ロバート・パティンソンの魅力を“逆行”深掘り!『TENET』で再注目される最旬俳優
今年30歳になったロブ。地元のアマチュア劇団で演技を始め、リース・ウィザースプーン主演の『悪女』(2004)で端役を得るが、彼の出演シーンは最終的に全カット。その件をプレミアまで知らなかったロブに申し訳なく思ったキャスティングディレクターが持ちかけたオーディションが、大ヒットシリーズ第4作目『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)のセドリック・ディゴリー役というのだから、人生はどう転ぶか分からない。
セドリックといえば、『炎のゴブレット』で描かれる三大魔法学校対抗試合のホグワーツ代表選手に抜擢された文武両道の好青年で、ハリーの恋のライバル。この重要な役柄を任され、本格的なスクリーンデビューを飾った。
その後、『トワイライト』シリーズ(2008~2012)でヴァンパイアのエドワード・カレン役に起用されて大ブレイク。キャサリン・ハードウィック監督による1作目をインディーズ映画かと思い違いをして出演を承諾したといわれるが、世界的人気となった同作はシリーズ化されてティーンを中心に熱狂的ファンを生み、クリステン・スチュワートとの交際もパパラッチに追いかけられた。プライベートでは役柄の儚げな王子様キャラのイメージを払拭するかのように、ボサボサの手入れをしない髪や無精ひげ姿、シニカルなユーモアなどでその困惑ぶりを表現していた。