榮倉奈々×劇団ひとりインタビュー 子供の頃に見た、“扉の向こう”の世界――。
一方、劇団ひとりさんが扮したのは、現実と“扉”の向こうの世界を行き来するコララインにとって救世主的な存在、黒ネコだ。普段のイメージとは異なる、クールな声が印象的だ。
「僕は過去にも何回か声優の仕事をしたことがあったんですけど、自分でやりきったかなと思っても、完成した作品を観てみるともうちょっとやっても良かったかな?ということがあったので、今回は遠慮なくフルスウィングでやって注意されたら調整しようと思って。意外にもフルスウィングがちょうど良かったみたいで、監督からOKをいただいたので、そのまま最後までやり抜きました」。
誰でも子供のときには、何でも願いが叶う、夢のような世界を想像したことがあるはず。本作を観ていると、ふと自分の子供時代を思い起こす人も多いのでは。おふたりはどうだったのだろうか?「コララインを演じていて、私も押入れの中に閉じこもってみたりしたなとか、そういう気持ちを思い出すようにしました」と話す榮倉さん。
「適当な箱などを一緒に押入れの中に持っていって『これはキッチン』、『これは宝箱』とか、自分に広い部屋がある設定にして、自分の世界を作って遊んでいましたね」。
劇団ひとりさんも「子供の頃ってああいう扉みたいなものが見えましたよね。