2021年11月5日 18:15
ラナ・ロックウェル、監督であり父との撮影は「信頼関係が一番大きな助け」に
と振り返った。
それでは、いつも知っている“父親”と、現場での“監督”に違いを感じるかも聞いてみると、「『今、お父さんは監督なんだ』って意識することは必要でした(笑)」と正直に語り、「でも、家にいる時でも、分からないことがあればお父さんに聞けるので、そういう意味ではやりやすかったですね」と明かした。とはいえ、「今自分がワクワクするのは音楽」と語るラナ。「演技については、自分のペースで少しずつ探っていこうかなと思っています」と語る。
怒りや憎悪が渦巻く世の中…
「子どもたちの世界は本来その対極にあるもの」
こうした子どもたちの多感な日々が映画として残っていくことについて、「実は今、弟のニコはラナより背が高いんですよ(笑)。だからもう、あの時期は二度と戻ってこないと身にしみて感じていますよ(笑)。幼い頃は『お父さん、お父さん』と僕にくっついて離れなかったのに、最近は『親父うっとうしいよ』みたいなことになっちゃって(笑)。そういう意味でも、一つの貴重な“時代”を切り取ることができたと思いますね」と監督も感慨深げだ。そんな本作は、ロックウェル監督にとって25年ぶりに日本で劇場公開される作品となる。