くらし情報『海外でも高評価「今際の国のアリス」濃厚キャラと残酷な“げぇむ”に引き込まれる』

2020年12月21日 08:00

海外でも高評価「今際の国のアリス」濃厚キャラと残酷な“げぇむ”に引き込まれる

アリスも言うように、ゲームマスター(ゲームを仕切る人物)はかなりのクセ者だ。

そんな“今際の国”への没入感を、これまで『キングダム』『いぬやしき』『アイアムアヒーロー』などの漫画原作の実写化を手がけてきた、佐藤組とも呼べる撮影監督の河津太郎や美術の斎藤岩男をはじめ、音楽、アクション、さらにVFXチームが後押しする。

後半の“ビーチ”では人間ドラマがより加速

佐藤監督とともに脚本に加わっているのが、「ドラゴンクエスト」のシリーズ開発を手がけ、映画『億男』を執筆した渡部辰城と、多面的なキャラクターやストーリー展開で視聴者の心理をも翻弄したドラマ「刑事ゆがみ」や「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」「アライブ がん専門医のカルテ」を手がけた新進気鋭・倉光泰子。特に倉光さんの手腕とともに、キャスティングが利いている。

傍目には恵まれた環境にいながら、きちんと生きてこなかったアリスを演じる“カッコ悪い”山崎さん、「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の安達に恋する黒沢とは180度異なるカルベ役の町田さん、親友3人組の中で2人に引け目を感じているチョータ役の森永さんの微妙にちぐはぐな日常感がいい。

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