長澤まさみ、『すばらしき世界』西川組は「常に緊張感があり、コツコツと積み重ねる仕事」
過激なシーンもあるんですけど、それがクスクス笑えるシーンになるんです。お芝居を重ねるうちに三上の別の顔をもっともっと観たいと思っていました。西川監督の作品に出てくる男性たちは、どこか欠点があって、完璧でない部分が人間らしさにつながっていると思います」と語っている。
一見、吉澤というキャラクターは利益のためなら三上の思いなど厭わない下世話さや冷徹さが前面に出ていくのだが、実は彼女の放つ言葉には社会の不寛容や憤りに問題点を感じ、この世の中に一石を投じてやる、という確固たる信念も垣間見える。吉澤のセリフの端々にはテレビマンとしての誇りも感じさせるのだ。
吉澤がただのヒールではおさまらないのは、長澤さんの演技力の賜物にほかならない。真っ直ぐにしか生きられない三上とは真逆の、スキルも強みも自覚しながら世間を冷静に見つめ、強くしなやかな女性を演じる長澤さん。初めての西川組参加でまた新たな一面を見せてくれることだろう。
『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
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