松浦弥太郎が初監督、エッセイ集のようなドキュメンタリー『場所はいつも旅先だった』公開
旅の終わりの早朝、 その街のいちばん高いところへゆき、
遠くかなたにいるあなたへ大きく手を振る僕なのです。
小林賢太郎(朗読)からのコメント
こんなふうに世界を旅すれば、不安や怖さを感じることもあるはず。けれどこの映画には、常に変わらない安心感がある。それはきっと、松浦監督の視点の軸が、自分じゃなくて相手にあるからだと思った。この安心感をそのまま観る人に手渡す。そんな気持ちで、声を添えさせてもらいました。
アン・サリー(主題歌)からのコメント
予定を決めず気の向くまま流れに身を任せる旅。
大人の身動き取りづらさに加え、さらにコロナの世界になったことで、
自由に旅することは夢のようにさえ想える。
そんな今だから一層、かつての松浦さんの美しい旅の日々、
早朝と深夜の街歩きを追体験すると、
その情景と紡がれる言葉は深く胸に響いてくる。
もうコロナ以前の世界に戻ることはないのではないかと、
振り返れば無邪気だった日常への胸の疼きもどこかにある。
でも映画の最後、夜明けの場面と共に「あたらしい朝」が流れたとき、
信じられる気がした。
今、この瞬間にもあの旅する日々は地続きで続いているのだと。