ロバート・パティンソンの魅力を“逆行”深掘り!『TENET』で再注目される最旬俳優
同シリーズの進行中やその後の作品選びを見てみても、ロブは時代を創った2つの著名なヤングアダルト向けファンタジーシリーズに抗うかのようにキャリアを積み重ねてきたともいえる。
現在大ヒット中『TENET』はニールがいなければ成り立たない
奇しくも『ハリー・ポッター』俳優が出演している『TENET テネット』。共演シーンはなかったものの、おそらく知人だったと思われる研究員のバーバラを演じているのは、『炎のゴブレット』フラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーで、名もなき男(ジョン・デイヴィッド・ワシントン)と共に立ち向かう敵役セイターを演じているのは『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のギルデロイ・ロックハート先生だったケネス・ブラナー、という縁。
そんな『TENET テネット』で描かれる、いわゆる挟み撃ち作戦はロブが演じるニールがいなければ絶対に成立しなかったミッション。ラスト近く、全てが繋がるシーンで名もなき男に向けられた彼の笑顔に魅了される人は後を絶たず、順行・逆行が入り組んだ時間軸に頭をフル回転させた鑑賞後に温かな余韻を残してくれるのはニールを演じたロブの存在が大きい。
大予算をかけて独自の映画手法と世界観を貫き通すノーラン監督との出会いは、まるで水を得た魚のようにロブを輝かせることになった。