2021年9月15日 18:30
ドキュメンタリー作品を通して考える気候危機…今からできる“エコ”なこと
奥浜:“ビルの一番上”ということは、みんなの知識が積み重なった上であっても、下にいる人には逆に「やばいよー」という声が届かないのでは?
小野:確かに(笑)。そこをみんなに届けさせるっていうのが、(今回の)こういうイベントの意義なんだろうと思います。
まず0(ゼロ)を1(イチ)にする…私たちができること
小野:地球全体の1.5度上がるとどんなことが起きるかというと、太平洋に浮かんでいる島々、例えばツバルは国自体がまずなくなってしまう。また、南アジアのバングラデシュも土地の3分の2が平地なので沈んでしまうといわれていますし、日本も全く例外ではなくて、海面上昇すると東京も、大阪も、名古屋も沈んでしまうところが増えるといわれています。
「最近、地球が暑くてクマってます。シロクマが教えてくれた温暖化時代を幸せに生き抜く方」(文響社)という本が出ましたが、日本で一番気候変動をわかりやすく説明するといわれている気象学者・江守正多さん監修のかわいい本で、こちらにもわかりやすい地図が出ています。
日本では、(パリ協定で)1.5度目標となったときに、2030年までにCO2の削減目標を60%目指していなければならないのですが、政府が最近出した数字では今のところ46%。