2021年7月16日 07:45
【インタビュー】小林勇貴監督が「酒癖50」に込めた想い「批判したいのは個人ではなく“社会”」
――本作を作ってみてお酒との付き合い方や、お酒に飲まれてしまう人への見方に変化はありましたか?
役者さんたちが魅力的だからか、危険の淵にどんどん立っていく姿もまた魅力的で、落下していく直前の人間が持つ独特の色気をみなさん出していて、魔性の力というか、謎の誘惑を感じてしまいました。もちろんトラブルを起こしたいというようなことは全くないんですが。
「社会にある嫌な面や問題を“面白く”取り上げる作品を“ちゃんと”作りたい」
――小林監督と言えば“映画監督”のイメージが強いですが、ドラマ作りと映画作りの違いはなんだと思われますか?
演出上テレビドラマになるとCMが入ることを見越してカットの構成も少し意識する部分があるんですが、ABEMAは尺の長さの自由度も高かったので、そうなってくるともう概念の問題かなと思います。
ただ、本作は視聴者が若者になるのでわずかながらですがカット数が多くなり、自分が普段は撮らないような映像構成になっているかと思います。自分の間口が広がったかなと思います。
――今後どんなテーマを取り上げていかれたいでしょうか?
「寄り添おうとしても尚かつどこかにある無理解」