“水の精ウンディーネ”パウラ・ベーア、監督&共演者を「深く信頼している」『水を抱く女』
でのイメージが気に入っていると言うパウラ。
「その中で“彼女は彼を涙で死に至らしめた”と書かれていて、それがウンディーネという女性を完璧に表現しているので大好きですね。彼女はとても敏感で、素朴で、本当の愛を信じていますが、一方、彼女のもとを去っていき、その心を傷つけるあらゆる人を殺してしまうよう呪われているのです」と解説。本作のおける役作りの一端が垣間見られた。
これまで本作のペッツォルト監督だけでなくフランソワ・オゾン監督やフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督ら、錚々たる名匠からオファーされているパウラ。実は、オゾン監督が『婚約者の友人』のラッシュ映像をペッツォルト監督に見せたことが縁で『未来を乗り換えた男』のヒロインに抜擢されたという。
そんな彼女にそれぞれの監督の演出の違いを問うと、「各監督の演出というのは、筆跡のように皆とても違うと思います。誰もが自分の解釈、焦点、作業ルーティン、好みを持っています。
演出とは監督個人のキャラクターに非常に関連していて、類似点を見つけることが逆に難しいため、どれが、という風にピックアップすることはできません。彼らは皆、映画や物語が大好きです。