2009年11月28日 22:52
『ニュームーン』監督が、あるシーンに潜ませた黒澤明へのオマージュ!
1作目との間隔はすごく短いし、製作期間は全てひっくるめて10か月。この短い期間で、特撮も工夫したし、サントラだってトム・ヨーク(レディオヘッド)やザ・キラーズといったすごいメンバーを集めた。そういう意味で相当ハードだったね」。
キャスト陣に対して、それぞれの役柄について、前作からの“変化”を求めた部分はあったのだろうか?
「いや、僕が言うまでもなく彼らは自分たちで、役柄の変化を掴んでいたよ。ロバートもクリステンもテイラーも才能が豊かな上に、非常に頭のいい俳優だからね。その上で、僕は“ゼロ”から始めることを望んだ。つまりどういうことかと言うと、往々にしてこういうSF的な映画では、特撮の中に登場人物がいるので、特撮に任せっきりになって役作りが必要ないことのように思われがちだ。でも、そうではなく、あくまでもごく普通の人間の役として彼らにキャラクターに向き合ってもらい、アプローチしてもらったんだ。
あとは、演出する人間としてやったことと言えば、俳優が自由に演じられる雰囲気を作ることぐらいだよ」。
前述の監督自身の言葉にもあったが、本作は色彩やサウンドトラックといった部分も非常に印象的な作品に仕上がっている。