『ファーザー』アンソニー・ホプキンス「多くの学びと気づきを得ました」
と実際の父との経験から、恐れや弱さによって、そういう態度を取ってしまうことへの理解を示した。
認知症と死というテーマについて問われると、「この役を通して多くの学びと気づきを得ました。自分自身の人生の終わりを意識するようになり、命が美しいものに思えてきました。なぜ人は生きているのだろうか。自分の“葉”を1枚ずつ失うのはどんな気分だろうか。人生の勉強になりました」と、さすがの人生経験があるからこそ、その言葉は重い。そして、引退について問われると、「私はまだまだ引退する気はありません。私は老戦士ですからね」と力強く現役宣言を行なった。
現地時間4月10日に開催されたBAFTAでは、『マ・レイニーのブラックボトム』の故チャドウィック・ボーズマン、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』のリズ・アーメッド、『アナザーラウンド』のマッツ・ミケルセンといった強豪たちを制して受賞したが、授賞式には登場せず。そのとき何をしていたかというと、自分が受賞するとは思っておらず、滞在先のホテルで授賞式の中継も見ずに絵を描いていたそうで、フロリアン・ゼレール監督からメールが届き自分の受賞を知ったそう。