井浦新、初参加・河瀬組の感触語る「目の前で起きていることに素直に心を動かしていく」
と、その意義の大きさを語った。
そんな本作で“大切にしたこと”について、永作さんは「佐都子が初めての人生の岐路に出くわして、どう乗り越えていこうと考えるか?というのをよく考えた。そういった、小さなことを逃さないようにすることを大切にしていました」と語る。
続けて、井浦さんは「河瀬監督のもとでは、クランクインの数か月前から、特別養子縁組や無精子症についてなどを、しっかりと学んでいく“役積み”の時間をいただける」とコメント。さらに「河瀬組は完全なる順取りで、1シーンを積み重ねながら、目の前で起きていることに素直に心を動かしていくという事を大切にしていった」と永作さん同様に、河瀬組の“役積み”の経緯を大切にしたと明かす。
役積みについて、蒔田さんは「劇中の家族と3週間ぐらい、実際に一緒に住んだ。一緒に洗濯したり、先にお風呂に入って怒られたり、そんな生活が映画の中で生きた」とふり返る。
永作さんは「二人で温泉に行くシーンがあって、前のシーンが押して温泉につくのが遅くなった。
ご飯やお風呂に入っている間、スタッフはどこにもいないし、撮影もしていない。これは泊まらせるための罠か?と、疑心暗鬼になるぐらい、どのシーンにも役積みがあった」