漫画原作者の大場つぐみさんと、漫画家の小畑健さんの作品『DEATH NOTE(デスノート)』。『DEATH NOTE』と黒い表紙に記されたノートに、人の名前を書くと、その人が死ぬ…という物語です。くにゃもん(@mDrkiKmmyM8ayxw)さんは、『DEATH NOTE』に憧れて、黒いノートの表紙に文字を書きました。ところが、くにゃもんさんが表紙に書いたのは『DEATH NOTE』の文字ではなく…。新しいノート pic.twitter.com/ZMh81HG6e5 — くにゃもん-描け (@mDrkiKmmyM8ayxw) May 11, 2022 ノートの表紙に書かれていたのは、『DAKARA NANYA(だからなんや)』!関西弁の口調に、クスッとしますよね。くにゃもんさんに、『DEATH NOTE』と書かなかった理由を聞くと、このように返ってきました。当初は普通に『DEATH NOTE』と書く予定だったんですが、自分の名前を書くかもしれないのに『DEATH NOTE』は何か嫌だな…と思いました。『DEATH NOTE』に近くて、似たような文字で何かないかと思いついたのが、『DAKARA NANYA』でした!『DEATH NOTE』かと思ったら『DAKARA NANYA』…ギャグのようなパロディに、多くの人が笑いました。・『D』と『N』が書かれてるだけで、『DEATH NOTE』だと思ったら、天才の発想!・学校で声を出して笑った!・ツッコミを入れる時に見せたくなる。漫画の中では、主に、犯罪者などの名前が書かれている、『DEATH NOTE』。『DAKARA NANYA』では、ボケとツッコミが書かれている…かもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年05月19日俳優の佐藤健が主演を務める『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』が週末興行収入ランキングで1位&2位を獲得したことが7日、明らかになった。和月伸宏の同名コミックを実写化した同シリーズは、『るろうに剣心』(12年)、『るろうに剣心京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作。幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた剣心(佐藤)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描く。「最終章」は、原作では最後のエピソードとなる「人誅篇」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶篇」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。4月23日より公開された『るろうに剣心 最終章 The Final』は、4月25日より発令された緊急事態宣言によって、東京・大阪などの主要都市では映画館が営業休止となり、当該地域では長らく作品を観ることができない状況が続いていた。そんな中、6月1日より映画館が再オープンし(※一部劇場は土日休業や時短営業)、全国公開となって迎えた初めての週末に。さらに「The Beginning」も4日に公開されたことから2作連続での鑑賞を求める人が多く、都内劇場の「The Final」の上映回は満席が続出し、週末興行収入ランキング2位に。6月6日時点で動員2,456,744人、興行収入は34億円(3,451,819,800円)を突破した。「The Beginning」も公開日である4日~6日の3日間で動員350,199人、興行収入5億円突破(508,072,400円)で1位と大ヒットスタートを記録した。2部作での2作合わせての40億円突破も目前となっている。これまでも2部作連続公開の作品は『デスノート』&『デスノート the Last name』(2006年)、『SP 野望篇』&『SP 革命篇』(2010年/2011年)、『GANTZ』&『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)、『僕等がいた 前篇』&『僕等がいた 後篇』(2012年)、『ちはやふる-上の句-』&『ちはやふる-下の句-』(2016年)など多くあるが、2作品が連続で1位2位を獲得したことは初となる。前作の「伝説の最期編」公開時でも「京都大火編」が7位、「伝説の最期編」が1位だったことから、同作としても記録を更新したことになる。
2021年06月07日※画像はイメージですバンドギャル、通称「バンギャ」という生き物をご存じだろうか。「V系、ヴィジュアル系バンドにハマる女子」を指した言葉だ。地下のライブハウスで野生のバンギャに遭遇したら、そっと会釈してその場を離れたほうがいい。なぜなら、バンギャの多くは闇を抱えており、近づいたらあっという間に飲み込まれるであろうからだ。今回は「バンギャは、なぜ病むのか」について調査してみた。筆者はV系バンドのライブに参戦し、小動物のように震えながらファンの方におそるおそる声をかけ、座談会を催していただいた。バンギャからの生の声も、ほぼ無編集でお届けしてみよう。■ネオV系の時代に見た「バンギャ」とは?初めてV系のライブを観たあの光景は、はっきりと覚えている。「ネオヴィジュアル系ブーム」真っただなかの2000年代初頭。ライブハウスのほこりっぽい地下への階段を下りて受付でドリンク代を払い、ドアを開けた瞬間に「この世の終わり」かと思った。棘(とげ)だらけのバラが巻かれたハンドマイクを持つボーカル。舞うことを優先するあまり、運指が追いついていないギタリスト。バスドラムにはミッフィーちゃんのぬいぐるみが貼りつけられており、踏むたびに大きく痙攣(けいれん)している。そして何よりフロアには、手をひらひらさせながら踊る50人ほどの若い女性たち。いま考えると、あれが「バンギャ」だったわけだ。ガラケー並みに身体を折り畳みながらヘッドバンディングをする彼女たちは、まだ中学生の私には刺激が強すぎた。そんな’00年代のバンギャのイメージといえば「メンヘラ」(メンタルヘルスに何らかの問題を抱えている人を指す造語)が真っ先に挙がる。では、なぜバンギャからメンヘラを想像するのだろう。インタビューの前に、個人的に予想してみた。1.格好が奇抜だからバンギャの服は基本的に黒い。また、そこに原色を組み合わせることに躊躇(ちゅうちょ)がない。さらに、人の4倍は身体に穴を開けている。耳だけではなく鼻、口、へそなどに数十ものピアスがあることも。また、ボディステッチ(針と糸を用いて身体に模様などを縫いつける行為)をしている率も高く、手のひらに六芒星(ろくぼくせい)を隠していたりする。こうした独特な格好から、なんとなくメンヘラを連想するのかもしれない。2.なんかボロボロだからバンギャにマッチョはいない。痩せまくっている。また、なぜか治療中の人が多い。視力が2.0あっても眼帯を付けたがるし、無傷にかかわらず包帯を巻くのも好きである。手足に包帯を巻きつつ、ライブ終わりに飲みに行く。肉体的な不健康さから、精神面の不健康さを連想するのかもしれない。3.連帯感が強く孤独を嫌うからバンギャの結束力はヌーの群れくらい強い。ライブで一緒に汗をかいて健闘を称え合い、友人がコミュニティから離れると異常なほど寂しがる。ただし、自分からリーダーシップを取る人間はほとんどいない。もはやペンギンに近い。同じ氷山にいながら、ファーストペンギンを待つスタイルだ。こうした孤独を異常なほど恐れる姿勢から、メンヘラを連想するのかもしれない。しかしステレオタイプというものは膨れるにつれて、だんだんと実体から離れてしまう。ウワサが広がるようなもので、本人たちにとっては「そんなことないわい(笑)」と感じることもあるだろう。ということで某日、当事者に話を聞くために、V系のイベント終わりにライブハウスから出てくる人に声をかけることにした。すると、例に漏れず個性的な服装をした女子4人組が「やることないし、いいよ~」ってことでインタビューを受けてくれた。4人中2人はカラコンによって黒目がなく、店員さんが一瞬「おやおや。ゾンビのご来店だ」みたいな顔をしたのが印象的であった。■ステレオタイプを本人たちに聞いてみた【インタビュイーの紹介】1.アイダさん(20歳、好きなバンド『己龍』、職業:キャバ嬢)2.ハラダさん(19歳、好きなバンド『己龍』、職業:居酒屋店員)3.ミヤタさん(20歳、好きなバンド『R指定』、職業:キャバ嬢)4.タカクラさん(21歳、好きなバンド『NOGOD』、職業:一般事務)――今日はありがとうございます。みなさんがV系にハマったきっかけから伺えればと。いつごろからバンギャデビューしましたか?ア:え~、いつごろ~?気づいたら?みたいな感じ。ミ:やばい(笑)。マジで「気づいたら」だよね。タ:あたしは(最初にハマったバンドが)『ナイトメア』だけどね。高校とか?ミ:古っ!やばい。ハ:あ~、でもナイトメアは聞いてた。(主題歌だった)『デスノート』観てたから。で 、『プラスチックツリー』を聞き出したのは覚えてる。――みんな高校生くらいから……?ア:たぶん。16(歳)くらいじゃね?――V系のどこが好きだったんですか?ミ:いや、もう顔だよね。尊い。顔が尊い。顔ファンって言っちゃったら叩かれそうだけど(笑)。ア:いや、でもやっぱ、見た目の尊さは大事じゃない?タ:あと歌詞がいい。かわいい。ハ:ファッションとかもおしゃれでかわいいよな。――かわいい?タ:え、なんか、かわいくない?ア:めっちゃわかる。かわいいし美しい。ミ:なんだろ。「病みかわ」なんだよね。――服装とか世界観をマネしたくなる?ハ:したくなるっていうか、もう推しになりきるよね。――なるほど。ミ:あと(音楽性が)重たくてノレるからハマれる。なんかストレス発散できる……。超楽しい。ライブも独特なノリじゃない?ア:独特だよね(笑)。唯一無二感がいい。タ:ほんとそれね。V系は唯一無二感が強め。――他の世界にはないのが好き?タ:うん。非日常感というか。好きな格好してても許されるし。ひたすら楽しいよね。毎日がハロウィンって感じ。ア:間違いない。バンギャって、そういうもんだしね。この集まり自体が唯一無二のコミュニティ。――もともとバンギャになる前からアイデンティティというか、個性を強調したかった?ミ:目立つの好きって感じ?ア:あ、でも私は女子高だったけど、目立つタイプじゃなかった(笑)。むしろ陰キャ寄りだったけど、量産型にはなりたくなかったって感じ。――バンギャになる前は病みがちだった?ミ:それはそう。当時の私、メンヘラだったなぁ~って思う。タ:うん。メンヘラだった~。けっこう年中、死にたいと思ってた。――なるほど。じゃあ本題なんですけど、世間がバンギャに抱くイメージって、個人的にはこの3つがあると思っていて……。みなさん的にどうですか?■ステレオタイプは果たして正解?1.格好が奇抜ア:ウケる(笑)。黒は多いよね。ミ:黒は多い(笑)。今の格好を観てもらえればって感じ。私は推しになりたすぎて、好きすぎて(同系統の)服を選ぶし、バンギャ専門のショップとかで買うから、自然とこうなる。ハ:ピアスとかボディステッチとかは、確かに多い(笑)。でも全員が変な格好っていうか、奇抜な格好?しているわけじゃないよね。タ:普通に量産型の服を着ている子もいるしね。ピアスは……私は推しにハマる前からけっこう開けてたかも。――ピアスは不意に開けたくなるもの?タ:結構、病んでるときにするかも。ボディステッチも。ハ・ミ・ア:わかる。2.なんかボロボロア:確かにマッチョは見たことない(笑)。てか、普通に生きててマッチョな女とか見なくね?タ:太っている人はたまにいる(笑)。バンギャって痩せてるか太ってるか、みたいな(笑)。あんまり普通の体形の人はいない。――4人ともめっちゃ細いですよね。ダイエットとかされてるんですか?タ:てか、太るの嫌じゃない?普通に。ミ:沼りたくない(醜くなりたくない)。ハ:食べすぎたら普通に、家に帰ってから吐くときあるわ(笑)。――眼帯とか包帯とかはどうですか?ア:かわいいし、イベントがなくても普通につける。「病みかわ」はバンギャだったらみんな好き。――「病みかわ」の良さを教えてください。ミ:なんだろ。考えたことなかった(笑)。――なんか助けてあげたくなる感じ?か弱い感じですか?ミ:あ~、たぶんそんな感じ。守ってあげたさ。ア:病んでる子って、かわいいじゃん?V系ってバンドマンのほうが基本みんな病んでるから(笑)。私が推さなきゃっていう使命感(笑)。3.連帯感が強く孤独を嫌うハ:う~ん、微妙。どっちかっていうと、孤独な人が多いと思う。ミ:わかる。ぼっちは嫌だけど、ぼっちになりがち。でもライブ中のチームワークはやばい。タ:たぶん、みんなバンギャのコミュニティにしか心を開けないんだよね。親とかに言えないし、でも、孤独は嫌だよね。――ぶっちゃけバンギャって、メンヘラ率高いんですか?ア:間違いなくメンヘラ多い(笑)。あとキャバ嬢も多い(笑)。――ちなみにみなさんは、どんなときに病みますか?ア:キャバやってるときは病むなぁ。「大丈夫かあたし」って(笑)。ミ:わかるわそれ。あと家に帰ってから1人のときとかやばい。ハ:みんなと別れて帰ったあとは病みがちだよね。で、暇だしピアス開けるか、みたいな(笑)。タ:あたしは肌荒れしたときとか。「死んだー」ってなるけど。ミ:あ~それもある。食べちゃったときとか、自己嫌悪ハンパない。マジで吐けるものなくなるまで吐く(笑)。――逆に快感を覚えるときは?タ:本命と絡めるときじゃね? チェキ撮ったときとか。ミ:本命のためにお金を使うときは快感。でも、家帰ったら病むっていうね(笑)。ア:あ、バンギャってホス狂(ホスト狂い)になる人も多い気がするんだけど、たぶん推しにお金を使うときに快感を覚えるのはそれに近い。――なるほど。みなさん上がれる(ファンを辞められる)ものなら上がりたい?ア:まだいいかなぁー、って思う。タ:あたしはマジでそろそろ上がりたい!ミ:けど、上がれないんでしょ?タ:うん(笑)。結局、楽しいんだよね。■バンギャは“病み”より“楽しみ”が勝つ本人たちに聞いてわかったのは、先述した「奇抜・ボロボロ」は、まぁほぼ事実であろうということ。しかし「孤独を嫌う」は半分正解で、おそらく、孤独を感じているものの、そのうえで孤独な自分を愛しているのだろう、ということだ。また、無意識に「メンヘラであり続けたい」と願っているのかもしれないという気もした。彼女たちのテンションがMAXになったのは、ラストの「どんなときに病む?」という話題になったとき。「私は病んでいる」と宣言することに快感を覚えている印象を受けた。ただ「メンヘラである」という宣言にそこまでマイナスなイメージを持っている様子ではなかった。昔、2ちゃんねるでメンタルヘルス板が流行ったころは、メンヘラ=「危ないやつ」というイメージだったが、いまではかなりフランクな言葉になっているのだろう。ではV系のどんな部分に、バンギャの“メンヘラセンサー”は反応するのか。1つは「美しさや不安定さ」だろう。彼女らにはおそらく「外見のコンプレックス」がある。半分拒食症のようになっているのも、ニキビができて病むのも……そして何より、V系に熱中するのも「美しいものに固執する」というマインドがベースにある。2つ目が「自己承認欲求」だろう。もともと「病めば周りが心配してくれる」という歪んだ成功体験がある。そこにバンドマンという美しい存在から認められる、というさらなる成功体験が発生し、虜(とりこ)になってしまう。さらに、貢ぐことで存在を認められる。なので貢ぐ。そして病む。3つ目が「バンドマン自体の弱さや危うさ」。センサーが反応する対象としてはこれがもっともも大きそうだ。何よりバンドマン自体がメンヘラの猛者だ。メンヘラを存分にアピールする世界観や楽曲、歌詞などが特徴である。すると、もともとメンヘラだったバンギャは、まるでエサを与えられた鯉のように集まるわけである。今回の調査に限っていえば、「バンギャ=メンヘラ」はどうやら確からしい。しかし少なくとも、私の前で話をしていた彼女たちは、白目のカラコンを入れたまま、とても生き生きと自分たちの生きざまを話していた。彼女たちにも“病み期”はあることだろう。しかし、バンギャのコミュニティに入ったから出会えた友人もいるだろうし、現場で首が取れるほどヘッドバンディングをすることに快感を覚えているはず。「V系バンドを通して、バンギャたちはメンタルを病む以上に楽しみを覚えているのだろうな」と感じたのが正直なところだ。帰り際に「じゃあね~!」なんて言い残し、歌舞伎町の通りを闊歩(かっぽ)する奇抜な4人組の後ろ姿には、圧倒的な多幸感があった。そんな彼女たちを見ていると、「メンヘラ」よりも「好きなことを追い続ける素敵なコミュニティ」といったほうが「バンギャ」を表す言葉にふさわしいと思えた。(取材・文/ジュウ・ショ)【PROFILE】ジュウ・ショ◎アート・カルチャーライター。大学を卒業後、編集プロダクションに就職。フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。note→
2021年06月05日『デスノート』で共演した藤原竜也と松山ケンイチがW主演を務める予測不能な新感覚サスペンス映画『ノイズ』の公開が決定。監督は『ママレード・ボーイ』『ここは退屈迎えに来て』の廣木隆一が務めた。時代に取り残され、過疎化に苦しむ猪狩島だったが、島の青年・泉圭太が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、復活という希望の兆しが見えていた。しかし、小御坂睦雄の登場によって一変。圭太と幼なじみの猟師・田辺純、新米警察官の守屋真一郎の3人は、小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、圭太の娘の失踪を機に誤って小御坂を殺してしまう。3人はこの殺人を隠すことを決意するが、追ってきた県警により、小御坂は元受刑者のサイコキラーだったことが分かる。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして次々と増える死体…。凶悪犯が持ち込んだ一滴の悪意<ノイズ>が、染みのように徐々に広がっていき、平和な島を飲み込んでいく――。本作は、「予告犯」「マンホール」「有害都市」などで知られ、日本のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る筒井哲也が、2017年から昨年まで「グランドジャンプ」(集英社)で連載していた漫画が原作。藤原さんが、妻と娘の3人で幸せな家庭を築くも、島を訪れた元受刑者のサイコキラーを殺してしまう泉圭太。松山さんが、彼の殺人を隠蔽すべく、死体隠しに協力する幼なじみ・田辺純。初共演作『デスノート』シリーズでは、伝説の“ライバル”だった2人が、今作ではサイコキラーの死体を隠す“共犯”という難役に挑んだ。「松ケンと作品で共演するのは本当に久しぶり。芝居に関しても、仕事への姿勢を見ていても、とても頼りがいのある役者になっていて、撮影中は僕自身が救われました」と久しぶりの松山さんとの共演をふり返った藤原さんは、「『ノイズ』は、物語の序盤で起こる想定外の出来事を〈隠し通せるか〉という自分にとっても挑戦的な、新しいサスペンスです。揺れ動く人間の複雑な感情、未だ観たことのない独特な世界観を体感できる映画になっていると思いますので、ぜひご期待ください」とメッセージ。松山さんも「竜也さんとの共演は久しぶりですが、改めて演技の暴力に打ちのめされました。これがあるので竜也さんとの共演は楽しくて仕方がありません」と共演を回顧し、「作品は人との出会いで後戻りできなくなった人達の話です。どうぞお楽しみに」とコメントしている。『ノイズ』は2022年全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年06月02日ミュージカルデビューは昨年の『デスノート THE MUSICAL』。以降、この1年半で『RENT』や『マリー・アントワネット』、そして上演中のミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ではタイトルロールのロミオ役に抜擢されるなど、またたく間にその存在を印象づけた甲斐翔真さん。真っ向から役に飛び込み、エネルギッシュな歌声で魅了。「僕は運がよかったんだと思います。ほとんどの作品が、ちょうどキャストが大きく入れ替わるタイミングでオーディションがおこなわれたので…」控えめにそう言うが、すべてオーディションで自身が掴んだ役だ。それまで『仮面ライダー』シリーズを筆頭に映像作品で活躍していた甲斐さんをミュージカルの世界に引き込んだのは、韓国で観た『ジキル&ハイド』だそう。「プライベートで韓国に旅行した時に、事務所の人から『ミュージカルも観てきたら?』と言われて何気なく観たのが『笑う男』という作品だったんですね。とてつもなく面白くて衝撃を受けて、そこから韓国に行くたびにいろんな作品を観ていたなかで『ジキル&ハイド』を観た時に圧倒されて…。その後、もう一回韓国に行って1日で昼夜2回観劇して、自分も絶対にミュージカルをやりたいとなりました」その同じ作曲家のフランク・ワイルドホーンによる『デスノート~』が初舞台というのも運命的だ。しかし、当初は喜びより苦しさが勝っていたそう。「そもそも舞台自体が未知の領域すぎて、稽古って何?みたいなところからの出発でした。だからといって演出の栗山(民也)さんは僕を新人扱いせずに、高度なことを要求してこられる。求められるハードルが高く、その域まで到達しなくてはいけないのが苦しくて。でも本番が始まったら緊張を忘れるほど楽しかったです」それほど心を掴んだのは、一挙手一投足に返ってくる観客の生の反応。「ここまで積み上げてきたものがお客様に届いて、拍手が起こることがシンプルに嬉しかったんです。自分たちが発したもので人の心が動いたと感じられた時に、幸せだなって思いました」その本番が毎日のように、そして何度も経験できることが「嬉しい」とも。「うまくいったと思う瞬間はあっても、全体的にうまくできたことはないんです。でも、何回も本番があって理想を追い求められるのはありがたい。昨日の自分を超えたいんです。もともとスポーツをやっていて、負けず嫌い精神が身についているからなのかも」ミュージカル『RENT』で演じたのは、恋人がHIV陽性になったことを苦に命を絶った過去から引きこもり、厭世的に生きるロジャー。その彼が感情を爆発させる場面での、やるせなさや哀しみ、行き場のない怒りや虚しさを抱えた心の叫びは強く胸を打った。「ずっと溜め込んできた感情を抑えて抑えて一気にはじける。そこの起伏はすごく意識していました。歌ってはいるんだけれど、歌っていると思っちゃいけなくて、脳と気持ちをリンクさせながら発した言葉に、メロディがついていく感じというか。歌詞は言葉で、メロディはしゃべる時のイントネーションみたいなものだと思うんです」その甲斐さんが、「甲斐翔真という人は“ミュージカルの人”なんだと印象づけてくれた作品」だと話すのが、今年頭のミュージカル『マリー・アントワネット』だ。数々の大作ミュージカルの第一線で活躍するキャストの中で堂々たる舞台姿で注目を集めた。「フルオーケストラで歌うグランドミュージカルは初めてで、同じ歌でも、これまでとはすべてが違いました。歌唱指導の方につきっきりで反復練習を重ねて、基本から歌を改革しました。発声もですし、声の響かせ方から息の流れも全然違う。こういう“ザ・ミュージカル”という作品では、まずは美しい旋律を声で作り上げていくことが求められるんです。そしてさらに、そのなかに心情をきちんと入れていく必要があります。しかも、貴族の役だったので立ち居振る舞いも普段通りではいけなくて。そうしていく中で、自分の出したことがない声が見つかったり、まだまだいろんな可能性があるんだなと感じられた気がしました」音楽で綴っていく舞台だからこそ、演じることを大事にしている。「ただただ綺麗に歌うようなことだけはしたくないんです」と熱を込める。「人って一面的じゃないから、歌も一方向じゃないと思っています。たとえば、今回演じるロミオも、ただただ優しいだけの甘い青年じゃないですよね。どこかに憤りみたいなものも持っていて、本当に大切な友人が目の前で刺された瞬間、理性をなくして、衝動的に相手を刺してしまう激しさがある。でも一方で、すぐに言い訳したり気の小さいところもあって人間らしい。そういう多面的な部分をちゃんとロミオの中に作っていきたいし、歌の中でも表現していけるとも思っています」そしていつかは、憧れのあの作品に。「ミュージカル『ジキル&ハイド』が好きすぎて、自分の中でこの場面はこう表現したいっていうのがあるくらい(笑)。いつかやれたらいいですね」かい・しょうま1997年11月14日生まれ、東京都出身。ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』で注目され、映画『君は月夜に光り輝く』など数々の作品に出演。今年、出演映画『偶然と想像』がベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞を受賞。ロミオを演じるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』は現在上演中。シャツ¥30,800カーディガン¥49,500パンツ¥36,300シューズ¥66,000(以上ファセッタズム TEL:03・6434・9893)※『anan』2021年6月2日号より。写真・来家祐介(aosora)スタイリスト・吉本知嗣ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年05月30日ロンドン発の大ヒットミュージカル「ジェイミー」(原題;Everybody’s Talking About Jamie)が この8月、遂に日本人キャストで上演。本作は、英BBCで放送された実話を基に2007年イギリスでミュージカル化、開幕されるや否や大ヒットを記録し、映画化も決定。日本でもディズニー配給で公開が予定されている話題作。主人公 ジェイミー役は、世界的ヒットメーカー スティーヴン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」への出演など国際的に活躍し、 ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー(season2)』トニー役の好演も記憶に新しい森崎ウィンと、ダンス&ボーカルグループWATWINGのメンバーで2020年『デスノート THE MUSICAL』L役で鮮烈なミュージカルデビューを飾った髙橋颯(WATWING)がWキャストで演じる。今夏の日本初演に先駆け、Hibiya Festival 2021にて、キャストによるスペシャル歌唱パフォーマンスが5月9日に決定した。東京ミッドタウン日比谷 (千代田区有楽町事業者:三井不動産株式会社)では、2018年3月29日の開業以来、周辺の劇場・映画館と連携し、日比谷の芸術文化情報の発信を推進。日本のブロードウェイ「日比谷」ならではのイベントとして2018年から開催し、過去2回で300万人以上を動員した観劇の祭典「Hibiya Festival」は、都市の緑や自然とともに、オープンエアの中、無料でミュージカル、日本舞踊、オペラ、ダンスなどのパフォーマンスステージを楽しむことができる観劇の祭典だ。この「Hibiya Festival」でミュージカル『ジェイミー』の歌唱パフォーマンスが決定。キャストによる初の歌唱披露となり、ここでしか見ることのできない、スペシャルバージョンで届ける。多様性を求める現代社会を描きつつ、とびきり楽しく、愛に包まれた本作が、 日本でもセンセーションを巻き起こす。Hibiya Festival 2021は、政府からの緊急事態宣言発令を受け、リアル会場の開催は中止となったが、「ステップショー」を中心とした一部演目をYouTubeにて無観客ライブ配信する。ぜひ、オンライン配信で楽しんで。詳細は「ジェイミー」公式HPの歌唱パフォーマンスのお知らせニュースをチェック。
2021年05月07日シェイクスピアの不朽の名作「ロミオとジュリエット」を、打ち込みなども多用した現代的なロックサウンドでミュージカル化、2001年にフランスで初演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』。20ヵ国以上で上演されている世界的ヒット作だが、日本では2010年に宝塚歌劇団によって初演。その後2011年には〈日本オリジナルバージョン〉が登場、ともに上演を重ねる人気作になっている。〈日本オリジナルバージョン〉ではこれまでロミオ役を城田優、山崎育三郎、古川雄大、柿澤勇人、大野拓朗とミュージカル界のスターたちが演じてきた。10周年となる今年、ロミオ役に抜擢されたのは黒羽麻璃央と甲斐翔真。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンやミュージカル『刀剣乱舞』シリーズで人気を不動のものとし、2019年版『ロミオ&ジュリエット』マーキューシオ役でグランドミュージカルに初出演、昨年は『エリザベート』ルキーニ役で帝国劇場デビューを果たす予定だった(新型コロナウイルスの影響により全公演中止)黒羽、2020年『デスノート THE MUSICAL』主演で華々しくミュージカルデビューを飾り、その後『RENT』や『マリー・アントワネット』に出演した甲斐、ともにミュージカル界注目の若手スターだ。ふたりのロミオに意気込みを聞いた。プレッシャーもあるけど楽しみなロミオ役――まずは『ロミオ&ジュリエット』、この大人気ミュージカルの主役であるロミオに決まった時のお気持ちを聞かせてください。黒羽素直に嬉しかったです。自分は前回(2019年)マーキューシオとして出演した時に、ロミオ役のおふたり(古川雄大、大野拓朗)に俳優として嫉妬をしていました。その役を今度は自分がやらせていただくということは非常に嬉しいですし、純粋に楽しみだなと思いました。甲斐僕は、この大役に挑戦できることが本当に嬉しく、こんなチャンスは二度とないだろうなと思いました。そして、歴代のロミオ役の先輩方は、ほかの作品でも主役や大役を務められている方々です。僕もそういう風になれたらいいな、先輩たちのようになっていけたらいいな、という夢を抱きました。……その前にまずは、ロミオを充実した役にしなければいけません。――甲斐さんは今回、作品にも初参加です。この作品、ご存じでしたか。甲斐もちろんです。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を知らない人なんていないのではないでしょうか。その名作の中のロミオ役を演じる、というのはすごくプレッシャーでもあります。オーディションは思っていた3倍、大人がいました(笑)(甲斐)――原作はもちろんですが、このミュージカル版自体が日本でも10周年を迎える人気作ですね。黒羽さんは前回もご出演されていましたが……それ以前から本作のことをご存じでしたか?黒羽はい、知っていました。……と言いますか、前回より前にもオーディションには参加していて、落ちていますので(笑)。僕は、オーディションでミュージカルナンバーを歌うというのは『ロミオ&ジュリエット』が初めての経験だったんです。今でも覚えています、『世界の王』などを歌ったのですが、めちゃめちゃ緊張して受けていました。――そうなんですね、ではオーディションに落ちたところから始まり、マーキューシオ役、そして今度はロミオ役。どんどんステップを上っていますね!黒羽うーん、僕はあまり、役にランクをつけたくはないのですが……。甲斐でも主役ですよ!黒羽そうですよね……では、はい。僕も成長しました(笑)――甲斐さんもオーディションを経て決まったのですか?甲斐もちろんです。オーディションってどんな感じかな、と思って行ったのですが……思っていた3倍、大人がいました(笑)。それくらい大きい作品で、たくさんの方が関わっている作品なんだなと身に染みた瞬間でもありました。でも緊張しすぎてあまり覚えていないです。――何を歌ったのでしょう?甲斐『僕は怖い』と『世界の王』、それとなぜか『オー・ソレ・ミオ』を……。黒羽ええっ!?甲斐その時ちょうどオペラの練習をしていたんですよ。練習中だったにも関わらず披露してしまって……。――合格されたので結果オーライかと(笑)。すでにお稽古が始まっていますが、実際にロミオとして動いて、抱いていた印象と違ったな、というようなところがあれば教えてください。黒羽思ったより大変です。ロミオは出番も多ければ、やることもめっちゃ多いなーと(笑)。僕が嫉妬心を抱いていたあのおふた方(古川、大野)はすごいことをやっていたんだな、と、今は完全にリスペクトにまわっています。甲斐僕が改めて感じたのは、曲がいいということ。自分次第で音楽の良さをもっと引き出すことができるし、逆に殺してしまう危険性もあるのですが、そこもすごく楽しい。それと、僕、ひとつ前の作品がかなりベテランの方の多い現場だったのと、役柄が貴族だったので、ちょっと背伸びしていたんです(ミュージカル『マリー・アントワネット』)。今回は同世代が多いこともあり、等身大の自分として稽古ができています。黒羽さんは兄貴肌(甲斐)甲斐君は真っ白なロミオ(黒羽)――ご自身が演じるロミオは、どんなところを大切にして、どんな風に役を作っていきたいと思っていますか。黒羽難しいですね……。正直なところ、まわりとの関係性含め、どんなロミオになるか、自分も楽しみにしている段階です。でも皆さん、漠然と“ロミオ像”というものをお持ちですよね。自分の中にももちろんあります。そこは押さえつつ、どうしたら作品の中でロミオがより生き生きとできるか、そして作品をより面白くするためにはどう存在すべきかを模索しています。でも“キラキラ感”は忘れずにやっていきたいですね!甲斐僕は、いかに最後のロミオとジュリエットの死が尊いものになるかに重きをおきたい。そのためには、それまでのプロセス……ふたりの関係性やロミオという人物像を、いかに膨らませていけるかにかかっていると思うので。まだ具体的に言うのは難しいのですが、とにかくふたりのことを愛しく思ってもらえるように頑張りたいと思っています。――せっかくのWキャストですので、お互いのロミオはこうなっていくだろうな、自分とはこういうところが違いそうだな、というポイントも教えていただければ!甲斐パーマ系ロミオ……。黒羽それ、僕の見た目やん(笑)!甲斐 (笑)。でも、このあいだ稽古場で思ったのは、黒羽さんは兄貴肌というか、仲間たちから頼られそうなロミオだなと。マーキューシオとベンヴォーリオとのシーンを見ていて、そう思いました。黒羽へぇ~。それは、僕が前回も出ていてミザンス(舞台上での役者の立ち位置)を覚えていたから、兄貴風を吹かせていただけじゃない(笑)?甲斐いえ、佇まいや空気感からそう感じたんです!黒羽そっかー。僕は、甲斐君のロミオは“真っ白なロミオ”になるなと思っています。変な着色料の入っていないロミオ。水とか、白とか。そういう無垢なロミオだからこそ、ジュリエットへの愛情がめちゃめちゃ真っ直ぐなものになりそうだな、と。……あと補足しておきますと、僕も髪の毛はこんなくるくるではないと思います(笑)。甲斐もう少しさらっと?黒羽さらっと。王子さま(的キャラクター)にならないといけないからね!――この物語、悲恋とも取れますし、ロミオとジュリエットは死をもって愛を成就させた、とも受け取れます。物語の骨格は誰もが知っている有名なものですが、人によって様々な解釈ができる。おふたりはどう捉えていますか。黒羽うーん……、〈未熟な人間たちが導き出した“真実の愛”〉みたいなところかな。ロミオとジュリエットといった子どもたちはもちろん、大人も含めみんな未熟。自分たちのプライドや立場が邪魔をして手を取り合うことができなかった人たちが、それこそ人間としてはまだまだ未熟なロミオとジュリエットが提示した真実の愛によって、自分たちの過ちに気付き、平和が訪れる。僕個人としては、死ななくてもできることがあったのでは、結局死んでしまったらおしまいじゃないかなと思うのですが。でも家同士が争うようなことを僕は知らない世代ですから、何とも言えませんね。うん、未熟な者たちが産んだ真実の愛、という面は大きいと思います。甲斐そうですね……僕は、〈死を超えた愛〉、かな。黒羽いいね、シンプル。わかりやすい。甲斐死さえも超えてしまうくらいの、死なんて怖くないって思ってしまうくらいの愛、それを描いた物語ですね。黒羽完璧じゃない!? この先100年くらい、そのキャッチコピーでいけそう!僕もロミオ一年生。甲斐君と一緒に歩んでいけたら(黒羽)――最後に、なかなか劇場に行くのも躊躇する方もいらっしゃる昨今ですが、でもそんな中でも劇場に来たお客さまは、どんな気持ちを持ち帰ることができる作品になりそうでしょうか? ぜひ、お客さまにメッセージを。黒羽“愛”というのがひとつの大きなテーマとしてある作品です。この作品をご覧になっていただけたら、自分が愛する人……恋人でも友人でも家族でも、自分が愛情を注いでいる人に対して、もっと愛情深くなる、もっと愛することをしたくなる、そんな気持ちになると思います。なかなか会いたい人にも会えない状況だと思いますが、自分の持っている愛情をさらに深く感じる作品になっていると思うので、少し皮肉かもしれませんが、こういう時代にはぴったり。そして、そういったメッセージ性だけでなく、楽曲も本当に素敵なものが多く、総合エンタテインメントとしてとても素晴らしい作品ですので、日頃のストレス発散にもいいのでは(笑)。ぜひ、観にいらしてください!甲斐この作品を観終わったとき、僕は、意外と“死”ってすぐ近くにあるんだな、と思う気がします。たった数日で、普通の少年少女が死に追いやられてしまうストーリー。特に今の日本は平和で、新型コロナウイルスの問題はありますが、戦争もなくテロなどもめったに起きない。でもそんな僕らのそばにも死はあって、「もうちょっとあの人のことを大切にしていればよかった、もっと愛していればよかった」と思う時は絶対来ると思うんです。改めて、そういうものをいかに大事にして生きていけるか、自分を戒められる。死が強調されているからこそ愛が浮き彫りになる作品です。その中で僕は、黒羽さんとともに、頼りあって、戦友としてロミオを務めていきたいです。黒羽うん、僕もロミオ一年生。初めてこの作品に参加するつもりでやっています。甲斐君と一緒に、ロミオとして歩んでいけたらと思います。取材・文:平野祥恵撮影:渡邊明音黒羽麻璃央さん、甲斐翔真さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=68f0d99d-5a0d-45bb-acb1-7be17e7adda8&contentTypeId=2) すると、この記事内に応募ボタンがあります。公演情報ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』原作:ウィリアム・シェイクスピア作:ジェラール・プレスギュルヴィック潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)出演:黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)伊原六花/天翔愛(Wキャスト)味方良介/前田公輝(Wキャスト)新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)春野寿美礼原田薫石井一孝宮川浩秋園美緒兼崎健太郎岡幸二郎松村雄基小尻健太/堀内將平<K-BALLET COMPANY>(Wキャスト)他※小尻健太の「尻」の字は、正しくは旧字体です。【東京公演】2021年5月21日(金)~6月13日(日)会場:TBS赤坂ACTシアター【大阪公演】2021年7月3日(土)~7月11日(日)会場:梅田芸術劇場メインホール【愛知公演】2021年7月17日(土)~18日(日)会場:愛知県芸術劇場 大ホール公式サイト www.rj-2021.comチケット情報
2021年04月26日1981年から老若男女に支持されてきたブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が、日本上演40周年を迎える。そこで4度目のタイトルロールを務める吉柳咲良と、新たに23代目フック船長役を演じる小西遼生に話を聞いた。アニバーサリーイヤーの目玉となるのは、森新太郎による演出のリニューアルだ。時節柄、新型コロナウイルス感染症対策を視野に入れながらの上演となるが、どのような形で演出されるのだろうか。そう尋ねると、吉柳が“アナログ化”のキーワードを挙げてくれた。「小道具や美術、舞台機構など最大限使って表現するのではなく、観客の皆さんの想像力にお任せできるものにしたらどうか──と森さんは考えていらっしゃるようです」と新演出家による構想の一端を覗かせ、「私たちの芝居や歌、アクションで観てくださる方の想像力を掻き立てられたら」と意気込む。リニューアルに際して衣裳も刷新される。ビジュアル撮影を終え、衣裳でインタビューに応じた二人だったが、特にフック船長姿の小西を目にした報道陣の一人から「今までの小西さんの演じてきたタイプにない出で立ち。でも不思議と似合う!」と声が上がるとリモート取材の雰囲気が一気に和んだ。個性派俳優が揃い踏みした歴代フック船長の中で、果たして小西はどんな“色”を打ち出すのか。この問いかけに「気品があって格好いいという今までのフック船長でなく、森さんと“ピーターパンの頭の中にいるキャラクター”というイメージで打ち出せたらと話しています」と答えた小西。豪華絢爛な海賊のコスチュームに合わせて体を鍛えることも考えていたが、「衣裳合わせで豪華な衣裳をどんどん身ぐるみを剥がされた感じで、丈が短くなったり、帽子のボリュームも減ったり……しまいに撮影では埃をかぶることになりました(笑)」と笑いながら舞台裏を明かす。当時13歳だった2017年からピーターパンを演じている吉柳は、自身の成長にしたがい役のイメージも「永遠の少年でありながら、実はいちばん考え方が大人な存在」という考え方に変化したという。「複雑な感情を持ち合わせたピーターパンの奥深さにも注目頂けるよう挑戦していきたい」と新たな挑戦に胸を躍らせるほか、『デスノート THE MUSICAL』出演を機に広がった音域で「いろんな声色を使い分けてフック船長を翻弄できたら」と含み笑いを見せた。公演は、7月22日(木)〜8月1日(日)に東京・めぐろパーシモンホールにて。その後、8月7日(土)・8日(日)に神奈川・相模女子大学グリーンホールでも上演される。その後、8月29日(日)にかけて大阪、仙台、名古屋公演も予定されている。取材・文:岡山朋代
2021年04月16日ひがみ、ねたみ、そねみなのか、無邪気なのか。アドバイスかクソバイスか……。私たちをモヤっとさせる言葉を収集する「モヤる言葉図鑑」。作家のアルテイシアさんと一緒に「モヤる言葉」を観察していきます。今回は「もう許してあげたら?」です。「デスノート降ってこねえかな〜」と思ったことがあるあなたへ毒親、モラハラ夫、性差別やセクハラ・パワハラの加害者…等など。人間誰しも、許せない相手の一人や二人や百人はいるだろう。私も「デスノート降ってこねえかな~」とつねに空を見上げている。あいつのことが許せない。そう思うのは、そいつにひどいことをされて傷ついたからだ。それに対して「もう許してあげたら?」と言う人を見るとモヤる、というか怒髪天を衝く。許す許さないは本人が決めることだ。また、許そうと思って許せるものでもない。「もう許してあげたら?」と言う人は「許す方が正しい」「許そうと思ったら許せるもの」と考えているのだろう。だが、許せないことに一番苦しんでいるのは本人なのだ。許せたらどんなに楽だろう、忘れられたらどんなにいいだろう…そう切実に願いつつ、許したくても許せないからつらい。そんな被害者に向かって「もう許してあげたら?」と言うのは、二次加害だと思う。目の前で親を殺された人に向かって「(犯人のことを)もう許してあげたら?」とは言わないだろう。「(大したことじゃないんだから)もう許してあげたら?」と被害を軽視するのは、被害者をさらに傷つける二次加害だ。言われた側は「許せない自分はダメなんだ」と自分を責めて、さらに苦しむ。つらい気持ちを1人で抱え込み、孤立化してしまう。すると心の回復からますます遠ざかる。「許してあげたら?」が口を塞いでしまうことも…「もう許してあげたら?」「相手も事情があったのよ」「相手も苦しんでると思うよ」「そんな大げさに騒がなくても」「気にしすぎじゃない?」「私だったら気にしないけど」「あなたも悪かったのでは?」「そんなに責めたら相手が可哀想」「なんでそんなに怒るの?」「怒っても解決しないよ」「怒りを抱えたままだと不幸になるよ」……等など。これらはすべて被害者を追いつめる言葉だ。かつ、被害者の声を封じる言葉でもある。いじめの被害者に「(加害者を)許してあげたら?」「相手も苦しんでると思うよ」「そんなに責めたら相手が可哀想」等と言うと、被害者は声を上げられなくなる。この手の発言をする人は「自分は中立の立場だ」と主張するが、クラスでいじめがあった時に「自分は中立の立場だ」と何もしないのは、消極的にいじめに加担していることになる。周りが声を上げなければ、加害者はいじめし放題なのだから。「見て見ぬふりをしてくれてありがとう、おかげでいじめを続けられるよ」と加害者は喜ぶだろう。被害者のために声を上げられなくても、せめて余計なことは言うな、禰豆子や獅子丸みたいにチクワでもくわえとけと思う。チーズやキュウリを詰めると美味しいワン。心の回復に必要なこと車にはねられて骨折したのに「こんなの大したことない」と無理に歩こうとすると、傷は治らないどころか悪化してしまう。心の傷も同様である。心の回復に必要なのは、怒り、憎しみ、苦しみ、悲しみ、絶望……といった感情を吐き出すこと。それを他人にも理解してもらうこと。「ひどい目に遭ったんだから、そんなふうに感じるのは当然だよ」と認めてもらうことで「自分の感じ方は正常なんだ」と安心して、トラウマがじょじょに癒されていく。一方、トラウマの知識のない人は「許す方があなたのためよ」「つらい過去は忘れて前に進もう」とアドバイスしたりする。すると言われた本人は「許せない自分、前に進めない自分はダメなんだ」とさらに自信を失い不安になる。ありのままの感じ方を否定されると「どうせ話してもわかってくれない」と1人で抱え込んでしまう。1人で抱え込まないこと、支えてくれる味方を見つけることが、トラウマの回復には必要なのだ。なので、信頼できるカウンセラーや友人に相談してほしい。友人に相談する際は「私の言葉を否定せず、アドバイスもせず、ただ話を聞いて受け止めてほしい」と伝えるのがおすすめだ。そうやって安心できる場所で気持ちを吐き出すこと。その積み重ねによって、心が回復していく。拙者も毒親由来のトラウマを抱えていたが、自分でも飽きてゲップが出るぐらい、毒親について書いたり話したりするうちに「どうでもええわ」という気分になってきた。そして気づくと「傷は癒えた!!」と言えるラオウ状態になっていた。どうでもいいと思えるぐらい、相手の存在が小さくなる。すると、許すとか許さないとか考えなくなる。それが自分にとって真の「許し」なのだと思う。許そうと思って許すのではなく、真の許しは向こうからやってくるのだ。(トラウマからの回復については、精神科医の水島広子さん著『対人関係療法でなおすトラウマ・PTSD』『正しく知る不安障害不安を理解し、怖れを手放す』がおすすめ)心は不可侵領域「自分を傷つけた相手を許せないのは当然だし、許さなくていい。心は不可侵領域で、相手をどんな方法で殺そうが自由なのだ」私はいつもコラムにそう書いていて、それを読んだ方から「許さなくていい、という言葉に救われた」と感想をいただく。それだけ多く人が「許すのが正しい」という圧に苦しんでいるのだろう。毒親育ちの場合は「もう許してあげたら?」「血のつながった親子なんだから」「育ててもらった恩があるでしょ」「子どもを愛さない親はいない」といった圧に苦しめられる。こうした発言をする人々は「家族の絆」教や、毒親ポルノ(毒親を許して和解する系のお涙頂戴コンテンツ)に洗脳されているのだろう。どんなにひどい親でも、子どもは「親を愛せない自分はひどい人間じゃないか」と罪悪感に苦しむ。そのうえ、当事者の苦しみを知らない人々からの無神経な言葉に傷つく。その手の人々に「うち毒親なんですよ」と言っても「親だって完璧じゃないんだから」「あなたも子どもを産めば親の苦労がわかる」と説教をかまされがちだ。そんな時は「それ児童虐待の被害者に言います?」と返すと、さすがに黙る人が多い。が、そこまで言っても「親もつらかったのよ、許してあげて」とか言うてくる奴もいる。拙者の場合は「父親に5千万の借金を背負わされたんですよね」と言うと、相手がドン引きしてくれるので便利。『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』に書いたが、23歳の時、私は父親に脅されて保証人の書類に署名捺印させられた。45歳の私だったら「毒毒モンスターがあらわれた!逃げろ~!!」と実印を膣にしまって逃げる。23歳の私が署名捺印してしまったのは「親子は助け合うべき」「親を見捨てるなんてひどい」という家族の絆教に洗脳されていたからだ。ゆえに「家族の絆教、バルス!」と念仏のように唱えている。JJの忘却力に救われている現在また当時の私は自分の家庭環境がみじめで恥ずかしくて、毒親の話を誰にもできなかった。あのとき誰かに相談できていれば、実印を膣にしまって(略)20代の私は会社の先輩から「正月ぐらい実家に帰ってあげなさいよ」「親も寂しがってるでしょ」と言われても「うちの親、ひどいんですよね~」と笑顔でかわしていた。すると先輩の1人から「被害者ぶるな!」と言われた。その瞬間チクワで殴打すればよかったが、手元にチクワがなかった。チクワは殺傷能力が低いので、グレッチかゴボウで殴ればよかった。または「屋上へ行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……」と怒ればよかったが、その時はショックで何も言い返せなかった。「スパールター!!」と屋上から蹴り落とすのは無理でも、そいつに少しでもダメージを与えたかった。ダメージを与える方法としては、エシディシ返しもアリだ。「あァァァんまりだァァアァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!」とギャン泣きすれば、そいつを「ひどい発言で後輩を泣かせた悪者」にできる。そうすれば「フー、スッとしたぜ」とスッキリするし、相手が謝ってくるかもしれない。そのときは「すみません、心が叫びたがってたんで」とクールに返そう。その先輩はデスノートで殺したいリスト筆頭だが、なんと名前を忘れている。あの日見た花の名前どころか、許せない奴の氏名も思い出せないとは、JJ(熟女)の忘却力に感服する。この忘却力のおかげで、JJはとても生きやすい。たとえばクソリプを見た瞬間はムカつくが、1分後には忘れている。また私は毎月こつこつ借金返済していて、銀行で振り込むたびに「クソ親父め、あの世で会ったらチクワでしばいたる」と思うが、1分後には忘れている。過去の怒りや苦しみもすっかり薄れてしまって、普段は思い出すこともない。怒りや苦しみを抱えている人も「傷は癒えた!!」とラオウになれる日が必ず来る。今は死にたいぐらいつらくても「生きててよかった」と思える日が来る。私なんて今は100歳まで長生きしたい。だから、それまでどうか踏んばってほしい。そして元気になったら、一緒にチクワと法螺貝をもって出陣しよう。(イラスト:飯田華子)
2021年04月14日アミューズの若手俳優によるファン感謝祭「Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021 “OVER THERAINBOW”」が9日、東京・TOKYO DOME CITY HALLで開幕した。通称“ハンサムライブ”と呼ばれる本イベントは、アミューズの若手俳優たちが歌、ダンス、ミュージカルなど年によってさまざまな形で“ファンに直接感謝を伝える”ためのイベント。歴代出演者には佐藤健、三浦春馬さん、賀来賢人、神木隆之介、吉沢亮らが名を連ね、今年で16年目を迎えた。会場、そして配信でハンサムメンバーが新アルバム「TEAM HANDSOME COLLECTION『GET IT BACK!』」(2020年12月23日発売)の楽曲も含む23曲をパフォーマンスしファンを魅了した。今年はドラマ『知ってるワイフ』、『来世ではちゃんとします』の小関裕太、ミュージカル『スリル・ミー』の松岡広大、ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』の甲斐翔真、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』の渡邊圭祐、映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の鈴木仁ら14人が参加。ミュージカル『ポーの一族』で注目を集めた新原泰佑、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の兵頭功海も、新人ハンサムとして初参加を果たした。公演では四季をテーマに、VTRとライブパフォーマンスが繰り広げられた。中盤には、メンバーが4つのチームに分かれ、練習を重ねてきたユニット曲も披露。石賀和輝、小関、藤原大祐のマイクチームによるマイクパフォーマンス曲「ねぇ神様お願い」、甲斐をボーカルに、鈴木、細田佳央太、渡邊が楽器演奏に挑んだハンサム初のバンド曲「SEIZE THE DAY」、富田健太郎、福崎那由他、兵頭によるラップ曲「強走」、太田将熙、新原、松岡のダンス曲「Dress Up」が生披露された。さらにメンバーがリモートで作詞した「GET IT BACK!」や、ライブ定番曲となった「Festival Night」「親孝行!!!」で会場を盛り上げた。さらに終盤には、公演ごとにメンバーと曲が異なるシャッフルコーナーも用意。初回公演では石賀、兵頭、藤原、松岡がセクシーな楽曲「Secret kiss」を披露した。ゲームコーナーでは4チームに分かれて「つないでダンスゲーム」を実施。8カウントずつ振りを作ってつないでいく同ゲームにて、兵頭はアクロバットの技であるロンダート、新原はブレイクダンスのフリーズを決めるなど、初回公演では新人ハンサムが大活躍することとなった。この回は富田、兵頭、福崎のラップチームが敗北し、罰ゲームの“全力ぶりっ子”ポーズを披露するはめに。感染防止のため会場では声援が禁止され、ファンは拍手やブレスライトでメンバーを応援した。さらに初回公演のMCコーナーでは藤原が配信視聴者の呼び名を「えっつー(※閲覧者)」と決め、画面の向こうに呼びかける場面も。ゲームコーナーでは、ダンス対決に使う楽曲を視聴者がリアルタイム投票によって選ぶという、現地に行けないファンでも参加できるシステムが用意された。また、配信限定で発売されるオリジナルグッズも発売中、配信ライブでは、全国どこからでもハンサムに参加できる。初回公演アンコールでの最後の挨拶では、甲斐が「今こうやって見ている景色がいかにすごいか実感しました。あたりまえだった日常が今は非日常になってしまって、1年前から考えて『GET IT BACK!』という曲を作りました。そこにすべてが詰まっています」と、松岡が「エンタテインメントが不要不急だと言われてしまったこともありましたが、確実に必要ですね、僕たちの生活には!」と熱い思いを語る。小関は「正直、いっぱいいっぱいで昨日のリハーサル中に頭が真っ暗になっちゃって……でも『GET IT BACK!』を歌っている最中に、もっと笑顔にならなきゃと思わされました。皆さんと一緒に過ごすことがモチベーションになってようやく笑えるようになりました」と打ち明けた。「Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021 “OVER THE RAINBOW”」は4月11日まで開催中。各種オンラインチケットも販売されている。○「Amuse Presents SUPER HANDSOME LIVE 2021 “OVER THE RAINBOW”」概要■会場TOKYO DOME CITY HALL■日程4月9日(金)13:30~、19:00~4月10日(土)12:30~、18:00~4月11日(日)12:30~、18:00~■出演者チーム・ハンサム! 2021石賀和輝/太田将熙/甲斐翔真/小関裕太/鈴木仁/富田健太郎/兵頭功海/新原泰佑/福崎那由他/藤原大祐/細田佳央太/松岡広大/溝口琢矢/渡邊圭祐※溝口琢矢:4月9日(金)19:00 公演、4月11日(日)18:00公演のみ出演
2021年04月10日「呪術廻戦」「進撃の巨人 The Final Season」など国内外を問わず高い評価を得る「MAPPA」とNetflixがタッグを組んだ完全新作のオリジナルアニメシリーズ「Yasuke -ヤスケ-」が、4月29日より全世界独占配信。ティザー映像とティザーアートが解禁された。「Yasuke -ヤスケ-」は戦国時代を舞台に、アフリカから奴隷として連れてこられ、初の武士となったヤスケが主人公のファンタジー時代劇。一度は隠居の身となった浪人ヤスケが、謎の力を持つ少女・咲希を闇の力から守るため、再び刀を手に取り立ち向かっていく。原案、プロデュース、そして監督を務めるのは、前作「キャノン・バスターズ」に続き2作品目のNetflixオリジナルアニメシリーズとなるラション・トーマス。アニメーション制作を「ドロヘドロ」「進撃の巨人 The Final Season」「呪術廻戦」の「MAPPA」が担当、キャラクターデザインを小池健(「LUPIN the Third -峰不二子という女-」)が手掛ける。ヤスケを演じるのは、第93回アカデミー賞で『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア(Judas and the Black Messiah)』(原題)で助演男優賞にノミネートされ、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』や『Death Note/デスノート』などに出演してきたラキース・スタンフィールド。初解禁となった映像は躍動するアクションや、戦国時代の豪華絢爛かつ壮大な世界、幻想的なシーンに溢れるもの。グラミー賞にノミネーションされた経歴を持つフライング・ロータスが音楽で参加。そのほか、メインスタッフとしてチーフアニメーターは岩瀧智、演出チーフは佐藤威、サブキャラクターデザインは嶋謙一、世界観設計・美術設定は西田稔、美術監督は東潤一、色彩設計は佐々木梓、3DCGディレクターは野本郁紀、撮影監督は朴孝圭、編集は武宮むつみと、数々の人気アニメ作品に携わる豪華スタッフの参加が明らかになった。完全新作のアクションファンタジー時代劇がついに幕を開ける。Netflixオリジナルアニメシリーズ「Yasuke -ヤスケ-」は4月29日(木・祝)よりNetflixにて全世界独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年04月02日吉田修一氏による小説を実写映画化し、藤原竜也が主演、竹内涼真がバディを務める映画『太陽は動かない』(公開中)。藤原演じる心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野と、竹内演じる後輩で相棒の田岡が、24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、「人類の未来を決める次世代エネルギー」の極秘情報をめぐり、各国のエージェントたちとの命がけの頭脳戦に挑んでいる。撮影はブルガリアで行われ、超絶アクションの連続に。藤原自身も「絶体絶命度はMAX」と語る同作について、今回は”最強バディ”となった2人にインタビュー。互いの印象や、作品での苦労などについて話を聞いた。○■ブルガリア撮影「どうやったら行かずにすむか…」——お二人は実際に事務所の先輩・後輩という間柄ですが、事務所内で交流したり、あるいは意識したりといったことはあったんですか?藤原:特に今まで交流はなく、大きなプロジェクトの豪華な座組で涼真と一緒になりそうだ、という話は聞きながら、実際の交流は撮影が始まってから……という感覚でした。後輩という意識もあまりないかもしれません。竹内:意外と、縦のつながりの交流はないんです。僕自身は竜也さんの舞台に伺ってご挨拶しました。藤原:先輩後輩もあってないようなもので、特殊な世界かも知れないです。映画や演劇も一緒に作りあげたら同志のようなものだし、上下関係はしっかりしないといけないけど、人としての基本的なルールを守った上では関係ないんじゃないかな。竹内:僕はあまりホリプロの先輩とご一緒する機会がなかったので、やっと竜也さんと一緒にできる、しかも大きなプロジェクトで、海外に1カ月撮影に行くということで、楽しみで仕方なかったです。藤原:楽しみで仕方なかったんですよ、涼真は! 僕はフライトの直前まで近所のバーで飲んでて、どうやったら行かずにすむかを考えてた(笑)。「いや、チケット取ってますから」と言われて、飛行機に乗ったら最後、腹をくくるわけです。ブルガリアのソフィアは綺麗な空気と街で、宿泊ホテルの外でどうしようと思っていたら、もうキラキラ光る少女漫画から出てきたような涼真が汗をかきながら「おはようございます、竜也さん!」「どこ行ってきたの?」「トレーニングです! よろしくお願いします、ブルガリア!」と。言われた瞬間にもう2回目の帰国願望が……(笑)。竹内:時差ボケされてたのか、すっごいテンションが低かったんです(笑)。藤原:僕と涼真のブルガリア紀行はそこから始まりましたね(笑)。パーティーに潜入するシーンから撮影が始まったんだけど、たまたま花火がバンバン上がって、あのソフィアの夜は忘れられない。「きれいだね」と動画を撮って「楽しい撮影になるなあ」とか言っていたら、その翌日から「橋から飛んでもらいます」「列車に飛び移ります」「電車内でアクション」「荷台に乗ってアクション」と始まって……そこから記憶がないです。僕が思うに、この映画は他の作品であればクライマックスであったり、メインのシーンの連続で、息をつく間もなかった。テレビドラマも連続してたから、帰国してからも半年近く続くわけです。竹内:クオリティも変わらないですしね。ためらったらスタッフさんに心意気が負けちゃう気がして。結束力がすごいんです。僕らはそこにぶつかって超えないといけないという思いがありました。○■新人の頃のことは忘れられない——撮影をしていて相手に学んだ部分や、新たな一面を発見したというところはありましたか?竹内:いっぱいあります! 半年間ほぼ毎日過ごしてましたから。竜也さんは皆を巻き込む力がすごくて。今回の撮影現場は結構体育会系だったんですが、男性女性関係なく中心にはいつも竜也さんがいました。撮影当時は「みんなでごはんに行こう」と音頭も取ってくださったし、チームの士気が上がったのを感じました。今回はすごくチームがまとまっていたから、いきなり橋から飛び降りたり、水中に浸かったりする撮影があっても、心置きなくぶつかれたのだと思います。そういう雰囲気作りを間近で見ていました。藤原:逆に、僕は本当に涼真に引っ張られる部分があったし、彼がいなければアクションに躊躇している時もあったと思う。物怖じしないで率先して行くし、精神的にも引っ張ってくれたから、想像していた以上に助かりました。——高校生時代の鷹野を演じた日向亘さんは今作が俳優デビューだったそうですが、お二人は自分自身の新人の頃のことを覚えていますか?竹内:忘れられないです、僕は。『仮面ライダードライブ』の第1話を見て、自分の未熟さに自分でショックを受けたんです。だから焦りましたし、必死にもがいた1年半でした。藤原:僕は蜷川幸雄さんの舞台です。ロンドンのバービカン・センターの『身毒丸』。15歳で初めてパスポートをとって「わあ、ロンドンだあ!」とはしゃいでいったら、蜷川さんが「風邪引いたらただじゃおかないからな」と(笑)。それでホテルから一歩も出ず、劇場とホテルの往復だけでした。竹内:怖かったですか?藤原:おっかなかった! でも今振り返ると、イギリスで芝居をするということへの理解がなかったから、舞台に立てたんだと思う。日本からイギリスに作品を持って行く、しかも古典、蜷川幸雄、ということがどれくらいのことなのか、15歳の少年には、わからないでしょう。だからこそ、できたんじゃないかな。——ちなみに今回の作品は「藤原竜也史上、最大の絶体絶命」「今度こそ絶体絶命」といったあおり文句がよくつけられてますが、実際に藤原さんの体感で絶体絶命度はどれくらいだと思いますか?藤原:MAXですね!竹内:そりゃ、MAXですよ!藤原:心臓に爆弾入ってるんですよ!?竹内:爆発したら、爆死しちゃいますから。——では「藤原竜也史上MAXの絶体絶命」と書いても…。藤原:大丈夫です。間違いないです。竹内涼真史上MAXの絶体絶命でもあるんじゃない?竹内:そうですね、僕の中でも1番きつい撮影でした。記録を塗り替えられました。■藤原竜也1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。1997年、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』のロンドン公演で主演デビュー。映画主演作『バトル・ロワイアル』(00年)で数多くの新人賞を受賞。主な出演作は、『DETH NOTEデスノート』シリーズ(06年)、『インシテミル7日間のデス・ゲーム』(10年)、『藁の楯 わらのたて』(13年)、『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』(14年)、『ST赤と白の捜査ファイル』(15年)、『22年目の告白一私が殺人犯です一』(17年)、『Dinerダイナー』(19年)、『カイジ ファイナルゲーム』(20年)など。公開待機作に『鳩の撃退法』(8月27日公開)がある。2021年1月クールは主演ドラマ『青のSP(スクールポリス)』が放送された。■竹内涼真1993年4月26日生まれ、東京都出身。『仮面ライダードライブ』(14〜15年)や、『下町ロケット』(15年)などで注目され、映画『帝一の國』(17年)では日刊スボーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(17年)、『過保護のカホコ』(17年)、『陸王』(17年)で幅広い人気を獲得し、『テセウスの船』(20年)で日曜劇場初主演を務め、現在放送中の『君と世界が終わる日に』においても主演を務める。主な出演作はドラマ『時をかける少女』(16年)、映画『青空エール』(16年)、『センセイ君主』(18年)、『ブラックペアン』(18年)、『竹内涼真の撮休』(20年)など。5月より初ミュージカル『17 AGAIN』に挑戦する。
2021年03月17日俳優・甲斐翔真のカレンダー『甲斐翔真 2021-2022カレンダー』(アミューズ 2,600円)が、3月に発売されることが決定した。予約は3日にオンラインショップ「A! SMART(アスマート)」で開始し、11日までの対象期間内に注文した全てが本人の直筆サイン入りとなる。昨年1月に『デスノート THE MUSICAL』の主人公・夜神月役でミュージカルデビューを飾った甲斐。ミュージカル『RENT』では自身初の金髪姿で最年少のロジャー役を熱演し、現在上映中のミュージカル『マリー・アントワネット』ではフェルセン伯爵役を務めるなど、若手ミュージカル俳優として注目を集めている。今回のカレンダーは「音」をテーマに、音楽や演劇に没頭する日常をイメージして撮影を行った。バスタブに寝そべりながら読書したり、ヘッドホンをして音楽に身を委ねたり、台本を読み耽ったりと、1年間を通して甲斐の様々な姿が楽しめるファン必見の1冊だ。今回のカレンダーについて甲斐は「12枚の写真、それぞれに曲が流れていそうだったり、ピアノの音が聞こえてきそうだったり、風や雨の音がしそうだったりはたまた静寂の音がしそうだったりと、音に囲まれて楽しんでいる自分を写真におさめました」と解説し、「このカレンダーで、皆さんの1年間に寄り添えたら」とコメントを寄せた。
2021年02月03日山崎賢人と土屋太鳳がW主演を務める日本発のNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」が好評だ。12月10日(木)の配信直後からSNSでも話題を呼び、連日Netflixの「今日のTOP1」の座に着いている。山崎さんと土屋さんといえば、大ブレイク前のドラマ「黒の女教師」(2012)からNHK連続テレビ小説「まれ」、映画『orange-オレンジ-』(ともに2015)と共演し、今作で4度目のタッグというお馴染みのペア。さらに全8話の監督を務めたのは『キングダム』で山崎さんと、『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』で土屋さんと組んでいる佐藤信介監督という安心感もある。数多くの青春映画で爽やかに活躍してきた2人は20代後半となったいま、殺りくが繰り返されるサバイバルゲームに挑んでいる。しかも、それがまた残虐で悪趣味、2人を取り巻くキャラクターたちも濃厚で強烈だ。「世界レベルの大規模な日本のコンテンツを作る」山崎さんは出演を決めた理由を、「世界レベルの大規模な日本のコンテンツを作ろうという企画」に惹かれたこと、そして佐藤監督と再び大作に挑めることだとクランクイン前に語っている。今作は「Alice in Borderland」との英題で世界190か国に配信されている。すでに“ビンジウォッチ”(イッキ見)で見終えた海外ファンも多いようで、映画データベース「IMDb」のユーザーレビューでは8.0/10点、「RottenTomatoes」のオーディエンススコアは97%フレッシュ(いずれも12月18日現在)という高評価。クリフハンガーな終幕に「シーズン2がいまから待ちきれない」という人も。容赦のないサバイバルは同じく漫画原作の『GANTZ』や『デスノート』、さらに『バトル・ロワイアル』を彷彿とさせるという声や、世界的大ヒットシリーズの『ソウ』『ハンガー・ゲーム』などを比較に挙げる声もある。確かに、山崎さん演じるアリスと親友のチョータ(森永悠希)とカルベ(町田啓太)はいきなり、何の説明もなしに無人と化した東京の街に放り込まれる。そこは謎の世界“今際の国”。人っ子ひとりいない渋谷スクランブル交差点は、コロナの時代にディストピア感を伝えるには十分だろう。また、そもそも謎多きサバイバルゲームの名が“げぇむ”。知力と体力、気力を極限まで消耗してクリアしても“こんぐらちゅれいしょん”と祝福され、どこか人の生死さえ茶化すような設定はあざといほど。アリスも言うように、ゲームマスター(ゲームを仕切る人物)はかなりのクセ者だ。そんな“今際の国”への没入感を、これまで『キングダム』『いぬやしき』『アイアムアヒーロー』などの漫画原作の実写化を手がけてきた、佐藤組とも呼べる撮影監督の河津太郎や美術の斎藤岩男をはじめ、音楽、アクション、さらにVFXチームが後押しする。後半の“ビーチ”では人間ドラマがより加速佐藤監督とともに脚本に加わっているのが、「ドラゴンクエスト」のシリーズ開発を手がけ、映画『億男』を執筆した渡部辰城と、多面的なキャラクターやストーリー展開で視聴者の心理をも翻弄したドラマ「刑事ゆがみ」や「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」「アライブ がん専門医のカルテ」を手がけた新進気鋭・倉光泰子。特に倉光さんの手腕とともに、キャスティングが利いている。傍目には恵まれた環境にいながら、きちんと生きてこなかったアリスを演じる“カッコ悪い”山崎さん、「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の安達に恋する黒沢とは180度異なるカルベ役の町田さん、親友3人組の中で2人に引け目を感じているチョータ役の森永さんの微妙にちぐはぐな日常感がいい。もちろん、土屋さんの際立つ身体能力がクライマーのウサギを演じることで存分に生かされており、説得力は抜群。ほかにも村上虹郎、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、柳俊太郎、渡辺佑太朗、水崎綾女、吉田美月喜、阿部力、金子ノブアキ、青柳翔、仲里依紗らフレッシュな若手から実力派までが揃っているが、幾人か大化けしているサブキャラクターがいる。まずは、ミステリアスな切れ者で“敵に回したくない”男・チシヤがハマり役となっている村上さんと、彼と組むクイナ役の朝比奈さん。とりわけクイナは、水着が原則の「ビーチ」で上着を羽織る女性たちも多い中、ある理由からビキニ姿での激闘を強いられる。それって必要?と思うカットもあるが、陸上やボクシングで鍛えたという9等身モデル・朝比奈さんによるファイトシーンと身体のしなやかさは目を見張るものがある。過去と比べたときのクイナを思えば、その身体こそ “自分”なのかもしれない。今作で興味深いのは、クイナをはじめ、1人1人の“今際の国” 以前の過去にも向き合っていることだ。“元の世界”に何が何でも帰りたい者もいれば、この“今際の国”こそ自分が居るべき場所、生きる場所だと信じて疑わない者もいる。「ビーチ」の武闘派で最も残虐な2人、桜田さん演じるニラギや柳さん演じるラスボスなどが後者に当たる。2人とも以前の世界では、まるで別人のような佇まいだ。さらに、「ビーチ」の支配者・ボーシヤ(金子さん)に次ぐNO.2で、武闘派を取りまとめるアグニ役の青柳さんのフィジカル&メンタル両面での圧も半端ではない。仲さんについても同様だ。そんな彼らの行動原理こそ、本作のもう一つの見どころ。人間性を捨てねば生き残れない“今際の国”で、彼らにとって「生きる」とは何なのか。「生きたい」彼らを、ラストの“げぇむ”まで注目してみてほしい。Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」は配信中。(text:Reiko Uehara)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2020年12月21日劇団四季在団中には『オペラ座の怪人』や『ジーザス・クライスト=スーパースター』、退団後も『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『ダンス オブ ヴァンパイア』など数々の大作に主演し、“ミュージカル界の帝王”の名をほしいままにする山口祐一郎。『エリザベート』のルドルフ役で頭角を現し、その後『アルジャーノンに花束を』や『デスノート』などを経て、今や帝国劇場で単独主演を張れる数少ない俳優のひとりにまで上り詰めた浦井健治。そして、劇団四季の看板女優として『クレイジー・フォー・ユー』『マンマ・ミーア!』などに主演後、退団してからは縦横無尽な活躍ぶりが光る保坂知寿。ミュージカルファン垂涎の顔合わせが、しかし意外にもストレートプレイでーー全員日本人の役でーー実現することがまた興味をそそる『オトコ・フタリ』が、本日12月12日(土)に東京・シアタークリエで開幕する。NHK大河ドラマ『篤姫』『江~姫たちの戦国』など、数々の名ドラマを世に送り出してきた脚本家、田渕久美子が書き下ろす三人芝居。演出は、『ダンス オブ ヴァンパイア』『ローマの休日』などでおなじみの山田和也が務める。舞台は画家・禅定寺恭一郎(山口)のアトリエ。「先生、お茶が入りました」と入って来た家政婦の中村好子(保坂)の目線の先には、真っ白なキャンパス。“愛”をテーマにと依頼された作品に、恭一郎は取り掛かることができないでいるのだ。とそこに、ドタバタとうるさい足音が。須藤冬馬と名乗る青年(浦井)は「母を探しに来たんです。母を出せ、今すぐに!」と、訳が分からない恭一郎と好子をまっすぐ睨みつける。愛を知らないオトコと愛に生きるオトコ、そしてフタリを見守るオンナがキャンバスに描き出す“愛”の形とは……?3人は既に、9月に行われた山口のスペシャル・トークショー『My Story~素敵な仲間たち~』、また11月に行われた本作の製作発表でも顔を揃え、息の合ったトークを披露。彼らならきっと、宣伝文句にある通りの“珠玉のエンターテインメント・コメディ”を紡ぎ出してくれることだろう。文:町田麻子『オトコ・フタリ』脚本:田渕久美子演出:山田和也出演:山口祐一郎 / 浦井健治 / 保坂知寿【東京公演】2020年12月12日(土)~12月30日(水)会場:シアタークリエ【大阪公演】2021年1月15日(金)~1月17日(日)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ【愛知公演】2021年1月23日(土)~1月24日(日)会場:刈谷市総合文化センターアイリ
2020年12月12日本日12月10日(木)、俳優の松坂桃李と戸田恵梨香が結婚したことが分かった。事務所公式サイトやSNSなどで発表した。松坂さんと戸田さんは、それぞれ「みなさまへ」「いつも応援してくださるみなさまへ」と題し、結婚を署名入りの文書で発表。松坂さんは「デビュー以来、沢山の方に支えられ、たくさんの実りある現場に立たせていただきました。生活環境が変わることにより、これまで以上の責任と覚悟を持ち、何事にも真摯に向き合っていきたいと思っております。これからもよろしくお願いします」とコメント。一方の戸田さんも「これからも、皆様への感謝の気持ちを忘れることなく、役者として、より一層精進していきたいと考えておりますので、温かく見守っていただければ幸いです。今後とも、変わらぬ応援をよろしくお願いいたします」と綴っている。松坂さんは、モデルとしての活躍を経て、「侍戦隊シンケンジャー」にてレッド役で俳優デビューにして初主演を飾り、以降、朝ドラ「梅ちゃん先生」や「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」、「ゆとりですがなにか」、「この世界の片隅に」、戸田さんと共演した『エイプリルフールズ』、大きな話題となった主演作『娼年』など数多くの作品に出演。戸田さんは、『デスノート』「LIAR GAME」「SPEC」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズなど、数多くの代表作を持つ俳優。近年では朝ドラ「スカーレット」のヒロイン役も記憶に新しく、また、2018年に放送された主演ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」は大きな話題となり、多くの視聴者の涙を誘った。来年1月からは「俺の家の話」への出演も決定しており、こちらも放送が待ち遠しい。また、ドラマで“大恋愛”を繰り広げ、バラエティ番組でもその仲の良さを見せた戸田さんとムロツヨシ。今回結婚発表がされた際には、Twitterのトレンド上位に“ムロツヨシ”“ムロさん”がランクイン。「ご結婚おめでとうございます!」「本当に本当に本当におめでとうございます!!!!」「おふたりの幸せな報告を聞けて、とても嬉しいです!」といった松坂さんと戸田さんの結婚を祝福する声があふれる中、「勝手にムロさんと結婚するとばかり思ってたからびっくり」「まずムロさんが頭に出てきた」「えええええ!!!戸田恵梨香様ムロさんは(笑)」といったツイートも上がっている。当のムロさんは、自身のTwitterにて「おめでとうだよ」と祝福している。(cinemacafe.net)
2020年12月10日アフガニスタンで米兵が一般市民を殺害していたという衝撃的な実話を基に描き、全米配給権を「A24」が獲得した『キル・チーム』(原題:THE KILL TEAM)の公開日が2021年1月22日に決定。日本版アートワークと予告映像が到着した。ドキュメンタリー作家として2度のアカデミー賞ノミネートを誇る俊英ダン・クラウスが、2010年に起きた事件を題材に手掛けたドキュメンタリーを自ら劇映画化。全米では気鋭の映画制作・配給スタジオ「A24」が配給権を獲得したことも大きな話題となった。俳優陣は軍隊でトレーニングを受けさせたうえで撮影に入るなど、実話に基づく唾棄すべき戦争の暗部を徹底したリアリズムで描くその姿勢は、観る者の心を激しく揺り動かす。主演を努めたのは、アメリカ版『Death Note/デスノート』の主演や『きっと、星のせいじゃない。』などで知られる若手実力派俳優ナット・ウルフと『ターザン:REBORN』の主演を務めた人気俳優アレクサンダー・スカルスガルド。理想に燃える若き兵士と、戦場のリアルを知るがゆえに自らを正当化し殺人に手を染めてゆく“英雄”という対照的な役柄を、圧倒的説得力をもって演じ切る。今回解禁となる日本版アートワークでは「ようこそ、戦場へ。」のキャッチコピーと向かい合う2人の姿が印象的なもの。予告編でも、その対照的なキャラクターが対峙する様と、終始不穏な戦場のリアルな空気を目の当たりにできる。『キル・チーム』は2021月22日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キル・チーム 2021年1月22日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2019 Nostromo Pictures SL/ The Kill Team AIE / Nublar Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年12月07日吉田鋼太郎と柿澤勇人が出演する舞台「スルース ~探偵~」が、来年1月より東京公演を皮切りに上演されることが決定した。イギリスの劇作家アントニー・シェーファーの最高傑作「探偵 スルース」。1970年に英国で発表され、ブロードウェイ版はトニー賞を受賞、1972年にはローレンス・オリヴィエ&マイケル・ケイン主演で映画化され話題に。また2007年には、ノーベル賞作家のハロルド・ピンターが脚本を手掛け、ケネス・ブラナーが監督、マイケル・ケイン&ジュード・ロウという超豪華メンバーで『スルース』として再び映画化もされた。日本でも数々の名優たちによって舞台化されてきたこの傑作ミステリーが2021年、吉田さんの演出で新たに生まれ変わる。著名な作家ワイク役には、蜷川幸雄からバトンを受けた彩の国シェイクスピア・シリーズでも演出家として、芸術監督として手腕を振るう吉田さん。「フランケンシュタイン」「デスノート The Musical」などミュージカルで活躍する柿澤さんが、ワイクの妻の浮気相手ティンドルに扮する。吉田さんは「二人芝居です。柿澤勇人と。6月に幕を開ける筈だった芝居が中止になり、約1年振りの舞台です。1年振りにやる芝居が二人芝居。初めての。で、相手が、やはり幾つかの舞台が中止になり鬱憤を溜めに溜めた狂犬柿澤勇人。不安と緊張が弥が上にも募ります。言い換えれば、武者震いが止まらない、という事です」と心境を明かし、「初めての二人芝居に震え慄く老俳優と、しつこいようですが狂犬柿澤勇人。ご期待ください」と呼びかけている。また、「デスノート The Musical」「アテネのタイモン」や、ドラマ「太陽は動かない」での吉田さんとの共演をふり返りつつ柿澤さんは、「鋼太郎さんは、早くまたお前と芝居がしたい、と常に言ってくれましたが、この『スルース』の上演が決まり、嘘では無かったんだなあと思い、本当に嬉しくとても楽しみです」と言い、「鋼太郎さん曰く、『お前は俺の若いころにそっくり』とのことで、僕は自覚がありませんが、皆さまの目でお確かめ頂けたら幸いです」とコメントしている。ストーリー著名な推理小説家アンドリュー・ワイク(吉田鋼太郎)は、妻の浮気相手であるマイロ・ティンドル(柿澤勇人)を自身の邸宅に呼び出す。不倫ヘの追及を受けるものだと思っていたティンドルに対し、ワイクは意外にも「妻の浪費家ぶりには困っている」、「自分にも愛人がいる」と切り出す。さらにワイクは、ティンドルに自宅の金庫に眠る高価な宝石を盗み出してほしいと提案。そうすることでティンドルは宝石とワイクの妻を手に入れ、ワイクは宝石にかかっている保険金を受け取り愛人と幸せに暮らすことができるのだ、と。提案に乗ったティンドルは、泥棒に扮しワイクの屋敷に侵入するが――。舞台「スルース ~探偵~」東京公演は2021年1月8日(金)~24日(日)新国立劇場小劇場にて上演、ほか地方公演あり。(cinemacafe.net)
2020年12月02日『Godzilla vs. Kong』(原題)がHBO Maxでの配信に向けて調整中のようだ。Netflixが制作会社のレジェンダリー・ピクチャーズに2億ドル超で配信権を購入したいとオファーを出すも、ワーナー・メディアは自社の動画配信サービスHBO Maxで配信するためにオファーを退けたという。巨額な製作費はレジェンダリーが75%、ワーナーが25%負担しているが、リリースの舵取りは世界配給を担当するワーナーが行っている。「The Hollywood Reporter」が報じた。劇場公開はスキップし、HBO Maxで直接配信されることになるのか…というところだが、ワーナー側は「来年、予定通りに『Godzilla vs. Kong』を劇場公開するつもりです」とコメント。最近では同じワーナーの『ワンダーウーマン1984』が、劇場公開と同時にHBO Maxで配信することが発表されていることから、『Godzilla vs. Kong』も同じ形を取るのではという予想もある。全米公開予定日は2021年5月21日に設定されている。『Godzilla vs. Kong』は『Death Note/デスノート』のアダム・ウィンガード監督作。キャストはアレクサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、カイル・チャンドラー、小栗旬らが出演。(Hiromi Kaku)■関連作品:ゴジラVSコング(仮題) 北米:2021年5月21日公開予定
2020年11月27日過去幾度となく舞台化され、二度の映画化でも知られるアントニー・シェーファーの傑作『スルース 探偵』。この名作が吉田鋼太郎、柿澤勇人のふたり芝居で、2021年1月から上演される。『デスノート THE MUSICAL』(15年初演)に続き、吉田が演出も手がけた『アテネのタイモン』でも共演を果たしている彼ら。柿澤について吉田は「すごい役者」と切り出し、「ことあるごとに『柿澤とふたりで、濃いのをやりたい!』と言っていたんです」と力を込める。柿澤も「特に『~タイモン』は初めてのシェイクスピアで、右も左もわからないところを鋼太郎さんに導いていただきました。演劇界のリーダーとして走っている人とやれたことは大きな財産でしたし、また絶対にご一緒したいと思っていたんです」と熱く語る。そんなふたりの念願が、この『スルース 探偵』。大御所ミステリー作家と、彼の妻を寝取った青年との、緊迫した心理合戦が繰り広げられる。それは勝ち負けを競うゲームのようでもあるのだが、ふたりの演技合戦について尋ねると、吉田は「勝ち負けしかないです!(笑)」ときっぱり。「そういうものだと固く信じて疑わず、僕はこの一寸先は闇の俳優稼業を続けてきましたが(笑)、柿澤くんにも似たところを感じます」と続けると、柿澤も「否定は出来ないです」とニヤリ。さらに作品を絡め、「騙し合いの連続ですし、確かに勝ち負けって部分はあるだろうなと。10回に1回ぐらいは僕が勝ちたいです!」と闘志を燃やす。演じるワイクについて吉田は、「何不自由ない生活をしてきた彼の唯一の失敗が、奥さんを寝取られたこと。そこで相手の男を呼び出すんですが、本当に嫉妬に駆られて、心からの復讐心で彼を呼びつけたのかがいまいちわからない。これは解釈にもよりますが、僕が思うに、少し狂気をはらんだ人ではないかなと。それによって舞台上に少し緊張感が生まれ、より面白くなると思います」と分析する。一方ティンドル役の柿澤は、「好きになった女性を自分のものにしたいという欲があり、さらに若さゆえに知性の欠ける部分もある。すごく人間らしい青年だなと。そんなティンドルとワイク、ふたりの男の意地の張り合いといいますか、イニシアチブの取り合いをお客さんに盗み見してもらうことで、すごい空間が生まれていくのではないかと思います」と期待を膨らませた。世代は違えども、似た者同士のふたりが見せる、壮絶な復讐劇。年明けの幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2020年11月11日「丸刈りには慣れましたよ。初めは心配だったんですけど、『似合ってる』ってファンの方も言ってくださって。シャンプーも時間がかからないですし、ドライヤーもしないし。前まで髪が長かったので快適ですね」こう語るのは、俳優の伊藤あさひ(20)だ。現在放送中の連続テレビ小説「エール」(NHK総合)に出演中の彼は、今回が朝ドラ初挑戦。さらに人生初となる丸刈りを披露!“初体験づくし”となっている。「僕が演じる竹中渉は、ピュアな野球少年。自分にも野球経験があるので、懐かしい気持ちになってますね。『エール』の影響もあって、役作りもかねて毎晩素振りしたり。友達を連れ出してキャッチボールしたり、あとは野球のゲームも(笑)。役と同じで、“野球づくし”にもなってますね」18年のスーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系)でルパンレッド/夜野魁利を演じた伊藤。00年代生まれ初の“レッド”となり、一躍注目を集めることとなった。また今年7月公開の映画「私がモテてどうすんだ」でも主要キャストを務めており、着実にステップアップを重ねている。そんな彼にとって、初の朝ドラは大きなターニングポイントとなりそうだ。「ほとんど一発で撮っていくんです。気が抜けなくて、最初はやっぱり緊張しました。でも朝ドラは俳優として一つの目標にしているところでもありましたし、『どんな役でもいいから出てみたい!』と思っていたので参加できて嬉しいです。伝統のある現場なので、関わることができて誇りのように感じています」いっぽう、新型コロナの影響で悪戦苦闘も。「スタジオ入りの前に手順がいくつかあるんです。手の消毒はもちろんですが、自分のしてきたマスクを変えたり、靴の裏を消毒したり。あと、カメラテストやリハーサルではフェイスシールドが必須。そうなると動きが制御されるので芝居がやり辛いときもありますね。本番はフェイスシールドを外してやるので、リハとの違いも感じます」20%前後の高視聴率を常にマークしている「エール」は、主人公・古山裕一を演じる窪田正孝(32)やヒロイン・古山音役の二階堂ふみ(26)の高い演技力も魅力の1つ。伊藤は、彼らから刺激を受けているという。「窪田さんは、カメラが回ってなくても、古山裕一さんが“そのまま存在している”って感じなんです。ドラマ『デスノート』(日本テレビ系)など以前から窪田さんのお芝居が好きだったので、共演できて嬉しいです。二階堂さんは優しいオーラのある方。役同様に“お母さん感”のある演技をされていて『すごいな』って感激しました」初朝ドラで初の丸刈りと初めて尽くしの伊藤だが、実はもう一つ初体験が。それは“初MC”だ。エンタメサイト「uP!!!」で現在配信中の番組「Treasure Chest」。そこで、伊藤は人生初となるMCに挑戦中なのだ。「めちゃめちゃ難しいですね。僕は人見知りしないタイプかもしれないですが、トーク番組となるとただ話せばいいってわけではないですから。この前も番組で尾上右近さん(28)と初めてお会いしたんですけど、MCとしての言葉の選び方や話すスピードが難しくて。日々勉強ですね」今年20歳になったばかりの伊藤は「仕事は楽しいですね。大学に通っているので、両立を頑張っています。新しい台本を貰えるのも楽しいですし、会ったことない人に会えるのも発見が多くて」と、充実した日々を明かす。「戦隊モノの『ルパパト』をやり遂げたときに“俳優としてこれからやっていこう”という覚悟はできました。俳優業はゴールがないので苦しみもありますが、もっと高みを目指していきたいです。丸刈りにしてから、『悪者役もいけそうだね』って言われるようになって。だから、かっこよくて色気のある悪者を演じてみたい。あとは、刑事もいいな……。まぁ、何でもやってみたいんです(笑)」
2020年11月04日’96年の誕生以来、世界中に熱狂的ファンを獲得しているミュージカル『RENT』。映像作家の卵でストーリーテラーの役割も担うマーク役のDa-iCEの花村想太さんと、元ロックバンドのボーカルでHIV陽性者でもあるロジャー役の甲斐翔真さんは、今回が初参加となる。花村:マークって歴代、俳優さんが演じてきてる役。セリフ調の曲が多いからなのかもしれないけど。僕は完全に歌手だから、お芝居的に歌うのが難しくて、そこに苦戦してる。甲斐:想太さんのマークは、いい意味でこれまでのイメージを裏切るマークだと思うんです。Wキャストの(平間)壮一さんとも全然違うし。花村:ここまで違うふたりが同じ役っていうのはないかもしれないな。しかも、説明的なセリフや歌詞があまりない作品だから、まだ全部を整理しきれてないっていうか…。甲斐:わかります。ロジャーは、HIVとか恋人の死とかバンドの解散とか、いろんなものが一気に降りかかってきて、自分を見失っている人。そんななかで生きた証を残そうと曲を書こうとしているんだけど、すでに登場からその状態で、そこに至る経緯は説明されないんです。だから、自分のなかでちゃんとそこを掘り下げておかないと、観ている人には伝わらない気がして。どう表現するか、まだ探ってる最中なんだけど。花村:ふたりとも同じ状況なんだ(笑)。この間の稽古で久々に歌っているのを聴いたけど、だんだん扉が開いていってるのがわかったよ。なんていうのかな…こう歌わなきゃじゃなく、思いを伝えようっていう感じ。それって役と融合してきている証拠なんじゃないのかな。甲斐:壮一さんに「『RENT』は演じたら演出のアンディ(・セニョールJr.)に止められるから」って言われたんです。演技をしてるのが見たいんじゃなく演じているその人自身を見たいんだって。花村:僕もアンディに「マークっていうフィルターを通して花村想太が出てきていい」って言われて、その言葉で吹っ切れた。ただ、「何を伝えたいセリフなのかはちゃんと理解して口にするように」とも言われて。たぶん、歌の歌詞を伝えるというより、いま悲しいのか怒っているのか、嬉しいのか、それがちゃんと伝わるようにってことだと思うんだけど。そのために一個一個の歌詞の意味をわかってることが必要なのかなって。そこをちゃんと理解しつつ、魂を届けられるような歌を歌うことが、僕がマークをやる意味なのかも。甲斐:コロナ禍にあるいま、この作品をやる意味っていうのも大きいですよね。HIVも当時は未知の病だったわけで、いろんな意味で共感したり共有できる部分も多い気がする。花村:僕、この作品を初めて観たとき、物語を全部理解できたわけじゃないのに、泣けたし笑えたし感動したんだよね。そういう作品が持ってるパワーを伝えられたらいいな。甲斐:登場人物も命がけだから、こっちも同じ熱量で向き合いたいです。『RENT』とは…1996年にNYの小劇場で幕を開け、たった2か月でブロードウェイに進出。数々の賞を総なめにした伝説的ミュージカル。貧困やHIV、セクシュアルマイノリティなど、当時のNYの世相を反映させながら、今日をどう生きるかという強いメッセージ性を感じさせるドラマや、キャッチーで多彩な楽曲の魅力で、いまも世界中に多くのファンを持つ作品だ。『RENT』映像作家の卵・マーク(平間・花村)は、エイズで恋人を亡くした元ロックバンドのボーカル・ロジャー(甲斐・堂珍)と共にNYの下町に暮らしている。新たな出会いや再会があり、彼らの日常が動きだす。11月2日(月)~12月6日(日)日比谷・シアタークリエ愛知公演あり脚本・作詞・音楽/ジョナサン・ラーソン演出/マイケル・グライフ日本版リステージ/アンディ・セニョールJr.出演/花村想太・平間壮一(Wキャスト)、甲斐翔真・堂珍嘉邦(Wキャスト)、遥海・八木アリサ(Wキャスト)、加藤潤一・光永泰一朗(Wキャスト)、RIOSKE・上口耕平(Wキャスト)、鈴木瑛美子・フランク莉奈(Wキャスト)、宮本美季、SUNHEE・吉田広大(Wキャスト)、ICHI、コリ伽路、小熊綸、奈良木浚赫、吉田華奈、吉原シュート全席指定1万1800円、エンジェルシート5000円(共に税込み)東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777 Photo by Leslie Keeはなむら・そうた(写真・左)1990年8月15日生まれ、兵庫県出身。Da-iCEのボーカルで、4オクターブの高音ボイスの持ち主。俳優としては、舞台『駆けはやぶさ ひと大和』や『PHANTOM WORDS』で主演を務めた。ニット¥36,000パンツ¥35,000靴¥12,000(以上PULP TEL:03・6773・1209)チェーンネックレス¥32,000(トゥエンティーエイティー/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ピアスは本人私物その他はスタイリスト私物かい・しょうま(写真・右)1997年11月14日生まれ。東京都出身。ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』で注目される。今年『デスノート THE MUSICAL』で主演、2021年にはミュージカル『マリー・アントワネット』に出演予定。すべてスタイリスト私物※『anan』2020年11月4日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中元伸明(花村さん)山本隆司(甲斐さん)ヘア&メイク・宮川 幸(P‐cott/花村さん)MIZUHO(Vitamins/甲斐さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年11月03日日本の漫画・アニメ、小説は、国内のファンのみならず、海を超えたハリウッドのクリエイターたちをも魅了してきました。ゆえに、それらを原作としたハリウッド映画は多くあります。そんな日本の作品が原作の洋画を紹介します。小説、マンガ、アニメ…ハリウッドで進化を遂げた日本の名作日本の作品が原作のハリウッド映画①:オール・ユー・ニード・イズ・キルまずは、2014年に公開された大ヒットSFアクション映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』です。謎の侵略者たちとの死闘が続く近未来の地球が舞台の同作。戦闘経験のない広報官のウィリアム・ケイジは、訳あって最前線に送られ戦死してしまいます。しかし、目を覚ますと、そこは戦闘前にいた前線基地。『死に戻りのループ』にハマってしまった彼は人類の未来をかけて戦う決意を固めていく……というのがあらすじです。原作は桜坂洋さんの、同名ライトノベル『All You Need Is Kill』。世界的スター、トム・クルーズが主演を務め、莫大な製作費を投じて映画化されました。小説で描かれた設定はそのままに、本作はリアリティあるアレンジが加えられています。緊迫の戦場描写やクールなメカ、死を繰り返して成長していくトムの演技、さらに字幕に原作の固有名詞を使うなど、原作リスペクトに満ちた一作で、2020年現在、続編も企画されています。日本の作品が原作のハリウッド映画②:ゴースト・イン・ザ・シェル次は、2017年公開のSFアクション超大作映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』です。 View this post on Instagram A post shared by Ghost In The Shell (@ghostintheshell) on Mar 26, 2018 at 12:20pm PDT舞台は、肉体にさまざまなインターフェイスを埋め込むのが常識となった近未来。多くの凶悪犯罪に立ち向かうエリート組織『公安9課』を束ねる、全身義体の少佐は、世界を揺るがすサイバー犯罪を追う中で、自らの過去の秘密と対峙していく……というあらすじです。 View this post on Instagram Follow director @rupertmsanders to get an exclusive look at the making of #GhostInTheShell. A post shared by Ghost In The Shell (@ghostintheshell) on Feb 28, 2017 at 4:30pm PST士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』、そしてそれを元にした押井守監督のアニメ映画版は世界中のクリエイターに刺激を与え、あの『マトリックス』のアイディア元になったことでも有名です。これまで幾度となくアニメシリーズ化もされている、日本が誇る人気コンテンツですが、2017年にハリウッド実写版がお披露目となりました。 View this post on Instagram Critics are saying Ghost in the Shell is "Mindblowing. You've never seen anything like it" (Kevin Steincross, Fox-TV). Own the film on Blu-ray TODAY. Link in bio. A post shared by Ghost In The Shell (@ghostintheshell) on Jul 25, 2017 at 9:57am PDT主演にスカーレット・ヨハンソン、共演にビートたけしさんを迎えるなどインパクト十分のヴィジュアルや、豪華なグラフィック技術が魅力の本作。原作では『草薙素子』という名前で日本人的なヴィジュアルの主人公を、実写版ではアメリカ人のスカーレットがあえて演じていることに違和感を覚えた人も多いことでしょう。しかし、ミスマッチにも思えるキャスティングが、クライマックスで物語のひねりにつながるなど、原作リスペクトも感じられる演出もあり、コンテンツの入り口として実に見やすい良作となっています。日本の作品が原作のハリウッド映画③:Death Note/デスノート次は、2017年に世界的配信サイト『Netflix』で公開となった映画『Death Note/デスノート』です。ある日、名前を書いた相手の命を奪える『デスノート』を手に入れたことで、悪を私刑制裁していくようになっていく、主人公の高校生、ライト・ターナー。そんな彼の運命は、1人の名探偵と同級生によって狂わされていく……というあらすじです。原作は、日本で爆発的な社会現象となった、大場つぐみさんと小畑健さんによる同名漫画『DEATH NOTE』です。アニメ化もされ世界中で多くのファンを獲得しましたよね。原作からかなり大胆なアレンジを加えたことや、心理戦の物足りなさにファンからはネガティブな声もあった同作。しかし、原作で心臓麻痺一辺倒だった『死亡シーン』が華麗に進化をしていたり、名優ウィリアム・デフォーが演じた死神・リュークの顔が、あまりに『デフォー』で笑えたりなど、一歩引いてみるとかなり楽しめる作品となっています。日本の作品が原作のハリウッド映画④:アリータ: バトル・エンジェル次は、木城ゆきとさんによる日本の名作SFアクション漫画を映画化した2019年公開の映画『アリータ: バトル・エンジェル』です。公開中の映画「ALITA(アリータ)」の原作は、日本のマンガ『銃夢(ガンム)』。今も連載は続いていますか?という質問をよく受けますが、なんと、最新シリーズを「イブニング」にて連載中なのです!タイトルは『銃夢火星戦記』(いま6巻まで出てますよ〜) pic.twitter.com/jMkv3lt6qa — 銃夢火星戦記はイブニングで連載中 (@gunnm_tantou) March 1, 2019 富裕層の住む空中都市と、そこから落ちてきた瓦礫を利用して生活する貧困層の都市に二分してしまった世界が舞台。空中都市から落ちて肉体と記憶を失ってしまった少女のアリータは、新たに肉体を与えてくれたイド博士に育てられながら、自身に秘められた300年前の秘密、そして世界を巻き込む闘いに身を投じていく……というのがあらすじです。 View this post on Instagram An angel falls. A warrior rises. See #Alita: Battle Angel in theaters February 14. A post shared by Alita: Battle Angel (@alitamovie) on Dec 20, 2018 at 6:00am PST制作に名匠ジェームズ・キャメロン、監督にロバート・ロドリゲスを迎え、ハリウッドでも屈指の作り手たちから、実に10年を超えるラブコールの末生まれた本作。その美麗なCGヴィジュアルとアクションは、まさに息を呑むできです。 View this post on Instagram On February 14, the battle begins. Get tickets now at AlitaTickets.com #Alita A post shared by Alita: Battle Angel (@alitamovie) on Feb 3, 2019 at 3:21pm PST観ているうちに愛おしくなってしまう、主人公アリータの繊細な作り込みに、ファンが次々とハートを撃ち抜かれた本作。原作シリーズの人気パートに繋がるようなラストの展開に、アメリカのファンが資金を募り高層ビルに続編を求める看板を出した…なんて熱狂的なエピソードも残っています。日本の作品が原作のハリウッド映画⑤:スピード・レーサー最後は、日本の名作アニメを、原作の空気感をそのまま実写化した、2008年公開の名作『スピード・レーサー』です。天才的な才能を持つレーサーの『スピード』は、亡くなった伝説的レーサーの兄を越えるべくレースで腕を磨く日々。そんな折、彼の前に謎の覆面レーサーが現れ……というのがあらすじです。タツノコプロが1967年に世に送り出したアニメ『マッハGO GO GO』を、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉妹が映画化した本作。シリーズの大ファンという監督コンビの愛が炸裂した内容で、興行はそこまで振るわなかったものの、映画好きからは高い評価を受けました。あえて世界観を現実に寄せることはせず、華やかでポップなアニメの質感をヴィジュアルや演出で見事に実写に落とし込んでいます。アニメの持つスピード感や速さを追い求める主人公の気持ちが、クライマックスで頂点に達する演出は、胸が熱くなります!ハリウッドの潤沢な予算とテクニックで、日本原作の名作がどのような変身を遂げたのか、是非みなさんもご自分の目で確かめてみてください![文・構成/grape編集部]
2020年09月17日NEWS・増田貴久が主演を務めるミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』に、ミュージカル初挑戦となる雛形あきこをはじめ、笹本玲奈、松下優也、林愛夏らが出演することが14日、発表された。本作は、1961年にブロードウェイで初演され、以降1,417回のロングランヒットを記録した傑作ミュージカル。1962年のトニー賞では7冠を達成し、1995年にはマシュー・ブロデリック主演でリバイバル上演、さらに2011年にはダニエル・ラドクリフ主演で再び上演され、トニー賞8部門にノミネートされるなど、世代を超えて多くの人々に愛されてきた。そして今回、2011年版クリエイティブチームの一人であるクリス・ベイリー氏のもと、主演に増田を迎えて2020年版の新作に挑む。ヒロインのローズマリーを演じるのは、98年に『ピーターパン』で主演デビューして以降、抜群の歌唱力としなやかな表現力でミュージカルをはじめ数々の作品に出演し、近年は『ウエスト・サイド・ストーリー』での好演も記憶に新しい笹本玲奈。そして、歌手、ドラマ、舞台で異彩を放ち、今年も『サンセット大通り』で存在感を発揮している松下優也、女優やタレントなど幅広い分野で活動しながら今作で初めてミュージカルに挑戦する雛形あきこ。抜群の歌唱力でグランドミュージカルをはじめとする舞台で活躍している演技巧者の鈴木壮麻、高い歌唱力を生かしベイビーレイズJAPANのメインボーカリストとして活動後、ミュージカル女優として活動の場を広げている林愛夏が出演する。そのほか、音楽デュオのバブルガム・ブラザーズでデビュー後、俳優としても活動し、今年はミュージカル『天国の本屋』にて物語のカギを握る役を演じたブラザートム、宝塚歌劇団花組トップスターを経て、退団後もミュージカル作品を中心に歌手としても活躍している春野寿美礼、バリトンボイスを武器に数々のミュージカル作品に出演し、近年は『デスノートTHE MUSICAL』で確かな演技力と存在感を見せた今井清隆の出演も明らかになった。本作は、9月4~20日に東京・東急シアターオーブ、10月3~9日に大阪・オリックス劇場で上演される予定。出演者のコメントは以下の通り。■笹本玲奈ローズマリー(ワールドワイド・ウィケット社の若き秘書):「ハウ・トゥー・サクシード」は子供の頃に宝塚版を拝見していて、とても好きな作品の一つです。その作品で自分がローズマリーを演じるのだと思うと、嬉しい気持ちと共に不思議な気持ちになりました。素敵な楽曲やダンスに溢れ、明るく元気な気持ちになって頂ける作品ですので、私自身もとても楽しみにしています。■松下優也バド(社長の甥で郵便係員 フィンチをライバル視):これだけ大きな作品に出演できることを嬉しく思います!コメディミュージカルということでお芝居も楽しみなのと同時に、歌も踊りも楽しそうで今からワクワクしています。個人的に30歳を迎えて一発目のミュージカルなので、気合いを入れて素晴らしいキャストの皆さんと共に頑張りたいと思います。日本中がコロナなどで不安に包まれている中ですが、観に来てくださる皆さんに最高のエンターテイメントをお届けできるよう精進します!■雛形あきこヘディ・ラルー(秘書で社長の愛人):ミュージカルは人生初挑戦です。ストーリーは勿論、物語に出てくる一人一人がとても魅力的で。その一人になれるのならと、プレッシャーを感じながらも今から楽しみにしています。皆さんから愛してもらえるヘディになれるよう、頑張りますのでよろしくお願いします!■鈴木壮麻ブラット(ワールドワイド・ウィケット社の人事部長):この作品には、フランク・レッサー渾身の名曲「ブラザーフッド・オブ・マン」という、皆で歌う洒脱で元気の出るナンバーがあります。出演が決まった時、真っ先にこの歌のことが頭に浮かびました。あの場面に参加できる!身体中を血が駆け巡ったことを覚えています。この作品を知り尽くしている演出家クリス・ベイリー氏のリードのもと、増田貴久さんを筆頭にカンパニー一丸となってお客様の心に残る舞台を創って参ります。ご期待下さい!■林愛夏スミティ(秘書でローズマリーの友人):スミティ役として参加出来る事になり嬉しいです!主演の増田貴久さんをはじめ日本を代表する素晴らしいキャストの皆様とご一緒させて頂ける事に大変恐縮しております。いよいよこれからだと気合が入っております。キャストの皆様と力を合わせお客様に元気と感動をお届け出来る様頑張ります。どうぞ宜しくお願いいたします。■ブラザートムトゥインブル(郵便室長。フィンチの最初の上司)/ウォンパー(ワールドワイド・ウィケット社の会長)の2役:How to Succeed 湾岸戦争勃発の日、僕はニューヨークに居た 戦争勃発の日にミュージカルは上演されていた 確か「ピアノのレッスン」 uptownから downtownへ流れる蝋燭の行進 勿論反戦の為の行進 アメリカの懐のでかさにやられた それがどうしたアメリカ? どうしたニューヨーク? 憧れのニューヨークが壊れている この作品が僕の いやアメリカの ニューヨークのHow to Succeedになるといいな■春野寿美礼ミス・ジョーンズ(社長秘書):ハウ・トゥー・サクシードには宝塚歌劇で上演された1996年に出演させて頂いたことがあります。新人公演では第2幕のフィンチを演じたこともありました。コミカルで軽快なナンバーの中に心温まるメッセージが込められ、とても大好きな作品でした。そして再びハウ・トゥー・サクシードと巡り会い、この作品に触れる喜びを感じております。新たな気持ちで取り組んで参りたいと思います。■今井清隆ビグリー(ワールドワイド・ウィケット社の社長):映画や舞台でも、何度も繰り返し上演されてきたこのミュージカル。音楽も振付も、とにかくHAPPYで、個性的なキャラクターばかり。今回このメンバーでどんな公演になるか、今から楽しみです!皆さん、劇場に元気をもらいに来てください。お待ちしています!
2020年06月14日芸能事務所ホリプロが、世界に向けたオリジナルミュージカルを創作するという新プロジェクトを始動させ、この度、新たなクリエイターを募集することを発表した。ホリプロではこれまでに、“日本から世界へ”をテーマに、『デスノートTHE MUSICAL』『生きる』『100万回生きたねこ』『わたしは真悟』といったオリジナルミュージカルを手がけてきた。今回のプロジェクトは、コロナ禍の今だからこそ、エンターテイメントを創り続けたいという想いから、プロアマを問わずクリエイターを募集し、これまでにないオリジナル作品を生み出そうというもの。「ミュージカルを創りたい方ならどなたでも」と、海外からの応募も可として、音楽部門、脚本部門に分けて、幅広く才能を募っている。なお、楽曲・脚本の審査は、ホリプロの舞台プロデューサーが務める。応募の詳細は以下の通り。■応募条件・ミュージカルを想定した内容であること・テーマは自由(オリジナル・実話など何でもOK)※原作がある場合は、著作権フリーであること・日本語での上演ができるもの■大賞特典・各部門賞金30万円※所得税及び源泉税が左記金額に含まれる。※ホリプロでオリジナルミュージカル制作・上演の可能性あり※大賞該当者なしの場合もあり■募集部門・提出内容●音楽部門1. ミュージカルの作品テーマ2.ミュージカルのテーマ曲となる1曲※歌うキャラクターのイメージ、楽曲テーマを記載。例:20代男性・明日への希望を歌う曲など3.テーマ曲に加え、最低2曲ミュージカルのシーンを想定した楽曲※1、2ともに、歌詞が付いていなくてもOK※1曲3~5分目安の楽曲※メロディーラインのみでも、アレンジ済みでもOK※オリジナル作品であり、権利がどこにも帰属していない楽曲※ミュージカル作品として完成している場合は全曲送付4.自己PR■脚本部門1. 800〜1200文字程度でストーリー案※脚本が完成している場合は、完成済脚本※全体の上演時間想定100分~120分程度2.自己PR■応募方法・メール受付のみ(持ち込み・郵送は不可)・送信先メールアドレス: hpstage.newproject@gmail.com・メール件名に「応募部門・名前」を記載し、メール本文内に、「氏名・連絡先(メールアドレス/携帯番号/住所)」を記載。※ペンネームがある場合、本名とペンネームの両方を記載■音楽部門※楽曲は、ギガファイル便などでメール送付。※各楽曲説明およびミュージカルの作品テーマはワードで添付。■脚本部門・脚本もしくはストーリー案をメールにワードで添付(応募後に受付メールを送付。1週間以内に受付メールが届かなかった場合は、お名前とお電話番号を明記のうえメールを再送)■応募締切:9月30日(水)23:59まで
2020年06月12日『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画『アクタージュ act-age』の舞台化プロジェクトが始動。ヒロイン・夜凪景役をリモートオーディションで選ぶことが発表され、6月1日より募集が開始されている。『アクタージュ act-age』は、主人公・夜凪景が役者として見いだされ、芝居に奮闘する様を描く役者漫画。累計発行部数は300万部を超え、映画・演劇界からの評価も高い。今回の舞台プロジェクトは、『アクタージュ act-age』の中でも人気の高い「『銀河鉄道の夜』編」を舞台化。宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」を舞台上演する演出家と劇団員たち、そして主演を務める夜凪景との人間模様が描れていく。舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』は『、デスノート THE MUSICAL』や『ミュージカル「生きる」』など手がけるホリプロの公演事業部が制作を担当。2010年『自慢の息子』で第55 回岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家・俳優の松井周が脚本と演出を務める。そして、舞台のヒロイン「夜凪景」を演じる女優を、全国規模にて公募し、次世代を担う女優を発掘する。グランプリは株式会社ホリプロインターナショナルと専属契約し、ヒロイン 夜凪景役で舞台デビューとなる。また、オーディションは新型コロナウイルス感染拡大による状況を鑑みて、予選は在宅環境からも参加出来る、”リモートオーディション”が導入される。●マツキタツヤ(原作者)コメントアクタージュという作品への拘りから応募されると、却ってその方自身や舞台そのものの色んな可能性を狭めてしまいそうですので、俳優として末長く活躍したいと考えてる方の一つの入り口のような作品になることを願ってます。●松井周(演出)コメント舞台版の脚本・演出を担当する松井です。「アクタージュ act-age」は俳優という「仕事」の話です。俳優はときに奇跡を起こします。でもそれは魔法によって起きるわけではありません。「アクタージュ act-age」では「演劇ってこんなふうに魔法っぽく作られているのだろうな」というなんとなくのイメージではなく、俳優がどこからヒントをもらって、何を考えてそれを表現に落とし込むのか、といった点が丁寧に描かれています。登場人物たちが俳優という「仕事」を通して、自分の居場所を求める姿を面白く描けたらと思っています。演劇は集団創作です。人が集まることで創作は始まり、人と会うことから不思議と力が湧きます。作るということはどこまでも自由です。そこで大事なことは、誇張することも卑下することもない「自分」です。そんな「自分」が集団の中でどんなふうに変化していくか、そしてまた、他の誰かが変化していくことを楽しんでもらいたいです。今まで知らなかった「自分」の居場所が思ってもみないところに見つかるという事が、演劇ではよくあります。応募者の方には、このオーディションを通してそういう居場所を見つけてほしいし、自分そのままの魅力を発揮してもらいたいです。僕は俳優もするのですが、舞台や人前でどう振る舞うかより、ふっと力が抜けた時の「隙」にこそ、その人の姿が見えてくるし、そこが面白いと思っています。自分に才能があるかはわからないけど、演じるのって面白いなと感じている方は、ぜひ挑戦してみて欲しいです。●梶山裕三(プロデューサー)コメント以前に週刊少年ジャンプ掲載の人気漫画「DEATH NOTE」をミュージカル化させていただきました。舞台化を発表したとき、原作ファンの皆様からたくさんのコメントを頂き、そのほとんどがネガティブなものでした。当時、漫画を原作にした舞台は今ほど多くなかったので、その反応も想定はしていましたが、想像以上の反応に身が引き締まったのを覚えています。我々は原作をリスペクトしながらも、「原作を舞台で再現する」のではなく、「観に来てくださったすべてのお客様を楽しませる舞台」を追求しました。その結果、ミュージカル版デスノートには原作を知らない演劇ファンの皆様にも、普段劇場に足を運ぶことがない原作ファンの皆様にもご支持いただき、5年間で3度の上演を重ね、海外でも上演される作品に成長しています。今回は、現在連載中の人気漫画の舞台化なので、前回以上にプレッシャーを感じていますが、原作者のマツキ先生と、作・演出の松井周さんの舞台化に対するビジョンが一致しているので、素晴らしい舞台になると期待しています。「夜凪景」という役は、ダイヤモンドの原石のような役です。これから女優を目指したいという方にはこれ以上ない最高のデビューになるのではないでしょうか。松井周さんは、俳優の些細な表情や心情の変化を見逃さない眼力の持ち主です。オーディション応募者の隠れた魅力を見抜き、ダイヤモンドに磨き上げてくれることでしょう。「アクタージュ act-age」を読んで演技に興味が沸いている方全員にチャンスがあるオーディションですので、皆様のご応募お待ちしています。●矢田部行庸(ホリプロインターナショナル 取締役)コメントまずはこの度のコロナウィルスの中、日々戦っておられる医療従事者の皆様に心より感謝の意を申し上げますと共に、コロナウィルスの終息を心より願っております。今回のオーディション開催にあたり、現在世界中が直面しております状況を鑑みまして、開催自体を非常に悩みました。しかしながら、自宅にて日々自粛をして閉塞感をもち生活をする中で、少しでも未来に希望を感じて頂きたい、そして我々エンターテインメント業界においてはここで文化や新たな才能を根絶やしにせず、その状況に応じて出来うる方策での開催をと思った次第です。本オーディションは、オーディション参加者及びご家族の皆様が安心できるリモート環境のもとでの取り組みになります。沢山のスターを夢みる皆さんのご応募をお待ちしております。我々ホリプロインターナショナルは「世界に通用するスペシャリストの創出」を企業理念に、ホリプログループの国際事業の窓口として2018 年6 月に設立され、海外進出を視野に入れた様々な分野のタレントが在籍しています。今回、舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』ヒロイン「夜凪景」役 オーディションで全国に広く募集をする事にいたしました。日本国内そして世界に舞台・ミュージカル女優として本格的に挑戦出来うる女優の卵の発掘です。舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』は『デスノート THE MUSICAL』や『ミュージカル「生きる」』など話題作を多く手がけるホリプロの公演事業部が制作を手掛け、2010 年『自慢の息子』で第55 回岸田國士戯曲賞を受賞し、現代社会のあり様をありのままに受け止める作風で人気注目を集める作家・演出家・俳優の松井周氏が脚本と演出を務める本格的な舞台作品となります。必ずグランプリ受賞者にとっての代表作となる事を確信しております。世界で大成功をおさめた日本人女優はまだいません。勿論そんな事務所もありません。我々と共に本気で国内外のトップを目指す逸材を探しています。一緒に“アクターストーリー”を進みたいあなたのアクション、お待ちしております!■舞台「アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~」ヒロイン「夜凪景」役オーディション・応募期間2020年6月1日(月)00:00~2020年7月10日(金)23:59・グランプリ特典1.舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』のヒロイン「夜凪景」役にてデビュー2.ホリプロインターナショナル専属契約となり国内のみならず世界を目指す女優として活動・応募資格2020年7月10日時点で満12歳~満17歳までの芸能活動に興味がある女性で国籍問わず日本語での日常会話が可能(ネイティブレベル)の人物。※英語or中国語での会話可能な者は歓迎。・オーディションスケジュール1次審査:WEBプロフィール書類審査2次審査:ビデオ審査3次審査からは2020年12月以降を予定。※上記審査スケジュールは変更の場合あり。
2020年06月11日人気漫画『約束のネバーランド』が、世界累計発行部数2,100万部(電子版含む)を突破、海外ドラマプロジェクトも始動したことが11日、明らかになった。同作は原作:白井カイウ、作画:出水ぽすかにより『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミック。楽園のような孤児院「グレイス=フィールドハウス」で里親に引き取られる日を夢見る孤児たちだったが、エマ、レイ、ノーマンの3人は、実はそこが「鬼に献上する食用児を育てる農園」だったことを知り、孤児たち全員を引き連れた脱獄計画をスタートさせる。孤児院で育てられた子どもたちが過酷な運命に抗いながらも希望に向かっていくストーリーや、読み応えのある心理戦などのサスペンス要素や迫力のあるアクションシーンも人気が高い同作が、いよいよ最終章のクライマックスを迎える中、6月上旬の既刊コミックス重版により全世界での累計発行部数が2100万部(電子版含む)を突破することが決定した。さらに、TVアニメや2020年12月に公開予定の実写映画に続き、海外ドラマプロジェクトの始動も決定。手がけるのは、アカデミー賞受賞の脚本家・監督のロドニー・ロスマン(『スパイダーマン:スパイダーバース』)と、エミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされたマシ・オカ(ドラマ『HEROES』シリーズ出演、ドラマ『DeathNote/デスノート』制作など)ら、豪華スタッフ陣。制作は大ヒットドラマを多数生み出してきたFox21、配信はAmazonPrimeVideoにて行われる予定だ。(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社
2020年06月11日ホリプロは5日、新企画「ミュージカルクリエイタープロジェクト」の発足を明らかにした。同企画は、新型コロナウイルス感染拡大により劇場が難しい状況の中、未来に向けての新しい挑戦として立ち上げられたもの。これまで“日本から世界へ”をテーマに、『デスノート THE MUSICAL』『生きる』『100万回生きたねこ』『わたしは真悟』といったオリジナルミュージカルを生み出してきた同社が、プロアマ問わず作品を募集し、日本のみならず世界で通用するオリジナルミュージカルを創出しうるクリエイターを見出し、実際にミュージカルを創作する。同社は「ミュージカルは、短い時間の中で音楽にのせて、ときには壮大な歴史や人間の一生を物語ります。コロナ禍の今だからこそ、エンターテイメントを創り続けたいと強く思います」とコメントを寄せている。「音楽部門」「脚本部門」の2部門で募集し、要件はミュージカルを想定した内容であること、テーマは自由 (オリジナル・実話など何でもOK)、日本語での上演ができるもの、海外からの応募可となっている。大賞特典として各部門の賞金30万円が贈られ、ホリプロでオリジナルミュージカル制作・上演の可能性がある。応募方法はメール受付のみで、締め切りは9月3日までとなっている。○募集内容・音楽部門1.ミュージカルの作品テーマ2.ミュージカルのテーマ曲となる1曲※歌うキャラクターのイメージ、楽曲テーマを記載 例:20代男性・明日への希望を歌う曲 など3.テーマ曲に加え、最低2曲 ミュージカルのシーンを想定した楽曲※1・2共に、歌詞が付いていなくてもOK※1曲3〜5分目安の楽曲※メロディーラインのみでも、アレンジ済みでもOK※オリジナル作品であり、権利がどこにも帰属していない楽曲※ミュージカル作品として完成している場合は全曲4.自己PR・脚本部門1.800〜1200文字程度でストーリー案※脚本が完成している場合は、完成済脚本※全体の上演時間想定100分〜120分程度2.自己PR※音楽&脚本部門の両方に応募してもOK
2020年06月05日集英社 週刊少年ジャンプの異色作として絶大な人気を誇り、累計発行部数300万部を超える役者漫画「アクタージュ act-age」が2022年に舞台化される事が決定。同作のヒロイン「夜凪景」役を全国リモートオーディションで公募することが決まった。舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』は『デスノート THE MUSICAL』や『ミュージカル「生きる」』など話題作を多く手がけるホリプロの公演事業部が制作を手掛け、2010 年『自慢の息子』で第55 回岸田國士戯曲賞を受賞し、現代社会をドライ、かつ強烈な美意識で立体化することで熱い支持を集める劇作家・演出家・俳優の松井周氏が脚本と演出を務める。そして今回、同作のヒロイン「夜凪景」を演じる女優を、全国規模にて公募し、次世代を担う女優を発掘。グランプリは株式会社ホリプロインターナショナルと専属契約し、ヒロイン 夜凪景役で舞台デビューとなる。なお、本オーディションは昨今のコロナウィルスによる状況を鑑み、予選において在宅環境からもご参加できる、”リモートオーディション”を導入する。詳しい応募資格、オーディションスケジュールはオーディションサイトにて。■舞台 『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』 ヒロイン「夜凪景」役 オーディション【応募期間】2020年6月1日(月)00:00~2020年7月10日(金)23:59【グランプリ特典】・舞台『アクタージュ act-age~銀河鉄道の夜~』のヒロイン「夜凪景」役にてデビュー・(株)ホリプロインターナショナル専属契約となり国内のみならず世界を目指す女優として活動
2020年06月01日いい意味でミュージカル俳優らしくない。それが柿澤勇人さんの魅力ではないだろうか。ミュージカル界に身を置く俳優の多くは、幼い頃からミュージカル好きだったか、もしくはずっと歌かダンスが得意でミュージカルにたどり着いた、というパターン。しかし柿澤さんは、ミュージカルに出合う高校時代まで、ずっとサッカー一筋でやってきた人。それゆえか、“王子感”を感じさせる多くの同世代のミュージカル俳優のなかにあって、ちょっとしたヤンチャさや屈託のなさは、彼の個性として確立しているように思う。もちろん歌はうまいし、声もよく声量もある。でも舞台を観終わると、歌や曲というよりも、演じるキャラクターの人間味が強く印象に残るのだ。観客に夢を見させるキャラクターというより、身近でリアルな人物を立ち上げる。とくにそれを感じさせたのが『デスノート THE MUSICAL』の夜神月役。名前を書いた人を死なせるノートを手に入れたことで、自らの能力に溺れていく役だが、彼の秀才ぶりよりも、ひたむきな愚かさや精神的幼さを感じさせる月だった。人間くささ。それこそが柿澤さんの役に共感してしまう理由なのだ。幼い頃からずっとサッカー漬けの日々を送っていた柿澤勇人さんの人生を、一本のミュージカルが一変させた。それが高校1年生の時の課外授業で観た劇団四季の『ライオンキング』だ。「それまでミュージカルにまったく触れたことがなくて、観る前は正直ナメてた部分もあったんです。でも、始まって1曲目で心を掴まれて、『俺、これやるわ』って、劇場を出た瞬間に担任の先生に劇団四季の入り方を聞いてました」ここまではよくある話。でも、すごいのは3年後に超難関のオーディションを突破し、劇団四季の研究所に入ってしまったこと。「運が良かったんですよね。その頃ちょうど四季が全国各地の劇場でロングラン公演を打つようになっていた時期で、ちょっとでも可能性があると思われたらチャンスが回ってくる。ただ、その時の僕はダンスも歌もド素人。当時、研究生は毎日朝から夕方までバレエや日舞のレッスンや発声練習がありましたが、終わってからいったん帰宅して仮眠をとった後、夜中にレッスン場に行って自主稽古をしていました。ダンス経験者の同期に教わったり、音大のやつに歌を聴いてもらったり。あの時期が一番たくさんのことを学んだし、吸収させてもらったと思います」厳しい練習を続ける努力や向上心は、サッカーで身に付けたこと。「自分のマインド的に、下手くそだったら練習するしかないっていうのがあります。そもそもミュージカルって技術が必要で、本来1か月や2か月で習得できるもんじゃない。でも、じゃあどうするかといったら、結局やれるのは練習とか努力とかしかないんです」そして入団から半年で舞台デビューし、翌々年にはミュージカル『春のめざめ』日本初演で主役に抜擢。しかし、なんと柿澤さんはその年に四季を退団してしまう。「『春のめざめ』ではクリエイティブのスタッフが海外から来たんですが、それまでの四季のメソッドとは全然違う作り方をしたんですよ。毎日、感情を出せ、叫べ泣け、怒りなんてそんなものかと言われて…。でも、それが面白かったんです。ミュージカルって何なんだろう、舞台って、芝居ってと考えるうち、もう一度演技を勉強し直したいと思うようになって」いまも大切にしている蜷川幸雄さんからの教え。俳優として大きな転機となったのは、故・蜷川幸雄さん演出のストレートプレイ『海辺のカフカ』。「蜷川さんは、つねに芝居とは何かを考えていた人。その方と一緒に作品を作れたことは、すごく大きな経験です。だって、たった1シーンのセリフを実感のこもったものにするために、稽古場に生肉の塊を買ってこさせたりするんですよ。そんな演出家、他にいないですよね。セリフは腑に落ちてないとダメなんだと教えてくださった方です。ミュージカルも根底は芝居。歌をきれいに歌うことより、作品のなかで役として筋を通すことを大事にしています」もうひとついまも大切にしている蜷川さんの言葉がある。それは、「つねに自分を疑え」ということ。「周りに何も言われなくても、これで本当にいいのか、つねに自分でちゃんと考えろとおっしゃっていました。実際、蜷川さんは一度成功を収めた作品の再演の稽古でも怒鳴ってましたしね(笑)」そんな柿澤さんに、目標を伺うと「俳優という仕事でいえば…この先も芝居って何だろうっていう答えを探しながらやっていくだろうと思います」と前置き。「ミュージカルに関していえば、誰もが知ってるような人気作もやりつつ、日本でこれから作られていくオリジナル作品にもどんどん挑戦していきたいと思っています。海外にはすばらしい作品がたくさんありますけれど、日本の作品にだっていいものはある。いま韓国はミュージカルブームですが、負けてられないですよね。日本オリジナルの『デスノート THE MUSICAL』という作品で台湾に行ったんですが、あれが第一歩。すぐには無理でも50年後、ブロードウェイで上演されるきっかけになるような日本発の作品に携われたら嬉しいし面白いなと思っています」夏にミュージカル『スクールオブロック』の主演が控えている。「日本での上演は今回が初。観た方に、いい作品だと思ってもらえるよう臨みたいです」転機となった出演作役の感情から歌に繋げていくことを学んだ作品。劇団四季退団後の最初の舞台が’11年の『スリル・ミー』。「ミュージカルではあるけれど、作品の軸は心理劇。うまく歌うことよりも、役の感情を通すことを大事に演じました」韓国や台湾でも評判を呼んだ日本発のオリジナル。大人気漫画『デスノート』がミュージカルに。’15年の初演と’17年の再演で、主人公の夜神月を演じた。「作品の立ち上げに携われたことは、自分にとって大きな経験でした」かきざわ・はやと1987年10月12日生まれ、神奈川県出身。ミュージカルのみならず、ストレートプレイや映像でも活躍。連続テレビ小説『エール』に出演。シャツカーディガン¥34,000パンツ¥32,000(共にヨーク/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)シャツ¥39,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)シューズ¥23,000(トス/HEMT PR TEL:03・6721・0882)ソックスはスタイリスト私物※『anan』2020年5月27日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・松田蓉子取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年05月24日