2022年1月13日 19:15
【インタビュー】石橋菜津美、今を生きる人に伝えたい“選択肢が一つじゃない”生き方
どの役柄も必死さゆえの痛さを抱えているからこそ、さじ加減次第では同じ悩みを抱える人に対して失礼になってしまったり、不要に人を傷つけてしまいかねないので、ああでもないこうでもないと思いを巡らせながら台本に向き合いました。――石橋さん自身は本作に登場するキャラクターのうち、誰のどの悩みに一番共感できますか?
どれも当てはまらなかったかもしれないですが、詩が抱いている“変わらない世の中に対する疑問、それを自分だけでは積極的に変えられないもどかしさ”というのはわかる気がします。でも、どの役もそれぞれにピンポイントでその時々の感情は共感できるものがあって、私は4人を集約したような人間だなって思います。
周囲を傷つけない“自分勝手”な選択を
――この作品でも恭子の話として「選択的シングルマザー」について描かれますが、石橋さんは昨年ご出産されたことを公表され、“結婚”という形に囚われないご自身の人生の最適解を模索されている印象があります。何か物事を決断する際に意識されていること、優先順位などはありますか?
“自分が後悔しないようにする”ことが一番、でもそれによって誰かが傷つくことがないようにと気をつけているつもりです。