『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督「ありのままの世界が映画を特別にする」
是枝裕和(映画監督)
終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった。
今泉力哉(映画監督)
とても不思議な気持ちになった。
人間ってちっぽけなんだなと思った。
でもそれを感じることができるのも人間で。
自然の方が人間より優れてるとかじゃなくて人間も自然の一部であることを教えてくれる映画。
ふくだももこ(映画監督・小説家)
映画は、監督が世界をどう見ているかがはっきりと映る。
クロエ・ジャオ監督の、薄暮のように嫋やかなまなざしが好きだ。
喪失を抱きしめながら車を走らせる主人公に、やさしい夜が訪れますように。
冨永愛(モデル)
生きることは旅する事というけれど、旅する事で私達は何を探し求めているのだろうか。
生きる上で何を選択し、何を排除するのか…。
逞しくも哀しく生きる彼女に自分を重ねずにはいられない。
もし私が彼女だったら…。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
最底辺で生きる人たちの姿を淡々と、ほとんどドキュメンタリーのように描いた美しい映画です。