くらし情報『「アニメ映画の国」日本の確立と「発見された濱口竜介」がもたらすもの』

「アニメ映画の国」日本の確立と「発見された濱口竜介」がもたらすもの

そして、その中でも有力作品としてここにきて俄然『ドライブ・マイ・カー』に注目が集まっているのだ。

「アニメ映画の国」日本の確立と「発見された濱口竜介」がもたらすもの

濱口竜介監督はカンヌ映画祭での受賞に先立って、ベルリン国際映画祭でも(日本では『ドライブ・マイ・カー』の後に公開された)『偶然と想像』で銀熊賞(審査員大賞)を受賞。そうしたヨーロッパでの旋風がそのまま北米にも伝播するという、同じアジアの映画監督として、まるで2年前の『パラサイト 半地下の家族』でのポン・ジュノ監督を彷彿とさせる現象が起こっているのだ。一貫してインディペンデントな体制で作品を作り続けてきた濱口竜介の快挙は個人に属するものであって、日本映画界の快挙ではないわけだが、『パラサイト 半地下の家族』の賞レース席巻以降、ドラマシリーズを含む韓国製作の映像作品がさらなる世界的躍進を遂げたようなことを、日本の映像作品にも期待される時代がやってきたのではないだろうか。しかし、もともと海外にもファンが多く実績も重ねてきている国内のアニメーション作品はまだしも、実写の日本映画や日本のドラマシリーズにその準備ができているとは、正直なところ思えない。Netflixをはじめとする配信プラットフォームから全世界に配信されている作品も、国内のビジネスモデル(オリジナル作品の多くは海外で見られることよりも国内の契約者数増加を目的としている)

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