのある監督で、彼ほどに独自の世界観を持っている人はなかなかいません。子役の子を持つ母サムという役を演じるにあたり、グザヴィエから彼女の服装や雑誌の写真、彼女が聞いている音楽が次々に送られてきて、彼のおかげで彼女の生きている世界を共有することができました」。また、映画ファンからの支持も熱い名作『レオン』で鮮烈なデビューを果たし、子役から映画界で活躍してきたナタリーは、ルパート役のジェイコブの才能と技術に「本当に驚かされた」と語り、彼が演じたスターに憧れる役柄にも深い共感を覚えたという。「彼(ジェイコブ)は演技のことをよく分かっていて非凡の才能を持った俳優だとすぐに分かりました。グザヴィエが策を立てる必要がなくて、彼はシーンを理解しているのです。シーンに合わせたり、テンポや感情を変えたり、気持ちを理解して話せるのです。見ていて、本当に感心しました」とナタリー。「私も小さい頃から映画界にいたから、この物語には個人的に深く共感しました。子役をしているルパートの夢は、まるで私の子供の頃の夢の投影そのもの。素晴らしい2人と一緒に映画を作れた事は最高の経験でした」と、自身も重なった“子役”の母を演じた経験をふり返っている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年02月10日ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界を描く近未来スリラー『THE CURED』(原題)が、邦題を『CURED キュアード』として公開することが決定。併せて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。■ストーリー人間を凶暴化させる新種の病原体、メイズ・ウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランド。6年後、治療法が発見されたことで秩序を取り戻し、治療効果が見られない25%の感染者は隔離施設に監禁され、治癒した75%は“回復者”として社会復帰することになった。回復者のひとりである若者セナンは、シングルマザーの義姉アビーのもとに身を寄せるが、回復者を恐れる市民の抗議デモは激しさを増すばかり。やがて理不尽な差別に不満を募らせ、過激化した回復者のグループは社会への復讐テロを計画する。その怒りと憎しみの連鎖はセナンやアビー親子を巻き込み、新たな恐怖のパンデミックを招き寄せるのだった…。■ゾンビ・パンデミック終焉後の世界描く、異色の近未来スリラー本作は、アイルランドの新人監督デヴィッド・フレインが新たに創造した、ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラー。ウイルスに冒されて無差別に他者を噛み殺すモンスターに豹変したのち、画期的な治療法によって回復した“元”感染者たちを描く。獰猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った彼らは、真の人間性を取り戻すことができるのか。元感染者が社会復帰したとき、市民は彼らを受け入れられるのか。これらの幾多の鋭い問いかけを、現在の不穏な世界情勢に照らし合わせて観る者に突きつける。感染系ゾンビがもたらした終末的厄災の“その後”を描いた作品には、『28日後...』の続編『28週後...』などいくつかの前例があるが、自作のオリジナル脚本で鮮烈な長編デビューを飾ったフレイン監督は、人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況を生々しく反映。さらに元感染者=回復者がゾンビだったときの忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれている設定を加え、限りなくシリアスにしてリアルなホラー映画を完成させた。ジャーナリストでシングルマザーのアビーに扮するのは、『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN:フューチャー&パスト』のエレン・ペイジ。ゾンビに夫を噛み殺された失意のどん底の中で幼い息子を養い、回復者の義弟セナンを受け入れるアビーの揺れる心情を繊細に表現するとともに、プロデューサー兼任でこのプロジェクトを牽引した。そして『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』のサム・キーリー、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、TVシリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスの実力派キャストが迫真の演技を披露している。今回解禁されたポスタービジュアルには、上段に顔面を血に染めたゾンビ、中段に不安気な表情を覗かせるアビー、下段に思い詰めた様子の回復者の姿が配置されている。「感染。」「終焉。」「治癒。」「回復。」「蘇生。」と、ウイルス感染者が回復者となるまでを表現したワードが随所に散りばめられているほか、「記憶だけは治らない。-ゾンビ・パンデミック終焉後の世界。」というコピーが添えられ、どんな結末を迎えるのか興味を掻き立てられるビジュアルに仕上がっている。『CURED キュアード』は3月20日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月07日『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』のグザヴィエ・ドラン監督の最新作にして、初の英語作品となる『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、人気TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でブレイクし、本作で主演を務めたキット・ハリントンが、主人公との共通点やドラン監督への想いを明かした。主人公ジョン・F・ドノヴァンを演じるキットといえば、「ゲーム・オブ・スローンズ」の主要キャラクター“ジョン・スノウ”役で絶大なる人気を獲得した。大ヒットTVシリーズに出演し、一躍スターの座へと駆け上った人気俳優のジョンの謎に包まれた死を巡る本作では、もともとドランの作品のファンだったというキットと監督との相性は最高だったようだ。「これまでのグザヴィエ・ドラン監督作品は観客として観ていたので、そのグザヴィエからのオファーは本当に嬉しかった。そして名だたる共演者を聞いてさらに興奮したんだ」とキットは語る。「僕が演じたジョンというキャラクターは、TVドラマで一気に人気者になるんだけど、はじめ脚本を読んだ段階では、主人公はジェニファー・ローレンスを10倍にしたような映画界の人気スターだったのが、少しずつ『人気ドラマへの出演をきっかけにブレイクし、映画の世界へ踏み出す俳優』という設定に変わっていったんだ。つまり僕にそっくりなキャラクターにね。違う人格だけど自分に似ているジョンという役を演じるのはときめいたよ。だから、自分が知りうる限りのすべてをこの作品に捧げたし、ドランとは最高だった」。さらにキットは、「この映画では僕たちがいるショウビジネスの世界のリアルを描いているんだけど、この作品をきっかけに何かが変わればよいと、僕もグザヴィエも思っているんだ」と意味深にコメント。1人の少年との“秘密の文通”により明かされるという、人気スターの切なくも衝撃的な死の真相がますます気になる言葉を寄せている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年01月31日グザヴィエ・ドランが8歳のころに“憧れのスター”レオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から誕生した物語『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。この度、キット・ハリントンやジェイコブ・トレンブレイ、ナタリー・ポートマンら豪華キャストが登場する予告編と、スターと少年のメッセージが呼応する新ビジュアルが解禁となった。この度公開された新ビジュアルでは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役で世界的スターとなったキット・ハリントンが演じる人気俳優ジョンと、天才子役ジェイコブ・トレンブレイが演じる少年ルパートが左右に並ぶ構成。ジョンの隣には、「僕を知るのは、世界にただ一人。君だけー。」という台詞が、ルパートの隣には「ジョン、君は僕のすべてなんだ。」と添えられ、お互いの言葉が呼応したものとなっている。“秘密の文通”で互いを支えあってきたジョンとルパートのかけがえのない関係を感じさせるエモーショナルなセリフは、謎に包まれたスターの死の真相のヒントとなるという。豪華キャストの最高峰の演技×圧倒的な映像センス…ドラン監督の集大成合わせて、新たに公開された本予告編は、ドラン監督が“当時憧れだったスター”L・ディカプリオに手紙を書き、その経験を元に本作の物語ができ上がったというメッセージから始まる。大人になったルパートがジャーナリストに美しい思い出を語る場面から、ジョンとルパートの手紙を通したふたりだけしか知らない交流、“秘密の文通”が世間に晒され、スキャンダルを巻き起こしていく様子が映し出される。美しきスター、ジョンはなぜ死んだのか、少年ルパートだけが知る真実とは何なのか。10年をかけて実現した映画化に相応しい、豪華キャストたちも顔ぶれにも期待が膨らむ予告編となっている。また現在、劇場でしか見られない劇場限定版予告編も上映中。今回オンラインで解禁された新予告とは一変し、映画館だけで使うことを許可された劇中のテーマ曲、ザ・ヴァーヴの「Bitter Sweet Symphony」を全編に渡って使用。3月13日(金)の公開までの間、映画館だけでしか観ることができない貴重な限定版予告編となっている。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2020年01月28日映画界の若き天才グザヴィエ・ドランが、ハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』。本作は、当時8歳のドラン少年が『タイタニック』で世界的にブレイクしていた“憧れのスター”、レオナルド・ディカプリオに宛てた手紙から誕生した物語であることが分かった。本作を執筆するのに、初稿から完成稿まで5年の時間をかけたドラン。その間に、ドランは『トム・アット・ザ・ファーム』『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』と、世界的評価を得た3作品を世に送り出した。そして満を持して挑んだ本作について、彼は「本作では2組の“母と息子”を描きました。母と息子、それは僕がこれまで描いてきたテーマの一つですが、集大成だと思っています」と語る。物語は、あるTVスターとひとりの少年の“秘密の文通”を描く。やがて、謎の死を遂げるスター。そして10年後に、2人の間でやりとりされていた“秘密の文通”により、スターの謎の死の真相が明らかになっていく。その内容についてドランは、「この映画には、僕の経験や見聞きしたことがたくさん詰まっています。8歳の頃、僕は『タイタニック』に出ていたレオナルド・ディカプリオに夢中でした。そして大好きな彼に手紙を書きました。それがこの物語をつくるきっかけになっています」と、“当時憧れだったスター”ディカプリオに宛てた手紙が基となった物語であること、そして『ルーム』『ドクター・スリープ』のジェイコブ・トレンブレイが演じるルパート少年が自分の体験に基づくモデルであることを明かした。さらに、12月13日(金)より劇場限定で上映される予告編が、オンラインなどですでに公開されているものとは異なるものであることが判明。劇中のテーマ曲である「ザ・ヴァーヴ」の「Bitter Sweet Symphony」(1997)が全篇において使用される予告は、劇場でしかお目にかかれない貴重な限定版。最近では人気番組「テラスハウス」のテーマ曲としても知られる「Bitter Sweet Symphony」が、ドランによってどのように使われているのかにも注目。『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』は2020年3月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョン・F・ドノヴァンの死と生 2020年3月13日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
2019年12月13日