ファッションは作品を物語る、映画監督が魅せるこだわりのスタイル
女性監督の筆頭は、やはりソフィア・コッポラ。いつもすっきりとしたシンプル・シックの究極形のようなファッションだ。男物の「シャルべ(Charvet)」のシャツに黒のシガレットパンツ。靴はフラットシューズかスニーカー。そんなミニマルなスタイルに、「エルメス(HERMES)」のバッグや「カルティエ(CARTIER)」の時計を合わせるのが彼女流の贅沢。『オン・ザ・ロック」』でラシダ・ジョーンズ演じるヒロインが着ていた服はソフィアの普段着そのもの。撮影現場の写真を見ると、主演女優と監督がまったく同じグリーンのワークパンツをはいている!
自分が撮る映画のヒロインとほぼ同じファッション・スタイルの監督といえば、ナンシー・マイヤーズもそうだ。ボーダーシャツにトレンチコート、テイラード・スーツ。
色味を抑えたシックな服装だけではなく、髪型まで親友の女優ダイアン・キートンにそっくり!そのまま本人主演で『恋愛適齢期』を撮っても違和感がない。
カジュアル・スタイルと一線を画するお洒落上級者といえば、ポール・フェイグ監督。サヴィル・ロウの「アンダーソン&シェパード(ANDERSON & SHEPPARD)」